【要約&レビュー】『近畿地方のある場所について』怪談を集めたら「それ」に辿り着いた——新感覚モキュメンタリーホラー

レビュアー: ゆう
近畿地方のある場所について(1)

近畿地方のある場所について(1)

著者: 背筋

ジャンル: 小説

★★★☆☆(3/5)
#小説#背筋#ホラー#モキュメンタリー

3行で分かるこの本のポイント

  • 怪談を集めるうちにすべてが「近畿地方のある場所」に繋がっていく恐怖
  • 実在の資料を模したモキュメンタリー形式で読者の現実との境界を揺さぶる
  • カクヨム発の話題作——**「読んでいるだけで呪われそう」**と評されるネット発ホラーの傑作

この本はこんな人におすすめ

  • ホラー小説が好きな方
  • モキュメンタリー形式の作品に興味がある方
  • ネット怪談やオカルトが好きな方
  • 従来のホラーとは違う恐怖を体験したい方

独自5段階評価

項目 スコア
読みやすさ ★★★☆☆
ストーリーの引き込み力 ★★★★★
再読したい度 ★★★☆☆
初心者おすすめ度 ★★★☆☆
怖さ ★★★★★

要約・内容紹介

あらすじ

オカルト雑誌の編集者が、読者から寄せられた怪談をまとめています。一見バラバラに見える怪談——心霊写真、失踪事件、奇妙な祭り。しかし調べるうちに、すべての怪異が近畿地方の「ある場所」に繋がっていることに気づきます。

その場所に近づくほど、怪異は激しさを増していく。

モキュメンタリーの恐怖

本書の特徴は、実在の資料や報告書を模したモキュメンタリー形式。新聞記事、インタビュー記録、写真の説明文。フィクションなのに「これ、本当の話では?」と思わせる構成が秀逸です。

「ある場所」の正体

読み進めるほど、その「場所」の輪郭が見えてくる。しかし見えてくるほどに、「知ってはいけないことを知ってしまった」という感覚に陥ります。読者自身が怪異に巻き込まれていくような感覚。

読んだ後に残ったこと

夜、一人で読んでいて、途中で読むのをやめました。怖かったからです。普段ホラーは結構読む方ですが、この本の恐怖は質が違う。「読んでいる自分も巻き込まれている」感覚がある。

モキュメンタリー形式なので、読んでいる途中で思わずスマホで「近畿地方のある場所」を検索してしまいました。フィクションだと分かっているのに、確認せずにはいられない。これが本書の真の恐怖だと思います。

翌日、妻に「昨日何の本読んでたの?顔色悪かったよ」と言われました。

読者の評判・口コミ

楽天レビュー1,000件超え、評価3.59。「新感覚のホラー」「夜に読んではいけない」「読んでいるだけで呪われそう」という声がある一方、「怖くない」「まとまりがない」「好みが分かれる」という声も。

モキュメンタリー形式を楽しめるかどうかで評価が大きく分かれます。

良い点

  • モキュメンタリー形式の没入感が圧倒的
  • 断片的な怪談が一つに繋がっていく構成力
  • 読者を「当事者」にする恐怖の演出

注意点

  • 断片的な構成が読みにくいと感じる方もいる
  • 明確な結末を求める方には不向き
  • 本当に怖いので夜の一人読みは非推奨

この本の前後に読む本

前に読む本: 『連続殺人鬼カエル男』。ミステリー寄りのホラーから入ると、本書の異質さが際立ちます。

後に読む本: 『青の炎』。ホラーの後にサスペンスへ。恐怖の質の違いを楽しめます。

読了データ

項目 内容
ページ数 約250ページ
読了時間の目安 3〜4時間
図解・イラスト なし
難易度 ★★★☆☆(形式に慣れれば読みやすい)

まとめ

『近畿地方のある場所について』は、怪談を集めるうちにすべてが一つの場所に繋がっていくモキュメンタリーホラーです。読者自身が怪異の当事者になる恐怖。ホラー好きなら一度は体験してほしい新感覚の一冊です。

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この記事を書いた人

ゆう

フリーライター

フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。