【要約&レビュー】『生きるぼくら』ひきこもり青年が米作りで再生する——原田マハが描く人生の希望

レビュアー: ゆう
生きるぼくら

生きるぼくら

著者: 原田マハ

ジャンル: 小説

★★★★(4/5)
#小説#原田マハ#再生#田舎

3行で分かるこの本のポイント

  • いじめからひきこもりになった24歳の青年・人生の再生の物語
  • 蓼科の自然の中で米作りを通して人と出会い直す
  • 原田マハが描く人生のやり直しの希望と優しさ

この本はこんな人におすすめ

  • 原田マハ作品のファン
  • 主人公が成長する物語が好きな方
  • 田舎・自然を舞台にした再生の物語に惹かれる方
  • 疲れた心を優しく癒やされたい方

独自5段階評価

項目 スコア
読みやすさ ★★★★★
ストーリーの引き込み力 ★★★★☆
キャラクターの魅力 ★★★★★
自然描写の美しさ ★★★★★
読後のあたたかさ ★★★★★

要約・内容紹介

ひきこもり青年・人生(じんせい)

主人公の麻生人生(じんせい)は、学生時代のいじめが原因でひきこもりになった24歳。頼りだった母が突然家を出て行き、一人残された彼は途方に暮れます。

残されたのは年賀状の束。その中に「もう一度会えますように。私の命が、あるうちに」と書かれた一枚があり——それが祖母からの便りでした。

蓼科で米作りと出会う

人生は重い腰を上げて、祖母が住む蓼科へと向かいます。そこで出会ったのは、認知症を抱える祖母と、同じく事情のある少女・つぼみ。三人で始めた米作りを通じて、人生は少しずつ自分を取り戻していきます。

自然の中で汗を流し、種をまき、雑草を抜く。その地道な営みが、ひきこもりだった人生に「生きること」の実感を取り戻させていくのです。

原田マハの優しい筆致

『本日は、お日柄もよく』『たゆたえども沈まず』などで知られる原田マハさん。本作は美術小説とはテイストが異なる、現代日本を舞台にした再生物語です。

蓼科の自然の美しさ、そこに生きる人々のあたたかさ。読後に心が洗われるような優しさが広がる一冊です。

読んだ後に残ったこと

僕はこの本を読んで、息子と一緒に田舎暮らしをしたくなりました。土に触れ、自然を感じる経験を、子供時代にどれだけ積めるか——。

また、人生が再生していく姿に励まされました。ひきこもりの経験はなくても、誰しもどこかでつまずくもの。「人はやり直せる」というメッセージが胸に刺さる一冊です。

読者の評判・口コミ

楽天レビュー894件超え、評価4.25と高評価。「泣きながら読んだ」「原田マハの優しさが詰まった一冊」「蓼科に行きたくなる」という声が多いです。

「展開がやや予想通り」「主人公の変化が早すぎる」という意見もありますが、読後のあたたかさで高く評価されています。

良い点

  • 蓼科の自然描写の美しさ
  • 祖母・つぼみ・人生の三人の絆が魅力的
  • 読後に心があたたまる優しい物語

注意点

  • 展開は比較的予想しやすい
  • 重いテーマを扱うが過度な暗さはない
  • 田舎暮らしへの理想化がある

この本の前後に読む本

前に読む本: 『本日は、お日柄もよく』。原田マハの代表作。本書の前に読むと著者の優しい文体に慣れます。

後に読む本: 『たゆたえども沈まず』。原田マハの美術小説。本書の後に読めば違う角度で著者を楽しめます。

読了データ

項目 内容
ページ数 約352ページ
読了時間の目安 4〜5時間
図解・イラスト なし
難易度 ★★☆☆☆(読みやすい)

まとめ

『生きるぼくら』は、ひきこもりの青年が蓼科の米作りを通して再生していく、原田マハが描く人生のやり直しの物語です。自然のあたたかさと人との出会い。疲れた心を優しく包んでくれる一冊です。

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この記事を書いた人

ゆう

フリーライター

フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。