【要約&レビュー】『ママはテンパリスト(4)』東村アキコ——ごっちゃんが小学校へ。笑い続けて辿り着く「この時間は二度と戻らない」という感動の完結巻
※本記事はAIを活用して作成しています。
ママはテンパリスト(4)
著者: 東村アキコ
ジャンル: 育児
試し読みもできます
Amazonで『ママはテンパリスト(4)』をチェックする3行で分かるこの本のポイント
- ごっちゃんが小学校入学を迎えるまでの16話——「育児の卒業」という節目が見えてきたとき、笑いの裏に「取り戻せない時間」の重みが浮かぶ完結巻
- 宝塚と鬼編・うしょ泣き編・つぼみ物語編——ごっちゃんが5〜6歳になり「幼児期の終わり」が近づく感覚が笑いと交差する
- ブックライブ56件・評価4.4、楽天246件・評価4.5——「号泣した」「全巻読んでよかった」というシリーズ完結ならではの感動が多数
この本はこんな人におすすめ
- 1〜3巻を読んでごっちゃんの成長を見届けたい人
- 子どもの就学を控えていて「幼児期が終わる」という感慨を持っている親
- 育児漫画で笑えるのに号泣できる体験をしたい人
- 東村アキコのシリーズを通した「育児の記録」としての価値を感じたい人
こんな人には合わないかも
- 1〜3巻を読んでいない状態でいきなり4巻に入る人(完結の感動はすべて積み重ねの上にある)
- 「初期の破壊的な笑い」を期待する人(5〜6歳ごっちゃんは笑いの質が変化している)
- 完結巻にありがちな「感動的すぎる締め方」が苦手な人(一部でそういう評価もある)
独自5段階評価
| 項目 | スコア |
|---|---|
| 内容の濃さ | ★★★★☆ |
| 読みやすさ | ★★★★★ |
| 実践のしやすさ | ★★☆☆☆ |
| 初心者向き度 | ★★☆☆☆ |
| コスパ(満足度) | ★★★★★ |
要約・内容紹介
「育児の卒業」が近づくとき、何が見えてくるか
第4巻は、コーラス誌2010年4月号から2011年7月号掲載の16話に、「ママテンの思い出」と題したイラスト8点を加えた完結巻です。ごっちゃんは5〜6歳になり、「あと1年で小学生」という節目が現実味を帯びてきます。
東村アキコがこの連載を終えることにした理由のひとつが「ごっちゃんが小学校に入学するから」だったとされています。乳幼児期から保育園・幼稚園時代までのごっちゃんの成長が、この4巻で区切りを迎えます。
4巻で際立つのは、笑いの底に「この時間は二度と戻らない」という感覚が流れていることです。1巻ではひたすら笑いだった。2巻では「喋る人間になった」という驚き。3巻では「自我の爆発」への対処。そして4巻では、笑いの奥に「育児が終わる」という時間の流れが透けてくる。これは東村アキコが意図して描いたものかどうかわかりませんが、シリーズを通して読んだ読者が感じる「読後の重さ」の正体はこれだと思います。
「宝塚と鬼」「うしょ泣き」——4巻ならではのエピソード
4巻の収録エピソードの中で特に語り継がれているのが「宝塚と鬼編」と「うしょ泣き編」です。
「宝塚と鬼編」は、ごっちゃんが突然宝塚に強烈な興味を持ち始めるというエピソードで、東村アキコが「なぜこの子は宝塚なのか」とテンパる展開になります。男の子が宝塚にハマるという状況が、既存のジェンダー観を超えた子どもの感性の自由さを示していて、笑いながら「子どもってこういうものだよな」という感慨が来ます。
「うしょ泣き編」は、ごっちゃんが泣くときの独特のスタイル(「うしょうしょ」という謎の泣き方)を描いたエピソードです。何度も見てきたはずの泣き顔が、「この泣き方もいずれなくなるんだ」という視点で見ると全く違う重みを持つ——そういう感覚を読者に与えます。
「つぼみ物語編」は最終回に向けてのエピソードで、ごっちゃんが「育っていること」を実感する場面が描かれます。ギャグのトーンは維持しながらも、確かに終わりに向かっている雰囲気が漂う回です。
シングルマザーとして全4巻を書いた、ということ
このシリーズを完結巻まで読んだ後で振り返ると、全4巻を通じた東村アキコの仕事の凄さがあらためて見えてきます。シングルマザーとして育児をしながら、同時にプロの漫画家として締め切りに向き合い、しかも「テンパっていること」を笑いに変換し続けた4年間の記録です。
4巻の最後に収録されているイラストとコメントには、「この時間があったからこそ」という東村アキコの声が滲んでいます。直接的な感傷は相変わらず控えめですが、笑いで塗り固めた4冊を読んだ後に見るそのコメントは、意外なほど胸に刺さります。
実際に試してみた
読む前:「完結巻は泣かされるのが怖い」という気持ち
3巻まで読んでいたので、4巻に対する期待は高かった。と同時に「完結巻で感動的に泣かされるパターン、苦手なんだよな」という身構えもありました。ストレートな感動押しつけ系のフィナーレが来たら少し萎えるかも、とも思っていました。
読み始めたのは深夜、息子が寝てから妻と一緒に読みました(妻は1巻からずっと一緒に読んできました)。
感動の「不意打ち」という体験
4巻は予想よりずっと、最後まで笑いのトーンを保ったまま終わります。「このシリーズは最後までギャグで押し通すんだ」という安心感がある。ところが読み終わって巻を閉じたとき、なぜか妙に「もう終わりか」という感覚が来ました。
「号泣した」というレビューをブックライブで複数見ましたが、それはおそらく「ごっちゃんとここまで読んできたことへの感慨」による涙であって、作品に泣かされた涙とは少し違うと思います。4冊分のごっちゃんの成長を追ってきた読者が感じる「終わってしまった」という感情——その感動は、1巻から読んでいないと絶対に体験できないものです。
妻と「全部読んでよかったね」という話をしました。4巻単独ではなく「シリーズを完走した」という達成感と感動が混ざった読後感で、こういう体験ができる漫画はそうないと思います。
変わったこと:息子の「今」を記録しておきたくなった
4巻を読んで、息子の「今の時期」を記録しておきたいという気持ちが強くなりました。ごっちゃんが小学生になっていく様子を見て、「この幼児期の謎行動や謎発言は、すぐに終わっていくものなんだ」ということがリアルになったからです。それから息子の面白い発言をメモするようにしています。東村アキコのような漫画は描けないけれど、記録することはできる。
正直、ここが物足りなかった
4巻単独で評価すると、笑いの破壊力は1・2巻に劣ります。ごっちゃんが成長したことで「天然の謎行動」が減り、「人間らしい」行動が増えていく——これは成長の自然な経過ですが、純粋な笑いの量という点では物足りなく感じる読者がいることも事実です。ブックライブでも「初期の頃の破壊力は薄れた感じがする」という意見があります。シリーズ全体の締めくくりとしては完璧ですが、「笑いたいだけなら1巻」という評価は正しいと思います。
読者の評判・口コミ
楽天ブックスでは246件・評価4.5で高評価を維持しています。ブックライブでは56件・4.4で「号泣した」「シリーズ全巻読んでよかった」「完結まで読み通して本当によかった」という声が多数を占めます。批判的な声としては「初期の爆笑が少なくなった」「出来上がり感がある」という意見がごくわずかに見られます。全体としてシリーズ完走者からの評価が圧倒的に高い巻です。
良い点
- 笑いを保ちながら「時間の流れ」という感動を自然に提示する完結の作り方が見事
- 全4巻を通じて読んだときの「この旅が終わった」という達成感が得られる
- 完結後のイラストコメントが、読み終わった後の余韻をより深くする
注意点
- 1〜3巻を読んでいないと完結の感動が成立しない(4巻からは絶対に入らないこと)
- 笑いの質が変化しているため、「1巻と同じ爆発」を期待するとギャップがある
- 全4巻セットで読むことが前提の作品なので、時間と覚悟を持って手を出す
似た本と比べると
育児エッセイの完結巻として比較対象となりやすいのは、ひなのとまとの育児日記シリーズや、てらにしあきの育児コミックです。ただ完結巻で「笑いを保ちつつ感動的に終わる」構造を実現している点で、東村アキコのテンパリスト完結は独自の位置にあります。ストレートに感動で畳みかける完結巻が多い中で、最後までギャグで押し通した上で感動が来る構造は、育児漫画の中でも稀なものだと思います。
この本の前後に読む本
前に読む本: 『ママはテンパリスト(3)』。3巻まで読んでいることが完結巻の感動の前提です。
後に読む本: 東村アキコの他の作品(『かくかくしかじか』『海月姫』など)。完結後も東村アキコの世界観を楽しみたいならこちらへ。
読了データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ページ数 | 約128ページ+イラスト8点 |
| 読了時間の目安 | 1〜1.5時間 |
| 図解・イラスト | あり(漫画+後記イラスト) |
| 難易度 | ★☆☆☆☆(非常に読みやすい) |
まとめ
『ママはテンパリスト(4)』は、ごっちゃんの幼児期を全力でテンパりながら記録した全4巻シリーズの完結巻です。笑いを保ちながら「この時間は二度と戻らない」という感動がにじんでくる構造は、1巻から読み通してきた読者だけが体験できるものです。
買うべき人は「1〜3巻を読んでごっちゃんへの愛着がある人」です。買わなくていい人は「1〜3巻未読の人」——シリーズ全体を通して読む覚悟と時間がある状態で手を出してください。完走したとき、「全部読んでよかった」という感情は間違いなく来ます。
試し読みもできます
Amazonで『ママはテンパリスト(4)』をチェックするこの記事を書いた人
ゆう
フリーライター
フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。