【要約&レビュー】『ママはテンパリスト(2)』東村アキコ——ごっちゃんが喋り始めた瞬間から、育児の大変さが2倍になった

レビュアー: ゆう

※本記事はAIを活用して作成しています。

ママはテンパリスト(2)

ママはテンパリスト(2)

著者: 東村アキコ

ジャンル: 子育て・育児

★★★★★(5/5)
#子育て#育児漫画#東村アキコ#ごっちゃん#ワンオペ育児#育児コミック

3行で分かるこの本のポイント

  • 乳幼児だったごっちゃんが「喋る人間」になり、謎の理論を展開し始める——1巻の爆発的な笑いがさらに加速する第2巻
  • でべそ手術・トイレトレーニング・やさしい鬼・胎内記憶——「育児あるある」を極端に振り切った10のエピソードが詰め込まれている
  • 楽天424件・評価4.59、ブックライブ51件・評価4.4——「電車で読んで声が出た」「育児疲れが吹き飛んだ」というレビューが最多ワードの異色の育児漫画

この本はこんな人におすすめ

  • 『ママはテンパリスト(1)』を読んでごっちゃんの続きが気になっている人
  • 育児中でとにかく笑いたい・テンションを上げたいパパ・ママ
  • 「育児を完璧にやらないといけない」というプレッシャーを感じている人
  • 東村アキコの「自分が壊れる系」の笑いスタイルが好きな人

こんな人には合わないかも

  • 第1巻未読の状態で読む人(キャラクターへの愛着がないと笑いの土台が機能しない)
  • 育児の現実を面白おかしく描かれることに違和感を覚える人
  • 育児経験がまったくない人(一部のエピソードは経験者ほど笑えない部分がある)

独自5段階評価

項目 スコア
内容の濃さ ★★★☆☆
読みやすさ ★★★★★
実践のしやすさ ★★☆☆☆
初心者向き度 ★★★★☆
コスパ(満足度) ★★★★★

要約・内容紹介

「喋る人間」になったごっちゃんとの攻防が始まる

1巻でファンになった人にとって、2巻は期待以上の面白さです。乳幼児だったごっちゃんが歩き回り、喋り、自分の意思を持った存在として東村アキコの前に立ちはだかります。この巻で最も印象的なのは、「子どもが言語を持つ瞬間から別の大変さが始まる」という育児の現実が笑いとして切り取られていることです。

収録されているのは全10話。でべそ手術にまつわるごっちゃんの反応(麻酔の効き方がどこかおかしい)、前髪カットをめぐる攻防、そしてシリーズ屈指の人気を誇る「やさしい鬼」編、さらに胎内記憶を語り始めるごっちゃんの爆弾発言——どのエピソードも「育児あるある」を極端に振り切った形で描かれています。

特にトイレトレーニング編(2話構成)は育児経験者なら「あの地獄だ」と即座に共感するエピソードで、なぜかトイレには絶対行かないのに最悪のタイミングで漏らすという子どもの謎の習性を、全力の表情漫画で描き切っています。「なんでそのタイミングで!」という、あの絶望感が2ページに凝縮されています。

シングルマザーとして一人で向き合う背景

この本を単なる「面白育児漫画」として読むと見落とすことがある重要な事実があります。東村アキコは当時シングルマザーとして育児をしていたということです。2巻では直接語られるわけではありませんが、一人でこれだけの密度の育児をこなしながら漫画の仕事も続けていた背景を知ると、同じコマの重みがまるで違って見えてきます。

湿っぽい描き方は一切ない。「大変だった」という感傷もほとんど出てこない。それでいて笑いの密度が高いほど、実際の大変さが透けて見える感覚があります。テンパることを笑いに変換できるのは、逃げ場のない環境で真剣に向き合っているからこそ、という背景が漫画の熱量に直結しています。

「やさしい鬼」と「胎内記憶」——2巻のハイライト

2巻で多くの読者に名場面として挙げられるのが「やさしい鬼」編と「胎内記憶」編の2本です。

「やさしい鬼」編では、トイレに行くのを嫌がるごっちゃんのために東村アキコが「優しい鬼」を演じようとします。その試みが完全に機能しない——むしろ逆効果になっていくさまが、東村アキコの「表情漫画」の真骨頂として描かれています。子育てにおいて「作戦が裏目に出る」という体験は、親ならば誰もが持っているはずで、その共感の深さが笑いの強度を生んでいます。

「胎内記憶」編では、ごっちゃんが突然「生まれる前にお空にいたとき、ママを選んだ」という類の話を始めます。それに東村アキコが全力でテンパる展開になるのですが——読みながら笑えるのに、なぜか妙なところで感情が揺さぶられます。子どもが親を選んで生まれてくるという都市伝説的な話を、シングルマザーの文脈で読むと、「私がママでよかったのか」という問いに子どもが無邪気に答えている構造になる。これが、このシリーズが単なるギャグ漫画を超えている理由です。

実際に試してみた

読む前:「続編ってだいたいマンネリ化するよな」という先入観

1巻を読んで非常に手応えを感じたので、2巻への期待は高かった。ただ同時に「シリーズものって最初の鮮度が一番高いよな」という半信半疑もありました。育児漫画という性質上、毎回同じパターン——子どもが謎行動をして、ママが振り回されて終わり——になりがちだろうという読む前の予想がありました。

読み始めたのは夜、息子が寝てからでした。うちの息子は当時3歳で、ちょうどごっちゃんと近い年齢だったこともあって、読みながら「あ、これうちでもやる」という照合が止まらなかった。

1巻より笑いの密度が上がっていた

1巻より笑いの密度が上がっている、というのが正直な読後感です。ごっちゃんが喋るようになったことで「謎な理屈」を語るシーンが増えていて、その論理展開がまた独特です。大人から見ると完全に破綻しているのに本人の中では筋が通っているという子どもの思考の特性が、これほどリアルに描かれている漫画は他に見たことがありません。

「胎内記憶」編での涙は予想外でした。笑いながら読んでいるのに、ごっちゃんが「ママを選んだ」と言った瞬間に変な感情が来る。シングルマザーだったという背景を知っていたので、あのシーンは笑えるのに同時に切なかった。育児漫画でこういう二重の感情を体験するのは初めてだったかもしれません。

「育児ネタ化」という視点の変化

読後に変わった行動があります。うちの息子の「謎行動」に対して、「なぜこいつはこうするんだ」とイライラする代わりに、「これはネタになるな」と思い直すようにしました。実際に妻に話すと毎回笑ってもらえて、夕食の時間がちょっと楽しくなった。子育ての大変さを「記録すべきコンテンツ」として見る視点を持てると、消耗のスピードが明確に変わります。東村アキコから学んだ最大の実践かもしれません。

正直、ここが物足りなかった

2巻単独では「1巻より深みが増した」と感じにくい部分があります。連続して読んでこそ積み重ねの笑いが機能する作りなので、1冊単独での完成度という観点では評価が難しい。「1巻が好きすぎた人」には少し物足りなさを感じる可能性があります。シリーズを通した面白さは間違いないのですが、2巻だけを独立して評価する状況には向きません。

読者の評判・口コミ

楽天ブックスのレビューは424件・評価4.59と、育児漫画ジャンルの中でも非常に高い評価です。ブックライブでも51件・4.4という高水準で、「笑いながら泣いた」「電車で読んで笑いをこらえるのが大変だった」「育児の疲れが飛んだ」という声が多数寄せられています。特に「トイレトレーニング編」と「やさしい鬼編」は複数のレビューで名指しで評価されています。批判的な声は少数で「1巻が好きすぎて2巻は少し物足りない」「爆笑度は1巻のほうが高い」という意見がごくわずかに見られます。

良い点

  • ごっちゃんが言語を獲得してからの「謎理論」エピソードが独自の笑いを生んでいる
  • 笑えるのに育児の本音が詰まっていて、読後に妙な安心感がある
  • 1巻から続けて読むと「成長」が感じられてふとウルッとくる瞬間がある

注意点

  • 1巻を先に読まないとキャラクターへの愛着と笑いの土台が薄くなる
  • ワンオペ育児を笑いで描いているため、同じ状況にある人が読むと笑えないシーンで詰まることも
  • 全4巻で完結するので、2巻を読んだら3・4巻も続けて読む前提で手を出す必要がある

似た本と比べると

同じ育児エッセイ漫画ジャンルでは細川貂々『ツレがうつになりまして。』や、ひよりかのこの育児コミックなどが人気ですが、東村アキコのスタイルは「自分が壊れることで笑いにする」という独特の熱量があります。感動に寄せた育児漫画と比べると、本シリーズは「育児の理不尽との格闘」を正面から描く点で唯一無二の位置にあります。

この本の前後に読む本

前に読む本: 『ママはテンパリスト(1)』。1巻を読まずに2巻から入ると半分の面白さしかありません。

後に読む本: 『ママはテンパリスト(3)』。ごっちゃんの成長がさらに加速する3巻は続けて読むことを強くすすめます。

読了データ

項目 内容
ページ数 約128ページ(A5判)
読了時間の目安 1〜1.5時間
図解・イラスト あり(漫画)
難易度 ★☆☆☆☆(非常に読みやすい)

まとめ

『ママはテンパリスト(2)』は、ごっちゃんが「言語を持った人間」として全開に暴れ始める第2巻です。でべそ手術・トイレトレーニング・やさしい鬼・胎内記憶——どのエピソードも「これは実話なのか」という密度で描かれており、楽天424件・4.59というレビューが示す通り、シリーズを通して読めば読むほど笑いの密度が上がります。

買うべき人は「1巻を読んでごっちゃんの続きを見たい人」「育児の疲れを笑いで吹き飛ばしたい人」です。買わなくていい人は「1巻未読の人」——先に1巻から入ってください。2巻の面白さはすべて「1巻から育てた愛着」の上に成立しています。

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この記事を書いた人

ゆう

フリーライター

フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。