【要約&レビュー】『白ゆき姫殺人事件』SNSの噂が人を殺す——湊かなえが暴くネット社会の闇

レビュアー: ゆう
白ゆき姫殺人事件

白ゆき姫殺人事件

著者: 湊 かなえ

ジャンル: 小説

★★★☆☆(3/5)
#小説#湊かなえ#ミステリー#SNS

3行で分かるこの本のポイント

  • 化粧品会社の美人社員殺害事件をめぐる群像劇
  • ネットの憶測と週刊誌報道が暴走する現代社会の闇
  • 井上真央主演で映画化された湊かなえのSNS時代の傑作

この本はこんな人におすすめ

  • 湊かなえの多視点ミステリーが好きな方
  • SNSや週刊誌報道の問題に関心がある方
  • 井上真央主演の映画の原作が気になる方
  • イヤミスが好きな方

独自5段階評価

項目 スコア
読みやすさ ★★★★☆
ストーリーの引き込み力 ★★★★☆
社会派要素 ★★★★★
多視点構成の巧さ ★★★★☆
現代性 ★★★★★

要約・内容紹介

化粧品会社の美人社員殺害事件

物語は、化粧品会社の美人社員が殺害される事件から始まります。容疑者として浮かび上がったのは同僚の女性。しかし真相は明らかではなく、ネット上では様々な憶測が飛び交います。

ネットと週刊誌の暴走

本作の核となるのは、事件そのものではなく、事件をめぐる「報道」と「噂」。週刊誌記者の取材、同僚たちの証言、SNS上の書き込み——。

それぞれの情報は少しずつ食い違い、真相は見えにくくなっていく。噂話の矛先が誰に向かうのか、その過程そのものが怖い。

湊かなえが暴く「現代の闇」

湊かなえさんの多視点ミステリーの真骨頂が発揮された一作。複数の人物の証言から、読者が真相を組み立てていく構成。

2014年に井上真央主演で映画化され、ネット社会の怖さを描いた作品として話題になりました。SNS全盛の今、さらに切実なテーマ性を持つ一冊です。

読んだ後に残ったこと

僕はこの本を読んで、SNSで情報に接する姿勢を改めました。一次情報かどうか、憶測か事実か——それを見極めることの大切さを痛感します。

息子がSNSを使い始める頃には、本書を薦めたい。「何を信じ、何を疑うか」の判断力は、これからの時代を生きる子供にとって必須のスキル。本書はそのための教科書にもなる一冊です。

読者の評判・口コミ

楽天レビュー915件超え、評価3.44。「SNS時代の怖さを描いた傑作」「映画も良かった」「多視点の構成が巧い」という声があります。

「真相が物足りない」「湊かなえの中では弱い」という意見もありますが、社会派ミステリーとしての完成度は高い一作です。

良い点

  • ネット社会の闇を鋭く描く現代性
  • 多視点構成で真相を組み立てる面白さ
  • 湊かなえらしいイヤミス的な読後感

注意点

  • 事件のトリック自体はシンプル
  • SNS描写がやや古く感じる部分も
  • 湊かなえの代表作と比べると印象が弱い

この本の前後に読む本

前に読む本: 『告白』。湊かなえのデビュー作。多視点ミステリーの代表作として本書の前に読むと世界観に入りやすいです。

後に読む本: 『Nのために』。湊かなえの多視点ミステリー。本書と同じく複数の視点から真実を浮かび上がらせる構成です。

読了データ

項目 内容
ページ数 約320ページ
読了時間の目安 4〜5時間
図解・イラスト なし
難易度 ★★☆☆☆(読みやすい)

まとめ

『白ゆき姫殺人事件』は、化粧品会社の美人社員殺害事件をめぐる、ネット社会の闇を暴く湊かなえの多視点ミステリーです。SNS時代の怖さと、噂話が人を殺す現実。映画と合わせて現代人に刺さる一冊です。

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この記事を書いた人

ゆう

フリーライター

フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。