【レビュー】有川浩『県庁おもてなし課』——お役所 vs 民間感覚、高知を舞台に描く地方創生の現実

レビュアー: ゆう

※本記事はAIを活用して作成しています。

県庁おもてなし課

県庁おもてなし課

著者: 有川 浩

ジャンル: 小説

★★★★(4/5)
#小説#お仕事小説#有川浩#地方創生#高知

3行で分かるこの本のポイント

  • 高知県庁の「おもてなし課」の若手職員がお役所仕事の壁に苦戦しながら奮闘するお仕事小説
  • お役所の常識と民間の常識のギャップが笑えて、でも考えさせられる
  • 有川浩の地元・高知への愛が詰まった地方創生の現実と希望の物語

この本はこんな人におすすめ

  • 有川浩の現代小説が好きな方
  • お仕事小説・組織の中で奮闘する物語が好きな方
  • 地方創生や地域活性化に興味がある方
  • 読後に元気が出る爽やかな小説を探している方

こんな人には合わないかも

  • 恋愛要素が唐突に入ってくる展開が苦手な方
  • 後半の展開がやや駆け足に感じやすい方
  • 地方行政・公務員の仕事に全く興味がない方

独自5段階評価

項目 スコア
内容の濃さ ★★★★☆
読みやすさ ★★★★★
実践のしやすさ ―(小説のため非該当)
初心者向き度 ★★★★★
コスパ(満足度) ★★★★☆

要約・内容紹介

あらすじ

高知県庁に新設された「おもてなし課」。観光振興を目的としたこの部署の若手職員・掛水は、企画の手始めに地元出身の人気作家に観光特使を依頼します。しかし、お役所的な段取りと対応に作家は呆れ返ります。「こんなんじゃ観光客は来ない」。民間の厳しい指摘を受けながら、掛水は少しずつお役所の常識を疑い始めます。

お役所仕事のリアル

「前例がない」「予算がない」「上の許可が必要」。何をやるにも時間がかかるお役所の仕組みが、コミカルに、しかしリアルに描かれています。組織で働いたことがある人なら「あるある」と頷くシーンが満載です。著者のユーモアある筆致のおかげで、批判ではなく温かい視点でお役所の文化が描かれているところが気持ちいいです。

地方への愛

有川浩は高知出身で、本書には地元・高知への深い愛が込められています。実在する「おもてなし課」がモデルとなっており、フィクションでありながらリアルな地方の課題を描いています。カツオのたたき、四万十川、桂浜——本を読んでいるだけで高知に旅したくなる引力があります。

読んだ後に残ったこと

本書を読む前、フリーランスとして「お役所仕事は自分に関係ない世界」と思っていました。公務員の仕事のリアルを知りたいという気持ちで手に取ったのが正直なところです。

読んで残ったのは、「組織の中で変化を起こそうとする人の苦労と覚悟」への敬意です。掛水のように「おかしいことをおかしい」と言える勇気は、お役所だけでなくどんな組織でも簡単ではありません。

読後の変化として、高知への旅行欲が高まりました。行ったことがない土地なのに、この本を読んで「絶対行きたい」と思わせてくれた。本の力で旅に出たくなる体験は久しぶりで、有川浩の地元愛の強さを感じました。

正直、ここが物足りなかった

恋愛要素がやや唐突に入ってくる点が気になりました。お仕事小説として楽しんでいたところに恋愛展開が加わると、「急にそっちに行くの?」という感覚になる部分があります。また後半の展開がやや駆け足で、地方創生の問題をもっと深く掘り下げてほしいと思う場面もありました。地方行政への問題提起として読むには少し物足りなく、エンタメとして割り切って読む方がより楽しめる作品です。

読者の評判・口コミ

楽天レビュー1,230件超え、評価4.16と高評価です。「高知に行きたくなった」「お仕事小説として面白い」「有川浩らしい爽やかさ」という声が多数で、映画化もされた人気作です。「恋愛要素がやや唐突」「後半の展開がやや駆け足」という声もありますが、お仕事小説としての面白さと地方への愛に溢れた作品として高い支持を集めています。

良い点

  • お役所 vs 民間のギャップが笑えて考えさせられる
  • 高知への愛が溢れていて旅に出たくなる
  • 有川浩らしい爽やかで読後感のよい筆致

注意点

  • 恋愛要素がやや唐突に入ってくる
  • 後半の展開がやや駆け足
  • 地方行政に興味がないと入り込みにくい部分も

似た本と比べると

同じ有川浩の『図書館戦争』と比べると、あちらは組織内での理想の戦いをエンタメ色強く描いていますが、本書はより地に足のついたリアルな組織論が根底にあります。「組織の中で変化を起こす話」という共通項を持ちながら、本書の方が現実感があり、図書館戦争の方が痛快さが際立っています。

この本の前後に読む本

前に読む本: 特になし。有川浩の現代小説として気軽に読めます。

後に読む本: 『図書館戦争』。同じ有川浩の代表作。組織の中で理想を追い求める構図が共通しています。

読了データ

項目 内容
ページ数 約360ページ
読了時間の目安 4〜5時間
図解・イラスト なし
難易度 ★★☆☆☆(読みやすいエンタメ小説)

まとめ

『県庁おもてなし課』は、お役所仕事と民間感覚のギャップに笑い、地方創生の現実を考えさせられる有川浩のお仕事小説です。高知への愛が詰まったこの一冊を読めば、きっと旅に出たくなります。組織で奮闘する全ての人に元気をくれる爽やかな作品です。

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この記事を書いた人

ゆう

フリーライター

フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。