【要約&レビュー】『屍人荘の殺人』クローズド・サークルの常識を覆す傑作——今村昌弘の衝撃デビュー作

レビュアー: ゆう
屍人荘の殺人

屍人荘の殺人

著者: 今村 昌弘

ジャンル: 小説

★★★★(4/5)
#小説#今村昌弘#ミステリー#クローズドサークル

3行で分かるこの本のポイント

  • デビュー作にして5冠達成の21世紀最高の大型新人によるミステリー
  • クローズド・サークルの常識を覆す前代未聞の展開
  • 神木隆之介・浜辺美波主演で映画化された話題作

この本はこんな人におすすめ

  • 本格ミステリーが好きな方
  • 新しい仕掛けのミステリーを読みたい方
  • 神木隆之介主演の映画版の原作を読みたい方
  • クローズド・サークルもの(閉鎖空間の連続殺人)ファン

独自5段階評価

項目 スコア
読みやすさ ★★★★☆
ストーリーの引き込み力 ★★★★★
仕掛けの独創性 ★★★★★
本格ミステリー度 ★★★★★
デビュー作としての衝撃度 ★★★★★

要約・内容紹介

大学ミステリ愛好会の夏合宿

主人公は神紅大学ミステリ愛好会の学生・葉村譲と明智恭介。映画研究部の夏合宿に同行し、山奥のペンション「紫湛荘」に滞在することに。同行する探偵少女・剣崎比留子とともに、ペンションで起こる事件に巻き込まれていきます。

典型的なクローズド・サークル(閉鎖空間での連続殺人)の舞台設定——と思いきや、本作はここから想像を超える展開を見せます。

常識を覆す仕掛け

本作が衝撃を与えたのは、その特殊な設定。ネタバレは避けますが、本書ではクローズド・サークルを成立させる「ある要因」が、従来のミステリーの常識を完全に覆します。

この仕掛けのうえで、きちんと本格ミステリーとして成立しているのが恐ろしいところ。「こんな手があったのか」と膝を打たせる一作です。

5冠達成の偉業

本作は2017年の第27回鮎川哲也賞を受賞してデビュー。その後も本格ミステリ大賞、このミステリーがすごい!など複数の賞を総なめにし、文字通り5冠達成の偉業を成し遂げた作品です。

2019年には神木隆之介・浜辺美波・中村倫也の豪華キャストで映画化され、原作の衝撃を映像化した話題作となりました。

読んだ後に残ったこと

僕はこの本を読んで、「常識を疑う発想」の大切さを学びました。クローズド・サークルは使い古されたミステリーの型ですが、今村昌弘さんは誰も思いつかなかった一手でその型を刷新した。

フリーランスの仕事でも、既成概念に縛られず新しい組み合わせを試すことで突破口が開ける——。本書はミステリーの楽しさだけでなく、発想の転換の面白さも教えてくれる一冊です。

読者の評判・口コミ

楽天レビュー869件超え、評価3.82。「5冠も納得の衝撃」「クローズド・サークルの概念が変わる」「次作も読みたい」という声が多いです。

「特殊設定が苦手な人には合わない」「ミステリー要素が薄まる」という意見もあり、本格ミステリーファンの中で賛否が分かれる一作でもあります。

良い点

  • クローズド・サークルを刷新する独創性
  • 本格ミステリーとしての完成度
  • 登場人物の掛け合いの楽しさ

注意点

  • 特殊な設定に拒否反応がある層も
  • ホラー要素が多少ある
  • シリーズ化されており気になると続きが欲しくなる

この本の前後に読む本

前に読む本: 『十角館の殺人』。綾辻行人のクローズド・サークル古典。先に読むと本書の革新性がより楽しめます。

後に読む本: 『容疑者Xの献身』。東野圭吾の本格ミステリーの代表作。連続して読むと様々なスタイルが楽しめます。

読了データ

項目 内容
ページ数 約432ページ
読了時間の目安 5〜6時間
図解・イラスト あり(図面あり)
難易度 ★★★☆☆(本格ミステリー)

まとめ

『屍人荘の殺人』は、クローズド・サークルの常識を覆す今村昌弘のデビュー作にして5冠達成の衝撃ミステリーです。前代未聞の仕掛けと本格ミステリーの融合。新時代のミステリーの幕開けを感じさせる一冊です。

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この記事を書いた人

ゆう

フリーライター

フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。