【要約&レビュー】『十角館の殺人』新本格ミステリーの原点にして最高傑作

レビュアー: ゆう
十角館の殺人 <新装改訂版>

十角館の殺人 <新装改訂版>

著者: 綾辻 行人

ジャンル: 小説

★★★★★(5/5)
#小説#ミステリー#綾辻行人#新本格

3行で分かるこの本のポイント

  • 孤島の十角形の館で起きる連続殺人、新本格ミステリーの原点にして最高傑作
  • 「あの一行」で全てが覆る衝撃のどんでん返し
  • ミステリー好きなら一度は読まなければならない日本ミステリー史の金字塔

この本はこんな人におすすめ

  • 本格ミステリーが好きな方
  • 「クローズドサークル」ものが好きな方
  • どんでん返しが好きな方
  • ミステリーの古典を読んでおきたい方

独自5段階評価

項目 スコア
読みやすさ ★★★★☆
ストーリーの引き込み力 ★★★★★
再読したい度 ★★★★★
初心者おすすめ度 ★★★★☆
衝撃度 ★★★★★

要約・内容紹介

あらすじ

大学のミステリー研究会のメンバー7人が、孤島に建つ十角形の奇妙な館を訪れます。そこでかつて起きた事件の真相を探ろうとしますが、メンバーが一人ずつ殺されていく。嵐で本土との連絡は途絶え、犯人は7人の中にいる――。

「あの一行」の衝撃

本書を語る上で避けて通れないのが「あの一行」の存在。物語の中盤、たった一行の記述で、読者が構築してきた推理が根底から覆されます。ネタバレは絶対にできませんが、この一行を読んだ瞬間の衝撃は、ミステリー読書体験の中でも最上級です。

新本格ミステリーの幕開け

1987年に発表された本書は、「新本格ミステリー」というジャンルの幕開けとなった作品です。アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』へのオマージュを含みつつ、日本独自の本格ミステリーの可能性を切り拓きました。

読んだ後に残ったこと

「あの一行」を読んだ瞬間、文字通り本を取り落としそうになりました。

ミステリーはそれなりに読んできたつもりでしたが、ここまで鮮やかに騙されたのは初めてでした。読み返すと、すべての伏線がきちんと張られていたことに気づき、二度目の衝撃を受けます。

この本を読んだ後、フリーランス仲間とミステリーの話で盛り上がった時に「十角館読んだ?」と聞いたら、読んだ人全員が「あの一行」の話で興奮し始めたのが面白かったです。ネタバレできないから「あの一行がさ……」としか言えないのに、全員が何の話か分かる(笑)。

読者の評判・口コミ

楽天レビュー2,900件超え、評価4.27。「ミステリー人生で一番の衝撃」「何度読んでも凄い」「あの一行で鳥肌が立った」という声が多数。発売から40年近く経つ今もなお、ミステリーファンの必読書として君臨しています。

「古い作品なので文体がやや堅い」「登場人物のニックネームが覚えにくい」という声もありますが、新装改訂版で読みやすくなっています。

良い点

  • 「あの一行」の衝撃はミステリー史上最高クラス
  • 伏線の張り方が完璧で再読しても楽しめる
  • クローズドサークルものの教科書的作品

注意点

  • 1987年の作品なので現代の感覚とは少しズレがある
  • 登場人物のニックネームに慣れるまで混乱する
  • ネタバレを受けると魅力が半減する

この本の前後に読む本

前に読む本: 特になし。ミステリー初心者でも楽しめます。

後に読む本: 綾辻行人『水車館の殺人』。「館シリーズ」の第2作で、シリーズを順に楽しめます。また『イニシエーション・ラブ』もどんでん返し好きにおすすめ。

読了データ

項目 内容
ページ数 約470ページ
読了時間の目安 5〜6時間
図解・イラスト なし
難易度 ★★★☆☆(登場人物が多いので注意)

まとめ

『十角館の殺人』は、日本ミステリー史に刻まれた金字塔です。「あの一行」を未体験のまま読める幸福は、一度きり。ネタバレを踏む前に、ぜひ手に取ってください。

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この記事を書いた人

ゆう

フリーライター

フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。