【要約&レビュー】『聖女の救済』完全犯罪に挑むガリレオ——実現不可能なトリックの真相
聖女の救済
著者: 東野 圭吾
ジャンル: 小説
試し読みもできます
Amazonで『聖女の救済』をチェックする3行で分かるこの本のポイント
- 毒殺された資産家の妻には鉄壁のアリバイがある
- 湯川学が「理論的にはありえるが実現不可能(バーチャル)」と断じたトリック
- 「聖女」の名にふさわしい愛と狂気が生んだ完全犯罪——ガリレオシリーズの傑作
この本はこんな人におすすめ
- ガリレオシリーズのファンの方
- 倒叙ミステリー(犯人が分かっている形式)が好きな方
- トリックの巧みさを楽しみたい方
- 東野圭吾の代表作を読みたい方
独自5段階評価
| 項目 | スコア |
|---|---|
| 読みやすさ | ★★★★★ |
| ストーリーの引き込み力 | ★★★★★ |
| 再読したい度 | ★★★★☆ |
| 初心者おすすめ度 | ★★★★☆ |
| トリックの衝撃度 | ★★★★★ |
要約・内容紹介
あらすじ
資産家の男が自宅で毒殺されます。妻の綾音は離婚を切り出されていましたが、犯行時刻には完璧なアリバイがあります。草薙刑事は美貌の綾音に惹かれ、捜査の客観性を失いかけます。
内海刑事は独断で湯川学(ガリレオ)に相談。湯川はトリックの可能性に気づきますが、「理論的にはありえるが、実現は不可能だ」と首を振ります。では、綾音はどうやって犯行を成し遂げたのか。
虚数解(バーチャル)
湯川が「虚数解」と表現したトリック。数学の虚数のように、理論上は存在するが現実には存在しえない解。しかし、ある条件が加わった時、虚数が実数に変わる。その条件とは何か——。
聖女の愛
タイトルの「聖女」は皮肉でもあり真実でもあります。綾音の犯行動機に込められた「愛」は、異常でありながらもどこか共感を覚えてしまう。その矛盾こそが本書の核心です。
読んだ後に残ったこと
トリックが明かされた瞬間、鳥肌が立ちました。これまでのガリレオシリーズの中でも、最も衝撃的なトリック。「虚数解」という表現が、科学者・湯川学ならではで美しい。
そして綾音の「愛」。歪んでいるけれど、ある意味では究極の愛。パートナーをそこまで愛せるだろうか。いや、愛してはいけない。でも理解はできてしまう。その複雑な感情が、読後もずっと残りました。
読者の評判・口コミ
楽天レビュー1,060件超え、評価4.01。「ガリレオシリーズ最高傑作」「トリックに鳥肌が立った」「綾音の愛が怖い」という声が多数。ガリレオシリーズの長編としては最も評価の高い作品の一つです。
「倒叙形式が合わなかった」「前半がやや遅い」という声もありますが、トリックの衝撃度は圧倒的です。
良い点
- 「虚数解」トリックの衝撃
- 綾音の愛と狂気の描写が秀逸
- ガリレオシリーズの醍醐味が凝縮
注意点
- ガリレオシリーズを読んでいないと楽しみが減る
- 倒叙形式なのでサスペンス性は弱め
- 動機に共感できるかで評価が分かれる
この本の前後に読む本
前に読む本: 『ガリレオ』。ガリレオシリーズの第1作。湯川学との出会いから始めてください。
後に読む本: 『予知夢』。同じガリレオシリーズ。短編集なので気軽に楽しめます。
読了データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ページ数 | 約390ページ |
| 読了時間の目安 | 4〜5時間 |
| 図解・イラスト | なし |
| 難易度 | ★★★☆☆(ガリレオシリーズの理解が前提) |
まとめ
『聖女の救済』は、「実現不可能」なトリックと「聖女」の名にふさわしい愛と狂気を描いたガリレオシリーズの傑作です。湯川学が「虚数解」と呼んだトリックの真相が明かされた時の衝撃は、シリーズ随一。ガリレオファンはもちろん、ミステリーファン必読の一冊です。
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Amazonで『聖女の救済』をチェックするこの記事を書いた人
ゆう
フリーライター
フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。