【要約&レビュー】『まほろ駅前多田便利軒』不器用な男二人の便利屋稼業が沁みる直木賞受賞作

レビュアー: ゆう
まほろ駅前多田便利軒

まほろ駅前多田便利軒

著者: 三浦 しをん

ジャンル: 小説

★★★★(4/5)
#小説#三浦しをん#直木賞#日常

3行で分かるこの本のポイント

  • 郊外の便利屋を営む多田と居候の行天、不器用な男二人のバディ物語
  • 犬の散歩からバスの送迎まで、雑多な依頼の裏に隠された人間模様
  • 『舟を編む』の三浦しをんが描く、ゆるくて温かい直木賞受賞作

この本はこんな人におすすめ

  • 日常系の温かい物語を読みたい方
  • 三浦しをんの作品を読みたい方
  • 男同士の不器用な友情に惹かれる方
  • 直木賞受賞作を探している方

独自5段階評価

項目 スコア
読みやすさ ★★★★★
ストーリーの引き込み力 ★★★★☆
再読したい度 ★★★★☆
初心者おすすめ度 ★★★★★
温かさ ★★★★★

要約・内容紹介

あらすじ

東京郊外の架空の街「まほろ市」で便利屋を営む多田啓介。元妻との離婚、孤独な日常。そんな多田の前に、高校時代の同級生・行天春彦が突然現れ、居候を始めます。

犬の散歩、子どもの塾の送迎、納屋の片付け。一見普通の依頼に見えて、その裏には依頼者それぞれの事情と物語が隠れている。多田と行天は依頼をこなしながら、自分たちの過去とも向き合っていきます。

多田と行天

多田は真面目で堅実、行天は飄々としてつかみどころがない。正反対の二人が一緒にいると、不思議な化学反応が起きます。行天のマイペースさに振り回されながらも、多田はどこか救われている。男同士の距離感が絶妙です。

「まほろ市」という日常

まほろ市はどこにでもありそうな郊外の街。特別な事件は起きない。でもそこに暮らす人々には、それぞれの悩みと喜びがある。日常の中にある小さなドラマを丁寧にすくい上げる三浦しをんの筆力が光ります。

読んだ後に残ったこと

フリーランスは基本的に一人で仕事をしますが、この本を読んで「一人じゃなくてもいいのかも」と思いました。多田と行天のように、お互いの弱さを知りながらも一緒にいられる関係は理想的です。

便利屋の仕事は、誰かの困りごとを解決すること。それは文章を書く仕事にも通じます。依頼の裏にある本当のニーズを読み取ること。この本を読んで、自分の仕事の意味を改めて考えました。

読者の評判・口コミ

楽天レビュー1,470件超え、評価3.81。「二人の関係が心地いい」「三浦しをんの日常描写が好き」「続編も読みたくなる」という声が多数。映画化・ドラマ化もされています。

「地味」「大きな事件が起きない」という声もありますが、この「地味さ」こそが本書の魅力です。

良い点

  • 多田と行天のバディ関係が魅力的
  • 日常の中のドラマを丁寧に描いている
  • テンポが良く読みやすい

注意点

  • 大きな事件や展開を期待する方には物足りない
  • 登場人物の過去が重い場面がある
  • シリーズ物なので続編が気になる

この本の前後に読む本

前に読む本: 『舟を編む』。同じ三浦しをんの本屋大賞受賞作。情熱を持って仕事に取り組む姿が共通しています。

後に読む本: 『風が強く吹いている』。同じ著者の青春スポーツ小説。チームで何かを成し遂げる熱さが味わえます。

読了データ

項目 内容
ページ数 約340ページ
読了時間の目安 3〜4時間
図解・イラスト なし
難易度 ★★☆☆☆(読みやすい文体)

まとめ

『まほろ駅前多田便利軒』は、不器用な男二人の便利屋稼業を通じて日常の温かさを描いた直木賞受賞作です。派手な事件は起きないけれど、読後にじんわり温かくなる。人と人のつながりの大切さを、ゆるやかに教えてくれる一冊です。

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この記事を書いた人

ゆう

フリーライター

フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。