【要約&レビュー】『きらきらひかる』アルコール依存の妻とゲイの夫、それでも美しい夫婦の物語
きらきらひかる
著者: 江國 香織
ジャンル: 小説
試し読みもできます
Amazonで『きらきらひかる』をチェックする3行で分かるこの本のポイント
- アルコール依存の妻とゲイの夫という**「規格外」の夫婦の繊細な愛の物語**
- 「普通の幸せ」とは何かを問う、江國香織の透明感あふれる文体が光る代表作
- 30年以上読まれ続ける、多様な愛のかたちを描いた先駆的な名作
この本はこんな人におすすめ
- 「普通」の恋愛小説に飽きた方
- 江國香織の文体を味わいたい方
- 多様な愛のかたちに興味がある方
- 繊細で美しい文章を読みたい方
独自5段階評価
| 項目 | スコア |
|---|---|
| 読みやすさ | ★★★★☆ |
| ストーリーの引き込み力 | ★★★★☆ |
| 再読したい度 | ★★★★★ |
| 初心者おすすめ度 | ★★★☆☆ |
| 文章の美しさ | ★★★★★ |
要約・内容紹介
あらすじ
笑子はアルコール依存で情緒不安定。睦月はゲイで恋人の紺がいる。二人は互いの事情を承知の上で結婚しました。
世間から見れば「偽装結婚」。でも二人の間には確かな信頼と愛情がある。笑子は睦月の優しさに救われ、睦月は笑子の素直さに安らぐ。そしてその間に、睦月の恋人・紺がいる。三角関係のようで三角関係ではない、不思議な関係が描かれます。
「普通」って何だろう
本書が問いかけるのは、「普通の夫婦」「普通の幸せ」とは何かということ。社会が求める「理想の結婚」に当てはまらなくても、当事者たちが幸せなら、それは本物の幸せではないのか。1991年に書かれたとは思えない、今なお新鮮なテーマです。
江國香織の文体
江國香織の文体は、透明感がありながらもどこか温かい。感情を大げさに書かず、日常の小さな瞬間を丁寧に切り取る。その繊細さが、笑子と睦月の特殊な関係を「特殊」に見せず、ただ「美しい」と感じさせます。
読んだ後に残ったこと
「普通の家族」ってなんだろう。結婚して、子どもがいて、マイホームがあって。そのテンプレートに自分は当てはまっているけれど、それが「正しい」とは限らない。
笑子と睦月の関係は世間的には「おかしい」のかもしれない。でもこの本を読んだ後、二人の関係を「おかしい」と思える方がおかしいのではないか、と感じました。大切なのは形ではなく、そこに信頼と思いやりがあるかどうか。息子が大人になった時、どんな「家族」のかたちを選んでも応援したいと思いました。
読者の評判・口コミ
楽天レビュー1,600件超え、評価3.90。「江國香織の最高傑作」「何度も読み返している」「こういう愛のかたちもあるんだ」という声が多数。30年以上前の作品ですが、今なお新しい読者を獲得し続けています。
「話が動かない」「共感しにくい」という声もありますが、江國香織の文体が合う人にとっては宝物のような一冊です。
良い点
- 「普通」の枠に収まらない愛の美しさ
- 江國香織の透明感のある文体
- 30年以上前の作品なのに今なお新鮮
注意点
- ストーリーの起伏は少ない
- テーマに共感しにくい方もいる
- 文体が合わないと入りにくい
この本の前後に読む本
前に読む本: 特になし。江國香織の入門として読めます。
後に読む本: 『流浪の月』。同じく「世間の常識」とは違う関係性を描いた本屋大賞受賞作。
読了データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ページ数 | 約210ページ |
| 読了時間の目安 | 2〜3時間 |
| 図解・イラスト | なし |
| 難易度 | ★★☆☆☆(短く読みやすい) |
まとめ
『きらきらひかる』は、「普通」ではない夫婦の繊細で美しい愛の物語です。30年以上前に書かれたとは思えない先駆性と、江國香織ならではの透明感のある文体。「普通の幸せ」に疑問を感じたことがある方に、そっと寄り添ってくれる一冊です。
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Amazonで『きらきらひかる』をチェックするこの記事を書いた人
ゆう
フリーライター
フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。