【要約&レビュー】『キネマの神様』原田マハが贈る映画愛に満ちた父娘の再生物語

レビュアー: ゆう
キネマの神様

キネマの神様

著者: 原田 マハ

ジャンル: 小説

★★★★(4/5)
#小説#原田マハ#映画#家族

3行で分かるこの本のポイント

  • 39歳独身・歩と、借金まみれの映画好きの父
  • 映画雑誌への投稿を介して繋がっていく父娘の再生物語
  • 原田マハが描く映画への愛と家族の温もり

この本はこんな人におすすめ

  • 映画が好きな方
  • 家族をテーマにした物語を読みたい方
  • 原田マハのアート系小説ファン
  • 山田洋次監督による映画化作品の原作が気になる方

独自5段階評価

項目 スコア
読みやすさ ★★★★★
温かさ ★★★★★
映画愛の濃度 ★★★★★
人物描写の深さ ★★★★☆
読後の元気チャージ度 ★★★★★

要約・内容紹介

仕事を失った39歳の歩

主人公の歩は39歳独身。キャリアを積んできた会社を突然辞める羽目になります。実家に戻った彼女を待っていたのは、趣味は映画とギャンブルという父・ゴウの借金問題。

映画雑誌「映友」との出会い

ある日、父が映画雑誌「映友」に歩の文章を投稿したことがきっかけで、歩は編集部に採用されます。そこで始まる父娘の映画をめぐる交流。

父は映画の評論家として、歩は編集者として——二人はそれぞれの形で映画業界に関わっていきます。

映画で繋がる父娘の再生

性格も生き方もすれ違いがちな父娘。でも「映画」という共通言語を介して、少しずつお互いを理解していく。原田マハさんらしい、アートへの愛と家族の温もりが融合した物語です。

2021年には山田洋次監督によって映画化もされ、大きな話題となりました。

読んだ後に残ったこと

僕はこの本を読んで、父と映画を観た記憶を思い出しました。幼い頃、父に連れられて観た映画の記憶は今も鮮明。何気ない時間が、実は「共通言語」として家族を繋いでいたんだな、と改めて思いました。

息子とも、何か「共通言語」を育てたい。映画でも本でも、一緒に体験したものが、将来の父子の会話の種になる。本書を読んで、息子と観る映画を真剣に選びたくなりました。

読者の評判・口コミ

楽天レビュー962件超え、評価4.36と高評価。「原田マハの温かさが詰まった一冊」「映画が観たくなる」「父娘の関係に泣いた」という声が多数です。

「展開がややご都合主義」「映画好きでないとピンとこない部分も」という意見もありますが、読後の温かさは原田作品の中でも随一です。

良い点

  • 映画への愛が全編にあふれる
  • 父娘の再生を描く温かな筆致
  • 読後に元気をもらえる希望のある物語

注意点

  • 映画の知識があるとより楽しめる
  • 展開がご都合主義に感じる部分も
  • 原田マハのアート小説とは少し趣が違う

この本の前後に読む本

前に読む本: 『暗幕のゲルニカ』。原田マハのアート小説の傑作。芸術への情熱を描く同じ著者の作風を先に味わえます。

後に読む本: 『本日は、お日柄もよく』。原田マハの人物ドラマ。仕事と自己実現をテーマにした『キネマの神様』と共鳴する一冊です。

読了データ

項目 内容
ページ数 約312ページ
読了時間の目安 3〜4時間
図解・イラスト なし
難易度 ★☆☆☆☆(読みやすい)

まとめ

『キネマの神様』は、借金まみれの父と仕事を失った娘が、映画を通して再生していく物語です。原田マハならではの温かな筆致と映画愛に満ちた描写。読後に家族に会いたくなる、そんな一冊です。

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この記事を書いた人

ゆう

フリーライター

フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。