【要約&レビュー】『チルドレン』伊坂幸太郎が描く「奇跡」と「正義」の連作短編集
チルドレン
著者: 伊坂 幸太郎
ジャンル: 小説
試し読みもできます
Amazonで『チルドレン』をチェックする3行で分かるこの本のポイント
- 「俺たちは奇跡を起こすんだ」型破りな正義感を持つ陣内を中心にした連作短編集
- 5つの短編が鮮やかに交差し、伊坂幸太郎の「伏線回収」の醍醐味を堪能できる
- 笑えて、驚けて、最後にじんわり温かい、伊坂ワールドの入門に最適な一冊
この本はこんな人におすすめ
- 伊坂幸太郎を初めて読む方
- 短編集が好きだけど一本筋の通った物語も楽しみたい方
- ユーモアのある小説を探している方
- 「正義とは何か」を軽やかに考えたい方
独自5段階評価
| 項目 | スコア |
|---|---|
| 読みやすさ | ★★★★★ |
| ストーリーの引き込み力 | ★★★★☆ |
| 再読したい度 | ★★★★★ |
| 初心者おすすめ度 | ★★★★★ |
| ユーモア度 | ★★★★★ |
要約・内容紹介
あらすじ
「俺たちは奇跡を起こすんだ」。この言葉を平然と口にする男、陣内。彼は常に周囲を自分のペースに巻き込み、トラブルを引き寄せ、それでいて不思議と憎めない。
銀行強盗に巻き込まれた人質たち、家庭裁判所の調査官として少年たちと向き合う陣内、盲目の友人との日常。5つの短編が、陣内という一人の男を軸に交差し、やがて「奇跡」が見えてきます。
陣内という男
陣内は、常識を無視し、自分の正義を貫く。空気を読まず、相手の都合を考えず、でも根底にあるのは「目の前の人を助けたい」という純粋な衝動。こういう人間は現実にいたら面倒ですが、小説の中では最高に魅力的です。
伏線の交差
伊坂幸太郎の真骨頂は、短編同士のつながり。別の話で何気なく出てきたエピソードが、別の短編で意味を持つ。一つひとつの物語を読み終えるたびに「ああ、あれはこういうことだったのか」と気づく快感。
読んだ後に残ったこと
「正義感が強い人」って、現実では扱いにくい。でも陣内を見ていると、「空気を読む」ことばかり考えている自分が少し恥ずかしくなりました。
フリーランスとして仕事をしていると、クライアントの意見に合わせることが多い。でも陣内のように「これは違う」と言える芯の強さは、大人になればなるほど大切だと思います。もちろん、陣内ほど極端にはなれませんが。
息子が将来「正義感の強い子」に育ったら面倒だろうなと思いつつ、陣内のような芯のある人間になってほしいとも思いました。
読者の評判・口コミ
楽天レビュー1,700件超え、評価4.12。「陣内が最高」「伊坂幸太郎の入門に最適」「何度も読み返している」という声が多数。伊坂作品の中でも根強い人気を持つ一冊です。
「物足りない」「長編ほどのインパクトはない」という声もありますが、短編集としての完成度は高い。
良い点
- 陣内のキャラクターが圧倒的に魅力的
- 短編同士の伏線が交差する構成の妙
- 軽快なテンポで一気に読める
注意点
- 長編ほどのスケール感はない
- 陣内のキャラが合わないと全体が楽しめない
- 伊坂作品を多く読んでいると新鮮さが薄れるかも
この本の前後に読む本
前に読む本: 『オーデュボンの祈り』。伊坂幸太郎のデビュー作。独特の世界観を味わってからチルドレンに進むのがおすすめ。
後に読む本: 『グラスホッパー』。同じ著者のアクション色が強い作品。チルドレンのユーモアとは違う伊坂ワールドを体験できます。
読了データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ページ数 | 約340ページ |
| 読了時間の目安 | 3〜4時間 |
| 図解・イラスト | なし |
| 難易度 | ★★☆☆☆(テンポ良く読みやすい) |
まとめ
『チルドレン』は、型破りな正義感を持つ陣内を中心に「奇跡」を描く伊坂幸太郎の連作短編集です。笑えて、驚けて、最後にじんわり温かい。伊坂幸太郎の入門としても、再読の一冊としても最適な作品です。
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Amazonで『チルドレン』をチェックするこの記事を書いた人
ゆう
フリーライター
フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。