【要約&レビュー】『グラスホッパー』3人の殺し屋が交錯する伊坂幸太郎のクライムノベル

レビュアー: ゆう
グラスホッパー

グラスホッパー

著者: 伊坂 幸太郎

ジャンル: 小説

★★★★(4/5)
#小説#クライム#伊坂幸太郎#殺し屋

3行で分かるこの本のポイント

  • 「押し屋」「鯨」「蝉」――3人の殺し屋の視点が交錯するノンストップ・クライムノベル
  • 妻を殺した犯人への復讐を誓う元教師が殺し屋の世界に巻き込まれていく
  • 映画化もされた伊坂幸太郎の「殺し屋シリーズ」第1作

この本はこんな人におすすめ

  • テンポの良いクライム小説が好きな方
  • 複数視点で語られる群像劇が好きな方
  • 伊坂幸太郎の殺し屋シリーズが気になる方
  • 映画『グラスホッパー』の原作を読みたい方

独自5段階評価

項目 スコア
読みやすさ ★★★★☆
ストーリーの引き込み力 ★★★★★
再読したい度 ★★★★☆
初心者おすすめ度 ★★★☆☆
スピード感 ★★★★★

要約・内容紹介

あらすじ

元教師の鈴木は、妻を轢き殺した犯人を追って、裏社会の組織に潜り込みます。しかし、犯人は目の前で「押し屋」と呼ばれる殺し屋に突き落とされてしまいます。

物語は3人の視点で語られます。自殺させる能力を持つ「鯨」、ナイフ使いの若い殺し屋「蝉」、そして復讐のために裏社会に入った元教師の鈴木。3つの視点が絡み合い、やがて「押し屋」の正体へと収束していきます。

個性的すぎる殺し屋たち

伊坂幸太郎が描く殺し屋は、とにかく個性的。ターゲットを自殺に追い込む「鯨」は文学を愛し、殺した相手の幽霊に悩まされている。「蝉」は先輩殺し屋にいつも小言を言われる若者。殺し屋なのにどこか人間臭い。それが伊坂幸太郎の世界です。

「殺し屋シリーズ」の原点

本書は『マリアビートル』『AX』へと続く「殺し屋シリーズ」の第1作。ブラッド・ピット主演で映画化された『ブレット・トレイン』(原作『マリアビートル』)のルーツでもあります。

読んだ後に残ったこと

伊坂幸太郎の作品の中では異色のダークな世界観ですが、読後感は不思議と爽快でした。

3つの視点が切り替わるテンポの良さは、フリーライターとして「読ませる文章」を考える上で参考になります。読者を飽きさせない構成の巧みさは、伊坂幸太郎ならでは。

ただ正直に言うと、殺し屋の話を読んだ後に3歳の息子の寝顔を見ると、現実と小説の落差にホッとします。平和な日常のありがたさを再確認できたのは、予想外の副産物でした(笑)。

読者の評判・口コミ

楽天レビュー2,400件超え、評価3.72。「殺し屋たちのキャラが最高」「テンポが良くて一気読み」「マリアビートルの前に読むべき」という声が多数。

「暴力描写が苦手な人には不向き」「伊坂作品の中ではやや難解」という声も。シリーズ第2作『マリアビートル』の方が評価が高い傾向があります。

良い点

  • 3人の殺し屋のキャラクターが魅力的
  • 視点が切り替わるテンポの良さ
  • 「殺し屋シリーズ」の世界観を楽しめる

注意点

  • 暴力描写があるため苦手な方は注意
  • 3つの視点に慣れるまでやや混乱する
  • 伊坂幸太郎の入門としてはやや難易度が高い

この本の前後に読む本

前に読む本: 伊坂幸太郎『アヒルと鴨のコインロッカー』。伊坂幸太郎の入門として最適。

後に読む本: 伊坂幸太郎『マリアビートル』。殺し屋シリーズ第2作で、さらにパワーアップした群像劇。

読了データ

項目 内容
ページ数 約340ページ
読了時間の目安 4〜5時間
図解・イラスト なし
難易度 ★★★☆☆(複数視点に注意)

まとめ

『グラスホッパー』は、伊坂幸太郎が描く殺し屋たちの世界への入口です。ダークでスピード感のある展開ながら、どこか温かみのある伊坂節は健在。「殺し屋シリーズ」を楽しむなら、まずこの一冊から始めてください。

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この記事を書いた人

ゆう

フリーライター

フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。