【要約&レビュー】『空飛ぶ広報室』元戦闘機パイロット×テレビD——有川浩が描く航空自衛隊の群像劇

レビュアー: ゆう
空飛ぶ広報室

空飛ぶ広報室

著者: 有川浩

ジャンル: 小説

★★★★(4/5)
#小説#有川浩#航空自衛隊#お仕事小説

3行で分かるこの本のポイント

  • 元戦闘機パイロットと熱血テレビディレクターのコンビ
  • 航空自衛隊広報室の知られざる日常と葛藤
  • 有川浩らしい温かな群像劇とほのかな恋愛模様

この本はこんな人におすすめ

  • 有川浩の温かな群像劇が好きな方
  • お仕事小説のファン
  • 航空自衛隊の世界に興味がある方
  • 『図書館戦争』など有川作品のファン

独自5段階評価

項目 スコア
読みやすさ ★★★★★
群像劇としての魅力 ★★★★★
温かさ ★★★★★
お仕事小説としての面白さ ★★★★☆
恋愛要素 ★★★★☆

要約・内容紹介

元戦闘機パイロットの空井

主人公の空井大祐は、元・戦闘機パイロット(ファイター)。夢だった戦闘機パイロットの道を事故で絶たれ、航空自衛隊の広報室に配属された29歳の青年です。

パイロット時代の誇りと、広報という地上勤務のギャップに戸惑いながらも、少しずつ新しい役割を見つけていきます。

どん詰まりの美人TV・D(ディレクター)

もう一人の主人公、稲葉リカは、どん詰まりのテレビディレクター。番組のために航空自衛隊広報室に取材に来た彼女は、空井とぶつかり合いながらも、少しずつ互いを理解していく。

二人の関係を軸に、広報室の面々の葛藤と日常が描かれていきます。

東日本大震災と「あの日の松島」

本作の後半では、2011年の東日本大震災時の松島基地を描いた「あの日の松島」が収録されています。災害対応に奔走した自衛隊員たちの姿が、静かに深く胸を打ちます。

有川浩さんの「光あるところに書きたい」という姿勢が貫かれた、読後に心が温まる一冊です。

読んだ後に残ったこと

僕はこの本を読んで、「組織で働く意味」を改めて考えました。空井のように、自分の夢が叶わなくても、別の形で組織に貢献できる。それもまたキャリアの一つの形なんだと。

独立してフリーランスになった僕には、組織で働く人たちの葛藤は想像しかできません。でも本書を読むと、組織の中にも「誇り」があることが分かる。会社員の友人たちへのリスペクトが増しました。

読者の評判・口コミ

楽天レビュー941件超え、評価4.2と高評価。「有川浩の温かさが詰まった一冊」「ドラマも良かった」「お仕事小説として秀逸」という声が多いです。

「恋愛要素はやや薄い」「自衛隊の話題に抵抗がある人には不向き」という意見もありますが、群像劇としての完成度は高い作品です。

良い点

  • 有川浩らしい温かな群像劇
  • お仕事小説としての高いクオリティ
  • 読後に元気をもらえる希望のある物語

注意点

  • 恋愛要素を期待しすぎると物足りない
  • 自衛隊のテーマに抵抗がある人には向かない
  • 『図書館戦争』ほどの派手さはない

この本の前後に読む本

前に読む本: 『阪急電車』。有川浩の群像劇の傑作。同じ著者の温かな人間ドラマを先に味わうと本書への入りがスムーズです。

後に読む本: 『塩の街』。有川浩の自衛隊三部作シリーズ。本書の後に読むと有川作品の自衛隊描写の深さが分かります。

読了データ

項目 内容
ページ数 約384ページ
読了時間の目安 4〜5時間
図解・イラスト なし
難易度 ★☆☆☆☆(読みやすい)

まとめ

『空飛ぶ広報室』は、元戦闘機パイロットとテレビディレクターが織りなす、有川浩の温かなお仕事小説です。航空自衛隊広報室の知られざる日常と、東日本大震災時の松島基地。読後に元気と温もりをもらえる一冊です。

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この記事を書いた人

ゆう

フリーライター

フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。