【要約&レビュー】『PITCH LEVEL』岩政大樹——現役選手が書いたサッカー戦術の教科書

レビュアー: ゆう

※本記事はAIを活用して作成しています。

PITCH LEVEL

PITCH LEVEL

著者: 岩政大樹

ジャンル: スポーツ・筋トレ

★★★★(4/5)
#サッカー#戦術#岩政大樹#ピッチレベル#サッカー哲学#実用書

3行で分かるこの本のポイント

  • 現役サッカー選手の視点から語られる**「ピッチレベルでしか見えないもの」**という衝撃の発見
  • 攻撃がうまくいかないとき・守備が崩れるときの修正すべき場所が分かる思考法
  • 観戦者・選手・指導者それぞれがサッカーの見え方を反転させる戦術哲学

この本はこんな人におすすめ

  • サッカー観戦をより深く楽しみたい人
  • 選手や指導者として戦術的な思考を身につけたい人
  • テレビや本では分からない「選手が何を考えているか」を知りたい人
  • 岩政大樹のTwitter・解説を面白いと感じるサッカーファン

こんな人には合わないかも

  • サッカーを始めたばかりで基礎から学びたい人
  • 特定の練習メニューや体力トレーニング法を求めている人
  • 戦術論への興味がなく結果だけを楽しむ観戦スタイルの人

独自5段階評価

評価軸 評価
内容の濃さ ★★★★★
読みやすさ ★★★★☆
実践のしやすさ ★★★★☆
初心者向き度 ★★☆☆☆
コスパ(満足度) ★★★★☆

要約・内容紹介

「ピッチレベル」という視点の発見

本書のタイトルにある「ピッチレベル」とは、実際にグラウンドに立って戦っている選手の目線を指します。観客席やテレビ越しに見える俯瞰の視点とは根本的に異なり、選手はある瞬間に自分の周囲の数メートルしか見えない状態で判断し続けています。

その「見えない中での判断」がどのような思考に基づいているか——これを言語化したのが本書の最大の挑戦です。現役選手が自分の思考プロセスをリアルタイムで言語化した著作はほとんど存在しておらず、本書はその意味で前例のない一冊です。

攻守の問題を「どこから修正するか」という視点で解く

本書を読んで特に印象的なのが「攻撃がうまくいかないとき、どこから修正するか」という問いです。多くの人は攻撃の問題は攻撃から解決しようとしますが、岩政は守備の問題が攻撃の機能不全を引き起こしているケースの多さを指摘します。この「逆から見る」思考は、サッカーの見え方をそのまま反転させるような衝撃があります。

試合を見るときに「なぜこのチームは今日うまくいかないのか」を考える際に、本書で示された思考の枠組みが強力なツールになります。

言語化が生む新しいサッカー論

岩政大樹はTwitterやメディアでの解説でも知られる「言語化が上手い選手」として評価されています。本書はその言語化能力が全開になった著作であり、選手の頭の中という普段は覗けない場所の扉を開いてくれます。指導者や解説者の視点ではなく、選手として戦う中で考え続けてきた思考の軌跡が、密度の高い文章として結実しています。

実際に試してみた

読む前:戦術の話は難しそうだと思っていた

サッカーを観るのは好きですが、戦術論は難しいというイメージがありました。フォーメーションや選手の動き方について考えたことはあっても、なぜそういう動きをするのかという理由を深く考えたことはありませんでした。

読んで考えが変わった点

「サッカーは常に数的優位を作るゲームだ」という大雑把な理解が、本書を読むことで「どのような空間・タイミングに数的優位を作るか」という具体的な思考に変わりました。選手が一つのプレーを選択する背景に、これほどの思考と習慣化された判断基準があることへの驚きがあります。

読んだ後に変えた行動

サッカー観戦のとき、ボールの動きを追うだけでなくボールのないところにいる選手の動き方を意識して見るようにしました。特にディフェンスラインの細かい動きを追うことで、攻撃側のパスコースがどう制限されているかが少しずつ見えてくるようになりました。同じ試合でも見る解像度が変わったことを実感しています。

正直、ここが物足りなかった

本書は内容の密度が高い反面、サッカーの中級以上の知識を前提とした記述が多く、初心者や観戦歴の浅い読者には難しく感じる箇所があります。戦術用語の説明は丁寧ですが、そもそもサッカーのポジションや基本的な戦術概念(プレス、ラインディフェンスなど)を知らないと読み進めにくい場面があります。

また本書は概念的・哲学的な内容が中心で、「これを今日の練習で試してみよう」という直接的な実践ガイドとしては使いにくい設計です。思考の枠組みを変えることが目的の本であり、技術の向上に直結する本ではないという理解が必要です。

読者の評判・口コミ

楽天レビューでは「サッカーの見え方が変わった」「現役選手がここまで書けるのかと驚いた」という高い評価が目立ちます。特に「選手・メディアがうなった」という帯の宣伝文句が誇張ではないと感じた読者が多く、サッカー関係者からの信頼も厚いようです。

批判的な意見としては「難しくて最初から理解できない章がある」「もっと図解があれば分かりやすかった」という指摘があります。文章主体の構成のため、図解が少ない点はサッカー戦術を視覚的に理解したい読者には物足りなく感じるかもしれません。

良い点

  • 現役選手による「ピッチレベルの思考」という前例のない切り口
  • 攻守の問題を相互連関として捉える思考フレームが実用的
  • 岩政の言語化能力が全開で、読むたびに新しい発見がある

注意点

  • サッカーの基礎知識がある程度必要で完全な初心者には難しい
  • 具体的な練習メニューや技術指導の内容はほぼない
  • 図解が少なく、空間的な動きをイメージしにくい場面がある

似た本と比べると

西野朗や城福浩など指導者目線の戦術本と比べると、本書は選手目線という点で際立って新鮮です。同じ「戦術」を語っていても、指導する側と実行する側では見えているものがまったく違うことが、比べることでよく分かります。

デイヴィッド・フランシス・ベッカム著の自伝など選手本と比べると、本書は個人のストーリーより思考の体系化に重点が置かれており、「選手の感動物語」ではなく「選手の思考ドキュメント」として読むべき一冊です。

この本の前後に読む本

前に読む本: 『サッカーの見方が180度変わる データ進化論』(清水英斗)——サッカー観戦の基礎的な見方を整えてから本書に入ると理解が深まります

後に読む本: 『アナリシス・アイ サッカーの面白い戦術分析の方法』(東邦出版)——本書の思考をより体系的な分析手法として発展させたい人向け

読了データ

項目 内容
ページ数 約220ページ
読了時間の目安 3〜4時間
図解・イラスト 少なめ(主に文章)
難易度 ★★★☆☆(サッカーの基礎知識があると読みやすい)

まとめ

『PITCH LEVEL』は、サッカーの見え方を根本から変えてくれる稀有な一冊です。現役選手の言語化という前例のない試みが実を結んだ本書は、サッカーファンの観戦体験を確実に豊かにしてくれます。

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この記事を書いた人

ゆう

フリーライター

フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。