【要約&レビュー】『多読術』松岡正剛——1000冊を超える読書家が教える、本と「深く付き合う」読み方の極意
多読術
著者: 松岡正剛
ジャンル: 自己啓発
試し読みもできます
Amazonで『多読術』をチェックする3行で分かるこの本のポイント
- 「千夜千冊」1000冊以上の著者が教える読書術——単に速く読む・多く読むではなく「本と深く付き合う」ための思考法
- 本は「読む」より「編集する」——松岡正剛が提唱する「編集的読書」という独自の読み方の哲学
- ジャンルを超えた読書の快楽——小説・哲学・科学・芸術をつなぐ「横断的読書」がなぜ知を深めるのかを解説
この本はこんな人におすすめ
- 読書量は多いが「何が残っているか」が不安な方
- 読書を「速さ」ではなく「深さ」で捉えたい方
- 松岡正剛の知的世界に興味がある方
- 知的生産に読書を活かしたい方
独自5段階評価
| 項目 | スコア |
|---|---|
| 読みやすさ | ★★★★☆ |
| 読書への新視点 | ★★★★★ |
| 実践への応用度 | ★★★☆☆ |
| 松岡正剛の独自性 | ★★★★★ |
| 読書好きへの刺激 | ★★★★★ |
要約・内容紹介
「多読」は「速読」ではない
本書で松岡正剛が最初に強調するのは「多読とは速読ではない」ということです。本を速く読むことよりも・本と本をつなぐこと・本の文脈を読むこと・書かれていないことを感じることが「多読」の本質だと語ります。
「本を読む」のではなく「本を読み解く」——この言葉の違いが本書の核心です。
「編集的読書」という発想
松岡正剛の読書術のキーワードは「編集」です。1冊の本を独立して読むのではなく・複数の本を「編集」して関係させること・著者の文脈を読者が再構成することで、読書が「知識のインプット」から「知の創造」に変わると主張します。
「本は読んで終わりではなく、自分の編集棚に組み込むことで生きてくる」——この発想は、本の使い方を根本から変えます。
ジャンルを超えることの意味
本書が特に示唆に富むのは「ジャンルを超えた読書」の提唱です。小説を読む知識で哲学書を読む・科学の本を芸術の視点で読む——この横断的読書が、既存の枠を超えた新しい発見をもたらすと松岡正剛は語ります。
「専門家は1つのジャンルを深く知っているが、編集者は複数のジャンルをつなぐことで新しい価値を生む」——この視点が本書を読書術の本にとどまらない知的刺激の書にしています。
実際に試してみた
フリーライターとして月に10〜15冊は読みますが、「読んだ本が仕事にどう活きているか」をあまり意識していませんでした。本書を読んで「本と本をつなぐ」という視点を意識するようになり、読んだ本の関係性をメモするようになりました。
「何冊読んだか」より「どれだけつなげたか」を指標にするようになって、読書の満足感が上がりました。
読者の評判・口コミ
楽天レビュー246件前後、評価4.0前後と堅実な評価。「読書への見方が変わった」「松岡正剛の博識に圧倒された」「実践が難しいが刺激になった」という声が多数。
「難解すぎる」という批評もありますが、松岡正剛の知的密度に慣れると非常に充実した読書体験になります。
良い点
- 読書を「速さ」でなく「深さ」で捉え直せる
- 「編集的読書」という独自の視点が新鮮
- 松岡正剛の圧倒的な読書量が背景に見える
注意点
- 具体的なテクニックよりも哲学的な読書論が中心
- 松岡正剛の独特の文体に慣れが必要
- 「すぐ実践できる読書術」を求める方には向かない
この本の前後に読む本
前に読む本: 特になし。読書量が増えてきた時期に読むと特に深く響きます。
後に読む本: 特になし。本書で松岡正剛の世界観に興味を持ったら「千夜千冊」に進むことをおすすめします。
読了データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ページ数 | 約200ページ |
| 読了時間の目安 | 2〜3時間 |
| 図解・イラスト | なし |
| 難易度 | ★★★☆☆(読書論の素養があると入りやすい) |
まとめ
『多読術』は、「千夜千冊」の松岡正剛が「本と深く付き合う」ための読書哲学を語った一冊です。速読でも量読でもなく「編集的読書」——本と本をつなぎ、ジャンルを超えて知を創造する読み方が、読書の質を根本から変えてくれる刺激的な書です。
試し読みもできます
Amazonで『多読術』をチェックするこの記事を書いた人
ゆう
フリーライター
フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。