【要約&レビュー】『フェルマーの最終定理』350年の数学界最大の謎と、それに挑んだ天才たち——サイモン・シンの傑作ノンフィクション

レビュアー: ゆう
フェルマーの最終定理

フェルマーの最終定理

著者: サイモン・シン

ジャンル: 科学・サイエンス

★★★★★(5/5)
#科学#数学#サイモン・シン#ノンフィクション

3行で分かるこの本のポイント

  • 350年間数学者を苦しめた超難問の解決までの壮大な物語
  • ピタゴラスからワイルズまで数学史を彩った天才たちのドラマ
  • 数学が苦手でも楽しめる極上のノンフィクション

この本はこんな人におすすめ

  • 数学が苦手だけど天才たちの物語には惹かれる方
  • ノンフィクションが好きな方
  • 知的好奇心を刺激されたい方
  • サイモン・シンの『暗号解読』『ビッグバン宇宙論』が好きだった方

独自5段階評価

項目 スコア
読みやすさ ★★★★★
ストーリーの引き込み力 ★★★★★
知的興奮度 ★★★★★
数学初心者への優しさ ★★★★★
ノンフィクションとしての完成度 ★★★★★

要約・内容紹介

余白に書かれた謎

17世紀のフランス、数学者ピエール・ド・フェルマーは、一冊の本の余白にこう書き残しました。「私はこの命題の真に驚くべき証明をもっているが、余白が狭すぎるのでここに記すことはできない」。

この一文が、その後350年にわたって世界中の数学者を苦しめる「フェルマーの最終定理」の始まりでした。

数学史上の天才たちとの出会い

本書はフェルマーだけでなく、古代ギリシャのピタゴラス、18世紀のオイラー、19世紀のゲルマン・ソフィー、若くして夭折した天才ガロア、日本の谷山・志村——数学史を彩った天才たちの人生が、フェルマーの最終定理と絡めて語られます。

数学の本というより、天才たちの人間ドラマの連続。ぐいぐいと引き込まれる構成です。

アンドリュー・ワイルズの8年間

物語のクライマックスは、イギリスの数学者アンドリュー・ワイルズが10歳のときに出会ったフェルマーの最終定理を、40代になって8年間の孤独な研究の末に証明する——その劇的なストーリー。

数学を知らなくても、その人生の重みに涙せずにはいられません。サイモン・シンの語り口が実に見事です。

実際に試してみた

僕はこの本を読んだ後、「数学は暗記科目じゃない」と息子に伝えたくなりました。本書を読むと、数学は人類が何百年もかけて築き上げてきた壮大な物語であり、天才たちの情熱の結晶だと分かります。

また、ワイルズの「誰にも相談せず8年間一人で研究した」姿勢に触れて、自分の仕事観も変わりました。時には誰にも知られずコツコツ続けることの尊さがある。本書は僕のフリーランス人生への励ましにもなった一冊です。

読者の評判・口コミ

楽天レビュー906件超え、評価4.46と非常に高い。「数学嫌いでも夢中になった」「サイモン・シンの中で一番面白い」「天才たちの人生に涙した」という声が圧倒的です。

「数学の詳細は難しい」という意見もありますが、数学が分からなくても読めるエンタメ性の高さが評価されています。

良い点

  • 数学が苦手でも読める圧倒的な物語性
  • 天才たちの人生ドラマが連続
  • サイモン・シンの卓越した構成力

注意点

  • 数学の詳細な証明は理解しなくてOK
  • 専門用語が多少登場する
  • 文庫本でもやや厚め

この本の前後に読む本

前に読む本: 『サピエンス全史』。ハラリの名著。人類史のスケールで知識を俯瞰する読書体験として本書との相性が良いです。

後に読む本: 『人を動かす』。本書のワイルズの孤独な研究姿勢と対比する、人との関わりの本として読むと視野が広がります。

読了データ

項目 内容
ページ数 約480ページ
読了時間の目安 6〜8時間
図解・イラスト あり(数式の解説図)
難易度 ★★★☆☆(数学部分は飛ばしてもOK)

まとめ

『フェルマーの最終定理』は、350年間の数学界最大の謎と、それに挑んだ天才たちの人生を描く傑作ノンフィクションです。数学が苦手な人でも夢中になれる圧倒的な物語性。読書の楽しさを教えてくれる、一生モノの一冊です。

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この記事を書いた人

ゆう

フリーライター

フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。