【要約&レビュー】『はじめて考えるときのように』野矢茂樹——哲学者が教える「正しく考える」ための思考の地図
はじめて考えるときのように
著者: 野矢茂樹/植田真
ジャンル: 哲学・思想
試し読みもできます
Amazonで『はじめて考えるときのように』をチェックする3行で分かるこの本のポイント
- 「考える」とはどういうことかを哲学者が問い直す——「問いを立てる・仮説を作る・検証する」という思考の基本動作を解説
- 子どもが初めて考えるときのような純粋な好奇心——大人になって失った「本当に考える力」を取り戻す
- 植田真のイラストと野矢茂樹の文章が絶妙なコラボ——哲学書としての難しさを排した優しい思考入門書
この本はこんな人におすすめ
- 「考え方」の根本から見直したい方
- 哲学・論理思考に興味があるが難しそうで躊躇している方
- 自分の思考がなんとなくぼんやりしていると感じている方
- 中学生・高校生に論理的思考を学ばせたい保護者・教育者
独自5段階評価
| 項目 | スコア |
|---|---|
| 読みやすさ | ★★★★★ |
| 思考の本質への切り込み方 | ★★★★☆ |
| 哲学入門書としての分かりやすさ | ★★★★★ |
| 実践への応用しやすさ | ★★★☆☆ |
| イラストと文章の美しさ | ★★★★★ |
要約・内容紹介
「考える」の本質を問い直す
本書は「考えるとはどういうことか」という問いから始まります。著者・野矢茂樹氏は東京大学の哲学教授で、専門的な論理学の知識を「考えることの基礎」として一般読者に伝えることを本書のミッションとしています。
「多くの人が『考えている』と思っていることは、実は『思い出している』か『感じている』に過ぎない——本当に考えることとは『仮説を立て・検証し・修正する』という一連の営みだ」という著者の主張が、本書の核心です。
問いの立て方が思考の質を決める
本書の実践的なポイントは「良い問いを立てる技術」です。「何を問うかが決まれば、思考の半分は完了している——多くの人の思考が浅いのは、問いが曖昧だからだ」という指摘は、日常の会議・勉強・問題解決すべてに刺さります。
「問いを鋭く・具体的に・反論可能なものにする」という三原則は、ロジカルシンキング系の本より根本的な視点を提供します。
植田真のイラストという魔法
本書の特徴は哲学の教科書にイラストが融合している点です。植田真氏の優しい線画が各章に添えられており、難解になりがちな概念が視覚的に理解しやすくなっています。「哲学書なのに絵本みたいに読める」という読者の声が、本書の独特の魅力を表しています。
実際に試してみた
フリーランスの仕事でクライアントへの提案書を作る時、いつも「何を伝えたいのかが自分でもよく分からない」という感覚がありました。本書を読んで「まず問いを立てる」という習慣を意識するようにしました。
「このページの問いは何か」を先に書いてから本文を書くと、提案書の構造が格段に明確になりました。哲学の本を読んで仕事が改善するというのは予想外でしたが、思考の基礎を整えることの効果を実感しています。
読者の評判・口コミ
楽天レビュー148件前後、評価4.0と好評価。「哲学に興味が持てた」「考えることの意味が分かった」という声がある一方、「内容が薄い・もっと深く知りたい」「入門書に留まる」という批評も。
哲学入門書として非常に評価が高く、「高校生に贈った」「子どもと一緒に読んだ」という親・教師からの推薦も多い作品です。
良い点
- 哲学的な思考の本質をシンプルかつ深く語っている
- 植田真のイラストが本の世界観を豊かにしている
- 短く・美しく読める哲学入門書
注意点
- 入門書であるため、哲学・論理学に詳しい方には物足りない
- 「考える技術」の具体的な手順書ではなく、思考の姿勢を養う本
- 実践への橋渡しは読者自身が行う必要がある
この本の前後に読む本
前に読む本: 特になし。哲学・論理思考の入門として最初の一冊として最適です。
後に読む本: 特になし。本書で哲学的思考に興味が出たら、野矢茂樹の他の著作や論理学の入門書に進むと理解が深まります。
読了データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ページ数 | 約175ページ |
| 読了時間の目安 | 2〜3時間 |
| 図解・イラスト | あり(植田真のイラスト) |
| 難易度 | ★★☆☆☆(易しく深い) |
まとめ
『はじめて考えるときのように』は哲学者・野矢茂樹が「考えることの本質」を問い直す思考入門書です。「問いを立てる・仮説を作る・検証する」という思考の基本動作を、イラストとともに優しく解説——「本当に考える力」を取り戻したいすべての人に届けたい一冊です。
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Amazonで『はじめて考えるときのように』をチェックするこの記事を書いた人
ゆう
フリーライター
フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。