【要約&レビュー】『不妊治療、やめました。』堀田あきお・堀田佳代——10年の治療に終止符を打った夫婦の記録

レビュアー: ゆう

※本記事はAIを活用して作成しています。

不妊治療、やめました。

不妊治療、やめました。

著者: 堀田あきお/堀田佳代

ジャンル: 子育て・育児

★★★★(4/5)
#不妊治療#体験記#エッセイ#堀田あきお#夫婦#子なし#マンガ家#人生の選択

3行で分かるこの本のポイント

  • 子宮内膜症・人工授精・流産を繰り返した10年間の不妊治療の末に選んだ「やめる」という決断
  • 手塚治虫の愛弟子・堀田あきお氏と妻・佳代氏の夫婦それぞれの視点で語られる体験エッセイ
  • 「子どもを持つことが幸せ」という問いに向き合い、ふたりで生きていく道を選ぶまでの物語

この本はこんな人におすすめ

  • 不妊治療を続けるか終わらせるかの岐路に立っている夫婦
  • 治療をやめることへの罪悪感や迷いを抱えている人
  • パートナーの不妊治療に寄り添いたいと考えている男性
  • 「子どもを持たない人生」という選択肢について考えたい人

こんな人には合わないかも

  • 不妊治療の医療的な情報や最新の治療法を求めている人
  • 子どもが欲しいという気持ちが強く、やめることを前提に読みたくない人
  • 感情を激しく揺さぶられる内容が辛い状況にある人

独自5段階評価

評価軸 評価
内容の濃さ ★★★★☆
読みやすさ ★★★★☆
実践のしやすさ ★★☆☆☆
初心者向き度 ★★★★☆
コスパ(満足度) ★★★★☆

要約・内容紹介

10年間の記録——治療という名の苦闘

堀田佳代氏は突然の子宮内膜症の手術から始まり、度重なる人工授精、そして流産という体験を10年間にわたって繰り返してきました。本書はその詳細な記録でありながら、感情の生々しさが文章に滲んでいます。治療を続ける理由が「子どもが欲しいから」から「やめられないから」に変わっていく過程の描写は、多くの読者に「そうだった」という共感を呼んでいます。

夫・堀田あきお氏の視点

本書のユニークな点は、妻の体験記に夫のページが交差して構成されていることです。手塚治虫の愛弟子として活躍してきたマンガ家である堀田あきお氏が、治療を続ける妻の隣で何を感じ、何ができなかったかを率直に語っています。男性側の視点が入ることで、不妊治療が一人の問題ではなく夫婦の共同の経験であるという事実が浮き上がります。妻の痛みに共感しながらも何もできない無力感、それでも隣にいることの意味——男性読者にとっても重要なメッセージがある章です。

「やめる」という選択の先にあるもの

本書が多くの人に支持されるのは、「やめること」を敗北として描かないからです。10年という長い時間をかけて向き合った末に、「ふたりで生きていく」という選択をする場面は静かな強さを持っています。子どもを持つことが当然のように扱われる社会の中で、それとは違う形の幸せを問い直す視点が、本書を単なる体験記以上のものにしています。

読んだ後に残ったこと

3歳の息子を持つ父親として、自分には子どもがいるという前提で生きていたことを改めて意識した一冊でした。読む前は「自分には直接関係のない話だろう」と思っていたのが正直なところです。でも読み進めるうちに、子どもがいることの何気ない前提が、それを望んでも持てなかった人にはどれだけの重みを持つかを考えずにはいられませんでした。

読んで残ったのは、「やめる勇気」という言葉です。治療を続けることが頑張ることで、やめることが諦めるという等式は、外から見ていると当然のように思えます。しかしこのふたりが示したのは、そうではないということでした。選択肢を持つことの重さと、自分たちの形の幸せを自分たちで決める力への尊敬が、読後しばらく頭の中にありました。

この本を読んでから、不妊治療について話している友人に対して「最終的にどうするか」ではなく「今どういう状態か」を聞くようにしました。目標に向かっているかどうかではなく、今どういう気持ちでいるかを聴くことの大切さを、この本に気づかせてもらいました。

正直、ここが物足りなかった

治療をやめた後の生活がどうなったかについては、比較的あっさりした描写になっています。「ふたりで生きる」という選択をした後の具体的な日常がもう少し詳しく書かれていれば、今まさに岐路に立っている読者への道しるべになり得たと思います。また、マンガ家という特殊なバックグラウンドが強調されすぎると、「自分とは違う人の話」と感じてしまう読者もいるかもしれません。

読者の評判・口コミ

楽天レビューでは23件で平均3.85と概ね良好な評価が集まっています。「涙が止まらなかった」「同じ経験をしているので励まされた」という共感の声が多い一方で、「著名人の話だから特別感がある」「もっと今後の生活を知りたかった」という意見もあります。不妊治療の渦中にいる当事者からの評価が特に高く、「一人じゃないと思えた」という声が印象的です。

良い点

  • 夫婦それぞれの視点が交差する構成で、男性も自分ごととして読める
  • 「やめる」という選択を肯定的に描くことで、治療の終わり方に悩む人に希望を与える
  • 感情の経過が丁寧に記されており、体験者の孤独感を和らげる

注意点

  • 不妊治療の医療的な詳細情報は少なく、あくまで当事者の体験記として読む本
  • 感情移入しやすい内容のため、自分が治療中の場合は精神的な余裕がある時に読むのがいい
  • 治療継続を検討中の人には、やめることを促すように受け取られる可能性がある

似た本と比べると

同じく不妊・子育てを扱うノンフィクションとして、岡野あつこの不妊治療に関する著書は医療情報に重心が置かれているのに対して、本書は心理的・感情的な体験記の性格が強いです。「何をすべきか」より「どう感じたか」を知りたい読者には本書が合っています。また夫婦双方の視点が入っていることは、同テーマの他書にはない本書ならではの強みです。

この本の前後に読む本

前に読む本:『不妊治療のことがよくわかる本』(治療の全体像を医療的に理解した上で本書の体験を読むとより深く刺さる)

後に読む本:『子どものいない人生をどう生きるか』(やめることを選んだ後の人生設計を考えるための一冊)

読了データ

項目 内容
読了時間の目安 3〜4時間
難易度 初級
おすすめ年代 20代〜50代
ページ数 約200ページ

まとめ

『不妊治療、やめました。』は、10年間の治療に終止符を打った夫婦が、その経験を正直に語った体験エッセイです。やめることへの葛藤と、それでも自分たちの幸せを選ぶ強さが静かに伝わってきます。治療を続けるかどうか迷っている人だけでなく、大切な人を支えたいと考えている人にもぜひ読んでほしい一冊です。

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この記事を書いた人

ゆう

フリーライター

フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。