【要約&レビュー】『子どもの心のコーチング』菅原裕子が語る——自分で考える力を育てる、依存させない子育て論

レビュアー: ゆう
子どもの心のコーチング

子どもの心のコーチング

著者: 菅原 裕子

ジャンル: 子育て・育児

★★★★(4/5)
#子育て#育児#コーチング#菅原裕子#自立

3行で分かるこの本のポイント

  • 「よい子に育てたい」という親心が、実は依存心の強い子を作っている——「世話のやきすぎ」の落とし穴
  • 子どもが自分で考え、自分で決め、自分で動く——コーチング的アプローチで育つ本当の自立心
  • 「周りの人とうまくやる力」も育てられる——子育てを教えることではなく引き出すことに変える

この本はこんな人におすすめ

  • 子どもに何でも先回りしてしまう親
  • 「うちの子、自分で何もできない」と悩んでいる方
  • コーチングに興味がある子育て中の方
  • 子どもとの関わり方を根本から見直したい方

独自5段階評価

項目 スコア
読みやすさ ★★★★☆
子育て論としての新鮮さ ★★★★☆
実践のしやすさ ★★★★☆
具体的なヒントの豊富さ ★★★★★
子育ての不安を和らげる力 ★★★★☆

要約・内容紹介

「よい子に育てたい」が依存を生む

本書の出発点は、著者による鋭い問いかけです。「子どもをよい子に育てたいと思うあまり、声をかけ、世話をやきすぎていませんか?」——この親心が、実は自分で考えられない、自立できない子を育ててしまうというのが本書の核心です。

子どもが何かしようとするたびに親が口を出す。失敗しそうな場面で先回りして助ける。こういった関わり方が積み重なると、子どもは「自分で考えなくていい」と学習してしまいます。

コーチングで「引き出す」子育て

本書が提唱するのは、ティーチング(教える)からコーチング(引き出す)への転換です。「こうしなさい」と教えるのではなく、「どうしたらいいと思う?」と問いかけ、子ども自身が答えを見つける体験を積み重ねる。

この積み重ねが「自分で考える力」「自分で決める力」を育てます。失敗も体験の一部として受け入れることで、子どもは問題解決力を身につけていきます。

周りの人とうまくやる力も育つ

本書のもう一つの柱は「対人関係力」の育て方です。自分の気持ちを言葉にする力、相手の話を聴く力——これらは教えられるものではなく、日常の親子の関わりの中で自然に育つものだと著者は語ります。

コーチング的な関わりを続けることで、子どもは「聴いてもらえる」という安心感を土台に、他者とうまく関わる力を獲得していきます。

実際に試してみた

3歳の息子が何かうまくいかない時、つい「こうするんだよ」と口を出してしまっていました。本書を読んで「まず見守る」「困っていたら聞いてみる」を意識するようにしました。

最初は歯がゆいのですが、息子が自分で試行錯誤して「できた!」という顔をした瞬間が明らかに変わりました。先回りしていた頃より、はるかに嬉しそうなんですよね。「引き出す」という感覚が少しずつ分かってきた気がします。

読者の評判・口コミ

楽天レビュー371件、評価4.32と高評価。「子育ての視点が変わった」「何度も読み返している」「もっと早く出会いたかった」という声が多数。

「コーチング的な関わりを継続するのが難しい」という正直な声もありますが、それだけ本書の提案が本質的であるということです。

良い点

  • コーチングの概念を子育てに落とし込む分かりやすい解説
  • 具体的な声かけの例が豊富で実践しやすい
  • 「世話のやきすぎ」という親自身の振り返りを促す視点

注意点

  • コーチング的関わりは即効性がなく、継続が必要
  • 子どもの年齢によって適用の仕方を工夫する必要がある
  • 夫婦・パートナーで読んで関わり方を揃えると効果的

この本の前後に読む本

前に読む本: 『子どもへのまなざし』。愛情と受容の土台を理解してから本書を読むと、コーチングのアプローチがより腑に落ちます。

後に読む本: 特になし。本書の実践を積み重ねるだけで子育ての質が大きく変わります。

読了データ

項目 内容
ページ数 約214ページ
読了時間の目安 3〜4時間
図解・イラスト なし
難易度 ★★☆☆☆(読みやすい)

まとめ

『子どもの心のコーチング』は、「教える」から「引き出す」への子育て観の転換を促す一冊です。世話のやきすぎへの気づきから始まり、自分で考える力・対人関係力を育てるコーチング的アプローチを、具体的な言葉で丁寧に教えてくれます。

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この記事を書いた人

ゆう

フリーライター

フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。