【要約&レビュー】『新世界より(上)』1000年後の日本・呪力を持つ子供たち——貴志祐介が描く日本SF大賞受賞の傑作長編上巻

レビュアー: ゆう
新世界より(上)

新世界より(上)

著者: 貴志 祐介

ジャンル: 小説

★★★★★(5/5)
#小説#貴志祐介#SF#日本SF大賞

3行で分かるこの本のポイント

  • 1000年後の日本・神栖66町で暮らす呪力を持つ子供たちが主人公
  • 第29回日本SF大賞受賞——圧倒的な世界観で紡がれるSF大河小説
  • 貴志祐介が描くホラー・SF・ミステリーが融合した傑作長編の上巻

この本はこんな人におすすめ

  • 貴志祐介作品のファン
  • 本格SFが好きな方
  • 異世界の緻密な世界観を堪能したい方
  • アニメ化作品の原作を読みたい方

独自5段階評価

項目 スコア
読みやすさ ★★★★☆
ストーリーの引き込み力 ★★★★★
世界観の構築力 ★★★★★
SFとしての完成度 ★★★★★
上巻からの期待感 ★★★★★

要約・内容紹介

1000年後の神栖66町

舞台は、いまから1000年後の日本。豊かな自然に抱かれた集落「神栖66町」には、純粋無垢な子供たちの歓声が響きます。周囲を注連縄(しめなわ)で囲まれたこの町には、外から穢れが侵入することはない——。

人類が手に入れた「神の力」、念動力(呪力)。主人公・早季と仲間の覚、守、瞬、真理亜は、その力を持つ子供たちです。12歳の彼らは、成長と共に町の「真実」を知り始めます。

呪力と世界の秘密

呪力——念動力を使って物を動かす能力——。これを持つ子供たちは、厳格な教育と管理のもとで育てられます。そして町の周囲には、「バケネズミ」と呼ばれる奇妙な生き物たちが生息している——。

早季たちは夏季キャンプで世界の秘密に触れてしまいます。なぜ人類は呪力を得たのか、そしてなぜ町はこのように閉じられているのか——。上巻ではその壮大な謎の入口が開かれます。

貴志祐介のSF長編傑作

本作は2008年刊行、第29回日本SF大賞受賞作。『黒い家』『青の炎』などホラー・サスペンスで知られる貴志祐介さんが、渾身の力で書き上げたSF大長編です。

2012〜2013年にはアニメ化もされ、多くのファンを生み出しました。緻密な世界観構築、次々に明かされる謎、そして哲学的な問いかけ——。SF好きなら必読の一冊です。

読んだ後に残ったこと

僕はこの本を読んで、「人類が力を得るとはどういうことか」という問いに深く考えさせられました。呪力という圧倒的な力を手にした人類が、なぜこんな閉塞的な社会を作らねばならなかったのか——。

フリーライターとしてテクノロジー記事を書くこともありますが、AIや新技術も「力」の一種。本書が投げかける「力と倫理」のテーマは、現代社会にも刺さる問いです。上巻だけでも深く考えさせられる一冊でした。

読者の評判・口コミ

楽天レビュー798件超え、評価3.99と高評価。「日本SFの最高峰」「世界観に圧倒される」「一気読みしたくなる」という声が多いです。

「世界観が複雑で入り込むまで時間がかかる」「専門用語が多い」という意見もありますが、入り込めば最後まで一気に読める傑作です。

良い点

  • 緻密な世界観構築
  • SF・ホラー・ミステリーの融合
  • 日本SF大賞受賞の品質

注意点

  • 上中下3巻と長い
  • 世界観の理解に時間がかかる
  • グロテスクな描写あり

この本の前後に読む本

前に読む本: 『黒い家』。貴志祐介のホラー代表作。先に読むと貴志祐介ワールドに馴染めます。

後に読む本: 中巻・下巻を必読。本書の物語は上中下3巻で完結します。

読了データ

項目 内容
ページ数 約400ページ(上巻)
読了時間の目安 5〜6時間
図解・イラスト なし
難易度 ★★★☆☆(SF世界観あり)

まとめ

『新世界より(上)』は、1000年後の日本を舞台に呪力を持つ子供たちを描く、貴志祐介の日本SF大賞受賞作の上巻です。圧倒的な世界観と深い問いかけ。SF好きに必読の傑作の幕開けです。

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この記事を書いた人

ゆう

フリーライター

フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。