【要約&レビュー】『嘘をもうひとつだけ』加賀恭一郎が暴く五つの嘘——東野圭吾が描く倒叙ミステリー短編集

レビュアー: ゆう
嘘をもうひとつだけ

嘘をもうひとつだけ

著者: 東野 圭吾

ジャンル: 小説

★★★☆☆(3/5)
#小説#東野圭吾#加賀恭一郎#倒叙ミステリー

3行で分かるこの本のポイント

  • 落とし穴にはまった人々が過ちを隠すために新たな嘘を重ねる倒叙ミステリー
  • 「加賀恭一郎」が五つの事件の小さな綻びを見逃さず真相を暴く
  • 東野圭吾が描く人間の弱さと警察官の眼力を描いた短編集

この本はこんな人におすすめ

  • 東野圭吾作品のファン
  • 加賀恭一郎シリーズのファン
  • 倒叙ミステリーが好きな方
  • 短編でサクッと読みたい方

独自5段階評価

項目 スコア
読みやすさ ★★★★★
ストーリーの引き込み力 ★★★★☆
人間心理の描写 ★★★★★
短編ミステリーのキレ ★★★★☆
加賀恭一郎の魅力 ★★★★☆

要約・内容紹介

加賀恭一郎が暴く嘘

本書は、加賀恭一郎シリーズの短編集。収録された五つの短編はすべて「犯人視点」で描かれる倒叙形式です。

正直に生きたいと望んでいたのに、ある落とし穴にはまり、過ちを犯してしまった人々。それを隠すため、新たな嘘を重ねていく——。そこに登場するのが、加賀恭一郎。

嘘の小さな綻びを見逃さない

加賀恭一郎は、犯人の嘘の小さな綻びを見逃しません。「もうひとつだけ」嘘を重ねさせ、そこから真実を引き出していく——。倒叙形式ならではの緊迫感が、五編すべてに貫かれています。

人間はなぜ嘘をつき、嘘に縛られていくのか。東野圭吾さんの鋭い人間観察が、短編という限られた枠組みで凝縮されて描かれます。

加賀恭一郎シリーズの一冊

『卒業』から始まる加賀恭一郎シリーズ。本作はシリーズ中盤の短編集で、後の『新参者』『麒麟の翼』へとつながる加賀の人物像が確立された一冊です。

シリーズ長編のような大きな事件ではなく、日常の中に潜む小さな犯罪を扱った本作。加賀の「気づき」の鋭さを、より純粋な形で堪能できます。

読んだ後に残ったこと

僕はこの本を読んで、「小さな嘘」の怖さを感じました。フリーランスとして仕事していると、ちょっとした誤魔化しが積み重なって、抜け出せなくなることもあります。

加賀恭一郎のような存在が周りにいたら——。誠実に生きることの大切さを、改めて考えさせられる一冊でした。

読者の評判・口コミ

楽天レビュー844件超え、評価3.6。「加賀の推理が冴える」「短編でサクッと読める」「倒叙形式が面白い」という声があります。

「長編に比べると物足りない」「犯人視点が単調」という意見もあり、東野作品の中では評価が分かれる一冊です。

良い点

  • 倒叙形式の緊迫感
  • 加賀恭一郎の人物像の深化
  • 短編で読みやすい長さ

注意点

  • 長編ほどの深みはない
  • 犯人視点が続く単調さ
  • シリーズ既読者向け

この本の前後に読む本

前に読む本: 『新参者』。加賀恭一郎シリーズの代表作。先に読むと加賀の魅力が分かります。

後に読む本: 『麒麟の翼』。加賀恭一郎シリーズの直木賞級傑作。本書の後に読むと加賀の人物像が深まります。

読了データ

項目 内容
ページ数 約272ページ
読了時間の目安 3〜4時間
図解・イラスト なし
難易度 ★★☆☆☆(短編で読みやすい)

まとめ

『嘘をもうひとつだけ』は、過ちを犯した人々が嘘を重ねていく様を、加賀恭一郎が鮮やかに暴いていく東野圭吾の倒叙短編集です。人間の弱さと警察官の眼力。加賀シリーズファンにはたまらない一冊です。

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この記事を書いた人

ゆう

フリーライター

フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。