【要約&レビュー】『恋とか愛とかやさしさなら』プロポーズの翌日に彼が盗撮で逮捕された——

レビュアー: ゆう
恋とか愛とかやさしさなら

恋とか愛とかやさしさなら

著者: 一穂 ミチ

ジャンル: 小説

★★★☆☆(3/5)
#小説#一穂ミチ#恋愛#社会派

3行で分かるこの本のポイント

  • プロポーズの翌日、恋人が通勤中の盗撮で逮捕される衝撃の幕開け
  • 「二度としない」と誓う彼を信じるか、離れるか——揺れ動く主人公
  • 恋と愛とやさしさの違いを問いかける一穂ミチの問題作

この本はこんな人におすすめ

  • 恋愛の光と影を描いた小説に興味がある方
  • 一穂ミチの作品が好きな方
  • 人間関係の複雑さを考えたい方
  • 答えの出ない問いを抱える小説が好きな方

独自5段階評価

項目 スコア
読みやすさ ★★★★☆
ストーリーの引き込み力 ★★★★☆
再読したい度 ★★★☆☆
初心者おすすめ度 ★★★☆☆
考えさせられ度 ★★★★★

要約・内容紹介

あらすじ

カメラマンの新夏は、交際5年の啓久と幸せな日々を送っていました。東京駅の前でプロポーズしてくれた翌日、啓久が通勤中に女子高生を盗撮したことで逮捕されます。

「二度としない」と誓う啓久。彼を信じたい新夏。しかし周囲の目は厳しく、二人の関係は根底から揺さぶられます。恋なのか、愛なのか、それとも単なるやさしさなのか。

加害者のパートナーという立場

被害者でも加害者でもない、「加害者のパートナー」。この独特の立場を一穂ミチは丁寧に描きます。離れるべきか、支えるべきか。どちらを選んでも苦しい。

恋と愛とやさしさ

タイトルの「恋とか愛とかやさしさなら」は、新夏が自分の感情に名前をつけようとする試み。啓久への気持ちは「恋」なのか「愛」なのか、それとも離れられないだけの「やさしさ」なのか。

読んだ後に残ったこと

重いテーマですが、目を逸らせない問いがあります。もし自分のパートナーが犯罪を犯したら。「二度としない」と言われたら、信じられるか。

正直、答えが出ません。でもこの本は答えを出すことを求めていない。「考え続けること」自体に意味がある。一穂ミチは、読者に安易な結論を許さない作家だと改めて感じました。

読者の評判・口コミ

楽天レビュー1,040件超え、評価3.70。「考えさせられる」「一穂ミチの新境地」「テーマが重いが読む価値がある」という声がある一方、「テーマが不快」「共感できない」「結論が曖昧」という声も。賛否が分かれる作品ですが、話題性は十分です。

良い点

  • 「加害者のパートナー」という独自の視点
  • 恋愛の光と影を正面から描いている
  • 答えの出ない問いの深さ

注意点

  • テーマが重く不快に感じる方もいる
  • スッキリした結末を求める方には向かない
  • 盗撮という犯罪を扱うので読む人を選ぶ

この本の前後に読む本

前に読む本: 『光のとこにいてね』。同じ一穂ミチの傑作。愛の美しい面を先に読むと、本書の闇がより際立ちます。

後に読む本: 『贖罪』。湊かなえのイヤミス。罪と許しのテーマが通じています。

読了データ

項目 内容
ページ数 約300ページ
読了時間の目安 4〜5時間
図解・イラスト なし
難易度 ★★★☆☆(テーマは重いが読みやすい)

まとめ

『恋とか愛とかやさしさなら』は、プロポーズの翌日に恋人が盗撮で逮捕されるという衝撃的な設定から、愛の本質を問いかける一穂ミチの問題作です。恋なのか、愛なのか、やさしさなのか。答えの出ない問いを抱えたまま読み終える、考え続けさせられる一冊です。

読書好きならKindle Unlimitedがおすすめ

月額980円で200万冊以上が読み放題。30日間の無料体験あり

Kindle Unlimitedを無料で試す

この記事を書いた人

ゆう

フリーライター

フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。