【要約&レビュー】『蜜蜂と遠雷(下)』芳ヶ江国際ピアノコンクール本選へ——恩田陸の直木賞・本屋大賞W受賞作の感動の結末

レビュアー: ゆう
蜜蜂と遠雷(下)

蜜蜂と遠雷(下)

著者: 恩田 陸

ジャンル: 小説

★★★★(4/5)
#小説#恩田陸#直木賞#本屋大賞

3行で分かるこの本のポイント

  • 三次予選から本選へ——四人の若者の運命がぶつかるクライマックス
  • 明石・マサル・亜夜・塵それぞれの音楽が問う「才能とは何か」
  • 直木賞・本屋大賞W受賞に輝いた恩田陸の音楽小説の最高到達点

この本はこんな人におすすめ

  • 『蜜蜂と遠雷 上』を読んだ方
  • 恩田陸作品のファン
  • クラシック音楽が好きな方
  • 直木賞・本屋大賞受賞作を全て読みたい方

独自5段階評価

項目 スコア
読みやすさ ★★★★☆
ストーリーの引き込み力 ★★★★★
音楽描写の迫力 ★★★★★
クライマックスの感動 ★★★★★
W受賞にふさわしい完成度 ★★★★★

要約・内容紹介

二次予選「春と修羅」

下巻は二次予選「春と修羅」の演奏から始まります。課題曲として書き下ろされた現代曲を、各人が独自の解釈で演奏する——。

社会人ピアニストの明石、音大生マサル、復活の栄伝亜夜、養蜂家の塵。それぞれの「春と修羅」が、個性の対比を鮮やかに示します。

三次予選、そして本選へ

三次予選では、各人のさらなる成長が描かれます。亜夜は塵との出会いを経て、音楽との関係を再定義していく。マサルは師ナサニエルとの関係を乗り越え、自分の音を確立する——。

そして本選。オーケストラと共演するピアノコンチェルトで、四人の若者の運命が激突します。コンクールの優勝者は誰か——。その過程で描かれる「才能」「努力」「運」の三位一体が、読者の心に焼き付きます。

直木賞・本屋大賞のW受賞

本作は第156回直木三十五賞と、第14回本屋大賞を同時受賞した唯一の作品。2016年刊行以来、文芸界の最高の栄誉を二つ獲得したことで、社会現象化しました。

2019年には松岡茉優主演で映画化もされ、演奏シーンの迫力と原作の情感が見事に映像化されました。上下巻合わせて読むことで、本作の真の魅力が完全に堪能できます。

読んだ後に残ったこと

僕はこの本を読んで、「才能」との向き合い方を考えました。才能は与えられるものだけではなく、自分で磨き、周囲との関係の中で花開くもの。

フリーライターとして10年やってきましたが、才能は先天的なものだけではないと実感します。本書は年齢を問わず、自分の可能性を信じさせてくれる一冊でした。

読者の評判・口コミ

楽天レビュー840件超え、評価4.34と高評価。「下巻のクライマックスが圧巻」「音楽描写の迫力」「直木賞・本屋大賞のW受賞にふさわしい」という声が多いです。

「音楽を文字で表現する限界を感じる」「登場人物が多すぎる」という意見もありますが、全体としては恩田陸の最高傑作と評される一冊です。

良い点

  • 音楽描写の圧倒的な迫力
  • 四人の若者の成長物語
  • W受賞にふさわしい完成度

注意点

  • 上巻必読
  • 音楽知識があるとより深く楽しめる
  • 登場人物が多い

この本の前後に読む本

前に読む本: 上巻『蜜蜂と遠雷 上』。本書を読む前に必読。物語の前半から繋げて読みましょう。

後に読む本: 『光の帝国 常野物語』。恩田陸の連作短編。本書の後に読むと恩田ワールドの幅が広がります。

読了データ

項目 内容
ページ数 約416ページ(下巻)
読了時間の目安 5〜6時間
図解・イラスト なし
難易度 ★★★☆☆(音楽用語が少し難しい)

まとめ

『蜜蜂と遠雷(下)』は、芳ヶ江国際ピアノコンクールのクライマックスで、四人の若者の運命が激突する恩田陸の直木賞・本屋大賞W受賞作の感動の結末です。音楽と人生が交響する傑作の完結編。必読の一冊です。

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この記事を書いた人

ゆう

フリーライター

フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。