【要約&レビュー】『スロウハイツの神様(上)』人気作家の小説で人が死んだ——辻村深月が描く創作者たちの共同生活

レビュアー: ゆう
スロウハイツの神様(上)

スロウハイツの神様(上)

著者: 辻村 深月

ジャンル: 小説

★★★★(4/5)
#小説#辻村深月#群像劇#創作者

3行で分かるこの本のポイント

  • 人気作家チヨダ・コーキの小説で人が死んだ事件から10年後の物語
  • アパート「スロウハイツ」で創作者たちが共同生活を送る青春群像劇
  • 辻村深月が描く夢を追う若者たちの絆と秘密を紡ぐ傑作長編

この本はこんな人におすすめ

  • 辻村深月作品のファン
  • 青春群像劇が好きな方
  • クリエイターの物語を読みたい方
  • 本屋大賞受賞作家の代表作を読みたい方

独自5段階評価

項目 スコア
読みやすさ ★★★★★
ストーリーの引き込み力 ★★★★★
キャラクターの魅力 ★★★★★
辻村深月らしさ ★★★★★
上巻からの期待感 ★★★★★

要約・内容紹介

スロウハイツという共同住宅

舞台は、脚本家・赤羽環がオーナーのアパート「スロウハイツ」。ここには、人気作家チヨダ・コーキ、映画監督志望の正義、マンガ家の狩野、画家志望の黒木——創作を志す若者たちが共同生活を送っています。

夢を語り、作品を作り、互いを高め合う日々——。しかし、10年前のある事件が、彼らの共同生活に影を落としていました。

チヨダ・コーキの過去

人気作家チヨダ・コーキの小説をきっかけに、過去に人が死んだ事件——。ファンだった少女が、小説に影響されて命を落とした悲劇です。

コーキはその事件以来、自分の書く言葉の重さに苦しんでいます。スロウハイツの仲間たちは、彼を支えながら、それぞれの夢に向かって歩んでいく——。上巻ではキャラクターそれぞれの背景が丁寧に描かれます。

辻村深月の青春群像劇

『かがみの孤城』で本屋大賞を受賞した辻村深月さんの、初期代表作。2007年刊行の本作は、創作者たちの青春群像劇として多くの読者に愛されています。

辻村深月さんらしい「伏線の張り方」「キャラクター造形」が上巻から冴えわたり、下巻への期待を高めてくれます。「本屋大賞作家のルーツ」を知る上で必読の一冊です。

読んだ後に残ったこと

僕はこの本を読んで、「創作者の責任」を考えました。フリーライターとして記事を書くとき、読者への影響を意識しないといけない。コーキのように「言葉の重さ」と向き合う姿勢は、書き手として学ぶところが多いです。

また、スロウハイツのような共同生活に憧れも抱きました。夢を語り合える仲間の存在は、フリーランスには特に貴重です。

読者の評判・口コミ

楽天レビュー804件超え、評価3.91と高評価。「辻村深月の真骨頂」「キャラクターが生き生きしている」「下巻が待ちきれない」という声が多いです。

「上巻は伏線張りが多く、やや冗長」「群像劇で登場人物が多い」という意見もありますが、辻村ファンには必読の一冊です。

良い点

  • 辻村深月の巧みな人物造形
  • 創作者たちの青春群像劇
  • 上巻からの伏線張りの巧みさ

注意点

  • 上下巻セットで読む必要
  • 登場人物が多い
  • 上巻は展開がゆっくり

この本の前後に読む本

前に読む本: 『かがみの孤城 上』。辻村深月の本屋大賞受賞作。先に読むと辻村ワールドに馴染めます。

後に読む本: 下巻『スロウハイツの神様 下』を必読。

読了データ

項目 内容
ページ数 約400ページ(上巻)
読了時間の目安 5〜6時間
図解・イラスト なし
難易度 ★★☆☆☆(読みやすい文体)

まとめ

『スロウハイツの神様(上)』は、創作者たちの共同生活と過去の事件を描く、辻村深月の初期青春群像劇の上巻です。下巻への期待が高まる上巻構成の妙。辻村深月の世界観を堪能したい方にお薦めの一冊です。

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この記事を書いた人

ゆう

フリーライター

フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。