【要約&レビュー】『そして、バトンは渡された』血の繋がらない家族が教えてくれる愛の形
そして、バトンは渡された
著者: 瀬尾 まいこ
ジャンル: 小説
試し読みもできます
Amazonで『そして、バトンは渡された』をチェックする3行で分かるこの本のポイント
- 3人の父と2人の母に育てられた少女――血の繋がらない家族の温かな愛を描く
- 不幸な境遇なのに主人公が全く不幸を感じていないという新しい家族の物語
- 2019年本屋大賞受賞、**読後に「家族って何だろう」**と考えさせられる感動作
この本はこんな人におすすめ
- 家族をテーマにした小説が好きな方
- 温かい気持ちになれる小説を探している方
- 本屋大賞受賞作を読みたい方
- 泣ける小説を探している方
独自5段階評価
| 項目 | スコア |
|---|---|
| 読みやすさ | ★★★★★ |
| ストーリーの引き込み力 | ★★★★★ |
| 再読したい度 | ★★★★☆ |
| 初心者おすすめ度 | ★★★★★ |
| 感動度 | ★★★★★ |
要約・内容紹介
あらすじ
高校生の森宮優子には、血の繋がった親がいません。これまでに3人の父と2人の母のもとを渡り歩いてきました。親が変わるたびに名字が変わる。普通なら不幸な境遇です。
でも優子は不幸ではありません。それぞれの親が、自分なりの方法で優子を愛してくれたから。今の父・森宮さんは、毎朝お弁当を作ってくれる不器用で温かい人。優子の卒業式に向けて、「バトン」は最後の走者に渡されます。
不幸じゃない
本書の最大の魅力は、主人公の優子が「自分は不幸だ」と思っていないこと。周囲の人は同情するけれど、優子にとってはすべての親が「良い親」だった。この視点の転換が、家族の常識を覆します。
バトンリレーのような人生
タイトルの「バトン」は、親から親へと優子が受け渡されていく様子を表しています。しかし読み終える頃には、「バトン」は親から優子へ、そして優子から次の誰かへと渡されていくものだと気づかされます。
読んだ後に残ったこと
「家族って血の繋がりじゃないんだな」。3歳の息子がいる僕にとって、この本のメッセージは強く響きました。
僕は息子と血が繋がっている「普通の」父親です。でもこの本の森宮さんは、血の繋がらない優子のために毎朝5時に起きてお弁当を作る。あの献身は、「血の繋がり」では説明できないものです。
読後に思ったのは、「自分は森宮さんほど息子に向き合えているか」ということ。血が繋がっているから当たり前?いや、愛情は「当たり前」ではなく「選択」なのだと、この本は教えてくれました。
読者の評判・口コミ
楽天レビュー1,900件超え、評価4.31。「号泣した」「家族の温かさに感動」「森宮さんが最高」という声が圧倒的。2019年本屋大賞受賞、映画化もされた人気作です。
「設定に無理がある」「都合が良すぎる」という声もありますが、この温かさがフィクションの力だと思います。
良い点
- 「血の繋がらない家族」の温かさが心に染みる
- 主人公が「不幸を感じていない」という新しい視点
- 森宮さんのキャラクターが最高に魅力的
注意点
- ご都合主義と感じる方もいる
- 「不幸な境遇を美化している」という見方もある
- 泣きたくない場所での読書は注意
この本の前後に読む本
前に読む本: 特になし。瀬尾まいこの入門として最適です。
後に読む本: 『重力ピエロ』。同じく「家族の絆」を描いた傑作で、こちらはよりシリアスなアプローチ。
読了データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ページ数 | 約380ページ |
| 読了時間の目安 | 4〜5時間 |
| 図解・イラスト | なし |
| 難易度 | ★☆☆☆☆(非常に読みやすい) |
まとめ
『そして、バトンは渡された』は、血の繋がらない家族の温かな愛を描いた2019年本屋大賞受賞作です。3人の父と2人の母に育てられた少女の物語は、「家族って何だろう」という問いに、とても優しい答えを返してくれます。
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Amazonで『そして、バトンは渡された』をチェックするこの記事を書いた人
ゆう
フリーライター
フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。