【要約&レビュー】『リカバリー・カバヒコ』公園のカバに触ると治る?——青山美智子の温かい連作短編集

レビュアー: ゆう
リカバリー・カバヒコ

リカバリー・カバヒコ

著者: 青山美智子

ジャンル: 小説

★★★★(4/5)
#小説#青山美智子#連作短編#感動

3行で分かるこの本のポイント

  • 公園の古びたカバの遊具「カバヒコ」に自分の治したい部分と同じところを触ると回復するという都市伝説
  • 新築マンションに住む5人がカバヒコに悩みを打ち明けていく連作短編集
  • 2024年本屋大賞2位——青山美智子の温かさが詰まった癒しの一冊

この本はこんな人におすすめ

  • 温かい読後感の小説を読みたい方
  • 連作短編集が好きな方
  • 青山美智子の作品が好きな方
  • 心が疲れていて癒されたい方

独自5段階評価

項目 スコア
読みやすさ ★★★★★
ストーリーの引き込み力 ★★★★☆
再読したい度 ★★★★★
初心者おすすめ度 ★★★★★
温かさ ★★★★★

要約・内容紹介

あらすじ

新築分譲マンション「アドヴァンス・ヒル」。近くの公園には古びたカバの遊具があり、住人たちからは「カバヒコ」と呼ばれています。そしてカバヒコには都市伝説がある——自分の治したい部分と同じ部分を触ると、回復するのだと。

新しいマンションに引っ越してきた5人の住人が、それぞれの悩みを抱えてカバヒコのもとを訪れます。

5人の「リカバリー」

仕事で自信を失った青年、ママ友関係に悩む主婦、夢を諦めかけた高校生。それぞれが違う悩みを抱えていますが、カバヒコに触れることで少しずつ前を向いていく。「リカバリー」の形は人それぞれです。

青山美智子の世界

『月の立つ林で』と同じ連作短編スタイル。独立した5つの物語が緩やかに繋がり、最後に一つの大きな温かさに包まれます。

読んだ後に残ったこと

近所の公園にある動物の遊具が、急に愛おしく見えるようになりました。息子と公園に行くたびに、古びた遊具を見ると「この子にも何か力があるのかな」なんて思ってしまいます。

カバヒコの力が「本物かどうか」は重要じゃない。大事なのは「治したい」と思って触りに来ること。それ自体が回復の第一歩。この本はそう教えてくれます。

僕がカバヒコに触るなら、頭かな。考えすぎて疲れる頭を治してほしい。でもこの本を読んだ後、「考えすぎるのも悪くないか」と思えたから、もう少しこのままでいいかもしれません。

読者の評判・口コミ

楽天レビュー990件超え、評価4.15。「カバヒコに会いたくなる」「泣ける」「青山美智子は外れない」という声が多数。2024年本屋大賞2位の実力作です。

「展開が読めてしまう」「ご都合主義的」という声もありますが、この「安心感」こそが青山美智子の持ち味です。

良い点

  • カバヒコという設定のユニークさと温かさ
  • 連作短編としての繋がりが巧み
  • 読後に優しい気持ちになれる

注意点

  • 劇的な展開はない
  • 青山美智子の他作品と雰囲気が似ている
  • リアリティよりファンタジー寄り

この本の前後に読む本

前に読む本: 『月の立つ林で』。同じ青山美智子の連作短編集。ポッドキャストの次はカバの遊具——青山美智子の「不思議なもの」シリーズとして楽しめます。

後に読む本: 『クスノキの番人』。同じく「不思議な力を持つもの」が人を癒す物語。カバヒコからクスノキへ、癒しの旅を続けられます。

読了データ

項目 内容
ページ数 約260ページ
読了時間の目安 3〜4時間
図解・イラスト なし
難易度 ★☆☆☆☆(非常に読みやすい)

まとめ

『リカバリー・カバヒコ』は、公園のカバの遊具に悩みを打ち明ける5人の住人の再生を描いた青山美智子の温かい連作短編集です。2024年本屋大賞2位。心が疲れた時に読みたい、優しさに包まれる一冊です。

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この記事を書いた人

ゆう

フリーライター

フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。