【要約&レビュー】『プリンセス・トヨトミ』大阪が全停止する!400年の秘密を描く万城目学の奇想小説

レビュアー: ゆう
プリンセス・トヨトミ

プリンセス・トヨトミ

著者: 万城目 学

ジャンル: 小説

★★★☆☆(3/5)
#小説#万城目学#エンタメ#大阪

3行で分かるこの本のポイント

  • 会計検査院の調査から明かされる大阪400年の壮大な秘密
  • 秘密の扉が開く時、大阪が全停止するスケールの大きさ
  • 「大阪国」という奇想天外な設定で父と子の絆を描く万城目ワールドの真骨頂

この本はこんな人におすすめ

  • 万城目学の作品が好きな方
  • 大阪が舞台の小説を読みたい方
  • 奇想天外な設定のエンタメ小説が好きな方
  • 映画化された話題作の原作を読みたい方

独自5段階評価

項目 スコア
読みやすさ ★★★★☆
ストーリーの引き込み力 ★★★☆☆
再読したい度 ★★★☆☆
初心者おすすめ度 ★★★☆☆
設定の面白さ ★★★★★

要約・内容紹介

あらすじ

東京から大阪にやってきた会計検査院の調査官3人。彼らの任務は、国の予算が適正に使われているか調べること。しかし大阪のある団体を調査する中で、400年にわたって隠されてきた途方もない秘密に触れてしまいます。

同時に、大阪の下町で暮らす少年・大輔と、性別に悩む同級生・真田。二人の物語が、大阪の秘密と交差していきます。

大阪国

本書の中心にあるのは「大阪国」の存在。豊臣秀吉の末裔を守るため、大阪の男たちが400年間密かに守り続けてきた「国」。荒唐無稽な設定ですが、万城目学の筆力で不思議な説得力を持ちます。

父と子の物語

奇想天外な設定の底に流れるのは、父と子の絆です。大阪の父親たちが400年間受け継いできた「息子を守る」という約束。それは壮大な歴史の物語であると同時に、どこにでもある家族の物語でもあります。

読んだ後に残ったこと

大阪出張の時に空堀商店街を歩いてみたくなりました。もしかしたらこの商店街の地下に「大阪国」が……なんて妄想をしてしまいます。

父として息子のために何ができるか。壮大な「大阪国」の物語は、実はとてもシンプルな問いに行き着く。400年間秘密を守り続けた父親たちの覚悟は、スケールこそ違えど、息子を思う気持ちの究極形だと感じました。

読者の評判・口コミ

楽天レビュー1,190件超え、評価3.61。「万城目ワールド全開」「設定が面白い」「大阪愛を感じる」という声がある一方、「風呂敷を広げすぎ」「後半が失速する」「映画は残念だった」という声も。設定の面白さは認めつつも、物語としての完成度には賛否があります。

良い点

  • 「大阪国」という設定の面白さ
  • 父と子の絆というテーマの普遍性
  • 大阪の街並みの描写が楽しい

注意点

  • 設定の壮大さに物語が追いつかない面も
  • 後半のテンポがやや落ちる
  • 会計検査院の描写は地味

この本の前後に読む本

前に読む本: 万城目学『鹿男あをによし』。奈良を舞台にした万城目ワールド。先に読むと著者のスタイルが分かります。

後に読む本: 『県庁おもてなし課』。同じく地方を舞台にしたエンタメ小説。地元愛と奮闘を描く点で共通しています。

読了データ

項目 内容
ページ数 約470ページ
読了時間の目安 5〜7時間
図解・イラスト なし
難易度 ★★★☆☆(設定を受け入れればスムーズ)

まとめ

『プリンセス・トヨトミ』は、大阪400年の秘密と父子の絆を描いた万城目学の奇想エンタメ小説です。「大阪国」という突拍子もない設定の底にある家族の物語。万城目ワールドの真骨頂を楽しめる一冊です。

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この記事を書いた人

ゆう

フリーライター

フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。