【要約&レビュー】『硝子の塔の殺人』新本格ミステリーの到達点——完全密室の館で起こる連続殺人

レビュアー: ゆう
硝子の塔の殺人

硝子の塔の殺人

著者: 知念 実希人

ジャンル: 小説

★★★★(4/5)
#小説#知念実希人#ミステリー#本格

3行で分かるこの本のポイント

  • 全面ガラス張りの館に招かれた6人の作家と編集者に次々と起こる殺人事件
  • 密室・アリバイ・ダイイングメッセージ——本格ミステリーの要素をフル装備
  • 新本格ミステリーのフィナーレと評された圧巻の完成度

この本はこんな人におすすめ

  • 本格ミステリー(密室・トリック)が好きな方
  • 館もの・クローズドサークルが好きな方
  • 知念実希人の医療ミステリー以外の作品を読みたい方
  • ミステリーの「王道」を味わいたい方

独自5段階評価

項目 スコア
読みやすさ ★★★★☆
ストーリーの引き込み力 ★★★★★
再読したい度 ★★★★☆
初心者おすすめ度 ★★★☆☆
トリックの完成度 ★★★★★

要約・内容紹介

あらすじ

富豪が建てた全面ガラス張りの館「硝子の塔」に、6人のミステリー作家とその担当編集者が招かれます。吹雪で外界と遮断されるクローズドサークルの中、殺人事件が発生。透明な壁に囲まれた館で、犯人はどうやって殺人を行い、どうやって逃げたのか。

探偵役の碧月夜は、密室トリックの解明に挑みます。

本格ミステリーの百科事典

密室殺人、アリバイ崩し、ダイイングメッセージ、暗号——本格ミステリーの要素がこれでもかと詰め込まれています。しかもそれが破綻なく一つの物語に収まっている。知念実希人のミステリー愛と構成力が光ります。

ミステリーへの愛

本書は「ミステリーを愛するすべての人へ」というメッセージが込められた作品。登場人物がミステリー作家という設定は、ミステリーそのものへのオマージュでもあります。

読んだ後に残ったこと

本格ミステリーの醍醐味を存分に味わいました。「犯人は分かるか?」と読者に挑戦してくるスタイルは、古典的ですが燃えます。全面ガラス張りという設定が、「すべてが見えるのに真実が見えない」という逆説を生んでいるのが秀逸。

ミステリーファンとして、こういう王道の作品が令和の時代に書かれたことが嬉しい。新本格ミステリーの黄金期を知らない世代にもぜひ読んでほしい一冊です。

読者の評判・口コミ

楽天レビュー1,090件超え、評価4.10。「本格ミステリーの到達点」「トリックが見事」「ミステリー好きは必読」という声が多数。ミステリーランキングでも高い評価を獲得しています。

「本格ミステリーに馴染みがないと難しい」「後半がやや駆け足」という声もありますが、ミステリーファンからの支持は圧倒的です。

良い点

  • 本格ミステリーの要素をフル装備
  • ガラス張りの館という設定が秀逸
  • トリックの完成度が高い

注意点

  • 本格ミステリー初心者にはハードルが高い
  • ミステリーの専門用語が多い
  • 館ものに馴染みがないと入りにくい

この本の前後に読む本

前に読む本: 『インシテミル』。同じくクローズドサークルのミステリー。本格ミステリーの入門として先に読むと、本書の凄さがより分かります。

後に読む本: 『予知夢』。東野圭吾のガリレオシリーズ。本格ミステリーの別のアプローチを楽しめます。

読了データ

項目 内容
ページ数 約500ページ
読了時間の目安 6〜8時間
図解・イラスト なし
難易度 ★★★★☆(ミステリーの知識があると楽しめる)

まとめ

『硝子の塔の殺人』は、全面ガラス張りの館で起こる連続殺人を描いた本格ミステリーの傑作です。密室・アリバイ・ダイイングメッセージ——王道の要素を詰め込みながら、新本格の到達点と呼ばれる完成度。ミステリーを愛する全ての人に捧げられた一冊です。

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この記事を書いた人

ゆう

フリーライター

フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。