【要約&レビュー】『汝、星のごとく』愛と自立を問う本屋大賞受賞の傑作恋愛小説

レビュアー: ゆう
汝、星のごとく

汝、星のごとく

著者: 凪良 ゆう

ジャンル: 小説

★★★★★(5/5)
#小説#本屋大賞#凪良ゆう#恋愛

3行で分かるこの本のポイント

  • 瀬戸内の島で出会った高校生二人の15年にわたる愛と葛藤を描く本屋大賞受賞作
  • 「愛すること」と「自分を生きること」は両立できるのかを問いかける物語
  • 凪良ゆうの圧倒的な筆力で、読後に涙が止まらなくなると話題の一冊

この本はこんな人におすすめ

  • 恋愛小説が好きだが「甘いだけの話」では物足りない方
  • 本屋大賞受賞作を読んでみたい方
  • 「自分の人生を生きる」ということを考えたい方
  • 凪良ゆう作品が好きな方、初めて読む方

独自5段階評価

項目 スコア
読みやすさ ★★★★☆
ストーリーの引き込み力 ★★★★★
再読したい度 ★★★★★
初心者おすすめ度 ★★★★☆
感動度 ★★★★★

要約・内容紹介

あらすじ

瀬戸内の島で出会った高校生、暁海(あきみ)と櫂(かい)。家庭に問題を抱えるもの同士、二人は惹かれ合い、やがて恋に落ちます。しかし島を出た後の人生は、想像以上に過酷でした。漫画原作者として上京する櫂と、島に残る暁海。15年の歳月の中で、二人は何度もすれ違い、傷つけ合い、それでも互いを想い続けます。

「愛すること」と「自分を生きること」

本書が単なる恋愛小説ではないのは、「愛する人のために自分を犠牲にすること」を美化しない点です。相手を愛しているからこそ自分を殺してしまう。でもそれは本当の愛なのか。凪良ゆうは「自分の人生を生きること」と「誰かを愛すること」の両立という、答えのない問いを正面から描きます。

島と都会の対比

瀬戸内の小さな島と、東京という大都会。狭いコミュニティの息苦しさと温かさ、都会の自由と孤独が、二人の人生を通じて鮮やかに描かれます。

読んだ後に残ったこと

正直に言うと、読み終わった後にしばらく何も手につきませんでした。

僕自身、妻と出会ってから「自分の人生」と「二人の人生」のバランスに悩んだことがあります。フリーランスとして独立する時も、息子が生まれた時も。この本の二人のように劇的ではないけれど、「自分を生きること」と「家族を愛すること」の間で揺れる気持ちは、痛いほど分かりました。

息子が寝た後に読んでいたのですが、終盤は涙が止まらず、妻に「どうしたの」と心配されました。

読者の評判・口コミ

楽天レビュー3,200件超え、評価4.31。「人生で一番泣いた小説」「本屋大賞に相応しい傑作」「凪良ゆうの最高傑作」という声が圧倒的。2023年本屋大賞を受賞し、社会現象にもなりました。

「恋愛小説が苦手な人には合わないかも」「後半が重すぎる」という声もありますが、単なる恋愛を超えた「生き方」の物語として、幅広い読者に刺さっています。

良い点

  • 恋愛小説の枠を超えた「人生を問う」深さ
  • 二人の15年を追体験できる没入感
  • ラストの余韻がいつまでも消えない

注意点

  • 後半はかなり重い展開がある
  • 恋愛小説が苦手な方には合わない可能性
  • 泣ける場所で読むことをおすすめ

この本の前後に読む本

前に読む本: 特になし。凪良ゆう作品が初めてでも問題ありません。

後に読む本: 凪良ゆう『星を編む』。本書のスピンオフ的作品で、登場人物たちの「その後」が描かれています。

読了データ

項目 内容
ページ数 約350ページ
読了時間の目安 4〜6時間
図解・イラスト なし
難易度 ★★☆☆☆(読みやすい文体)

まとめ

『汝、星のごとく』は、愛することの美しさと残酷さを同時に描いた傑作です。読後に大切な人のことを想わずにいられない。本屋大賞受賞の名に恥じない、一生心に残る一冊です。

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この記事を書いた人

ゆう

フリーライター

フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。