【要約&レビュー】『豆の上で眠る』失踪した姉が2年後に帰ってきた——湊かなえが描く家族の絆と疑惑のイヤミステリー
豆の上で眠る
著者: 湊 かなえ
ジャンル: 小説
試し読みもできます
Amazonで『豆の上で眠る』をチェックする3行で分かるこの本のポイント
- 2年前に失踪した姉・万佑子を名乗る少女が帰ってきた家族の疑惑
- 帽子・白い車・変質者——残された手がかりと結衣子の違和感
- 湊かなえが描く家族の絆と疑惑を巡るイヤミステリーの傑作
この本はこんな人におすすめ
- 湊かなえ作品のファン
- イヤミス(後味の悪いミステリー)が好きな方
- 家族をテーマにしたミステリーを読みたい方
- 『告白』で衝撃を受けた方
独自5段階評価
| 項目 | スコア |
|---|---|
| 読みやすさ | ★★★★★ |
| ストーリーの引き込み力 | ★★★★★ |
| 不穏さの演出 | ★★★★★ |
| 湊かなえらしさ | ★★★★★ |
| イヤミスとしての完成度 | ★★★★☆ |
要約・内容紹介
失踪した姉が帰ってきた
小学校1年生の時、結衣子の2歳上の姉・万佑子が失踪しました。スーパーに残された帽子、不審な白い車の目撃証言、そして変質者の噂——。必死に捜す結衣子たちの前に、2年後、姉を名乗る見知らぬ少女が帰ってきます。
喜ぶ家族。しかし結衣子は、その少女に拭えない違和感を抱き続けるのです。本当に姉なのか、それとも別人なのか——。
成長した結衣子の問い
物語は、幼少期と成人後の結衣子の視点が交互に描かれます。大人になった結衣子は、再び「あの時」の疑問に向き合うことになる——。
湊かなえさんならではの一人称の語りが、読者を結衣子の不安の中へ引き込みます。家族だからこそ抱く疑念、家族だからこそ言えない違和感——。小さな違和感が積み重なっていく描写が、イヤミスの真骨頂を発揮しています。
湊かなえのイヤミスの代表作
本作は2014年刊行。『告白』で本屋大賞を受賞した湊かなえさんの、イヤミス(後味の悪いミステリー)作家としての代表作の一つです。
『Nのために』『母性』など、女性心理を描かせたら天下一品の湊かなえさん。本作でも姉妹の微妙な関係、母親の心理、家族の歪みを精緻に描き出しています。
読んだ後に残ったこと
僕はこの本を読んで、「家族という絆の脆さ」を考えました。DNAで繋がっていても、何かが欠けた瞬間、家族は「家族ではなくなる」のかもしれない——。
3歳の息子との関係を大切にしたいと改めて思いました。日常の小さな瞬間、言葉、表情——。そうした積み重ねでしか、本当の家族の絆は作れないのでしょう。本書は家族について深く考えさせる一冊でした。
読者の評判・口コミ
楽天レビュー787件超え、評価3.5。「湊かなえのイヤミス全開」「結衣子の違和感が怖い」「結末がモヤる」という声があります。
「すっきり感がない」「結末に賛否」という意見も多いのがイヤミスの特徴。湊かなえファンなら納得の一冊です。
良い点
- 湊かなえらしいイヤミス
- 姉妹関係の描写の緻密さ
- 日常の中の違和感の積み重ね
注意点
- すっきりしない読後感
- イヤミスが苦手な方には不向き
- 結末の解釈が分かれる
この本の前後に読む本
前に読む本: 『告白』。湊かなえの本屋大賞受賞作。先に読むと湊ワールドに馴染めます。
後に読む本: 『Nのために』。湊かなえのイヤミス代表作。本書の後に読むと湊かなえの幅が広がります。
読了データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ページ数 | 約320ページ |
| 読了時間の目安 | 4〜5時間 |
| 図解・イラスト | なし |
| 難易度 | ★★☆☆☆(読みやすい文体) |
まとめ
『豆の上で眠る』は、失踪した姉を名乗る少女の帰還を巡る違和感を描く、湊かなえのイヤミス傑作です。家族の絆と疑惑の緊張感。湊ファン必読の一冊です。
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Amazonで『豆の上で眠る』をチェックするこの記事を書いた人
ゆう
フリーライター
フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。