【要約&レビュー】『丕緒の鳥 十二国記』陶工・丕緒の絶望と希望——小野不由美が描く十二国記の外伝短編集
丕緒の鳥 十二国記
著者: 小野 不由美
ジャンル: 小説
試し読みもできます
Amazonで『丕緒の鳥 十二国記』をチェックする3行で分かるこの本のポイント
- 「絶望」から「希望」を信じた陶工・丕緒の物語を中心に4編を収録
- 慶国の即位の礼「大射」——国の理想を表す的を作る職人の苦悩
- 小野不由美が描く大人気シリーズ「十二国記」の待望の外伝短編集
この本はこんな人におすすめ
- 十二国記シリーズのファン
- 中華風ファンタジーが好きな方
- 働く人々の物語に共感したい方
- 本編を読んだ後の世界を深く味わいたい方
独自5段階評価
| 項目 | スコア |
|---|---|
| 読みやすさ | ★★★★☆ |
| ストーリーの引き込み力 | ★★★★★ |
| 十二国記らしさ | ★★★★★ |
| 職人描写の深さ | ★★★★★ |
| 外伝としての価値 | ★★★★★ |
要約・内容紹介
表題作「丕緒の鳥」
表題作の舞台は慶国。新王が登極し、即位の礼で行われる「大射(たいしゃ)」という儀式の準備が進められます。これは鳥に見立てた陶製の的を射る儀式——。
陶工である丕緒(ひしょ)は、国の理想を表す「的」を作る任の重さに苦慮します。絶望の中で信じ続けた希望——。小野不由美さんは、職人の矜持と国家の理想を重ね合わせ、静謐で深い物語を紡ぎます。
十二国記の外伝短編集
本書には「丕緒の鳥」の他、「落照の獄」「青条の蘭」「風信」の計4編を収録。それぞれ十二国記世界の異なる国・時代を舞台にした短編で、本編では描かれなかった市井の人々の物語です。
2013年刊行の本書は、長く続編が待たれていた『黒祠の島』以来12年ぶりの十二国記新作として、ファンを熱狂させた一冊。短編集ながら、各作品が十二国記世界の奥行きを感じさせます。
小野不由美の十二国記シリーズ
『月の影 影の海』から始まる「十二国記」シリーズは、1990年代から続く中華風ファンタジーの金字塔。アニメ化もされ、世代を超えて愛される作品群です。
本書は本編を読んだファンにこそ響く外伝。新規読者はまず本編から入ることをおすすめします。
読んだ後に残ったこと
僕はこの本を読んで、「名もなき働き手の誇り」を感じました。丕緒は王ではなく、ただの陶工。でも彼の作る的には、国の理想が込められている——。
フリーライターとして記事を書くとき、「誰かの名前を輝かせる裏方」になることが多い。でも、その裏方の仕事にも誇りを込めたい。本書は「働くこと」への姿勢を考えさせる一冊でした。
読者の評判・口コミ
楽天レビュー777件超え、評価4.09と高評価。「十二国記の奥行きが広がる」「市井の人々の物語に泣ける」「待ちわびた新作」という声が多いです。
「本編を読んでいないと理解しにくい」「短編なので物足りない」という意見もありますが、十二国記ファンには宝物のような一冊です。
良い点
- 十二国記世界の奥行き
- 職人・官吏の視点の新鮮さ
- 短編ながら深い読後感
注意点
- 本編を読んでいない方には不親切
- 短編集で物足りない方も
- ファンダム前提の内容
この本の前後に読む本
前に読む本: 『月の影 影の海』から始まる十二国記本編シリーズ。先に読むと本作の味わいが深まります。
後に読む本: 『白銀の墟 玄の月』。十二国記の最新本編。本書の後に読むとシリーズの幅が広がります。
読了データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ページ数 | 約288ページ |
| 読了時間の目安 | 3〜4時間 |
| 図解・イラスト | なし |
| 難易度 | ★★★☆☆(十二国記世界観前提) |
まとめ
『丕緒の鳥 十二国記』は、陶工・丕緒を中心に市井の人々を描く、小野不由美の十二国記外伝短編集です。12年ぶりの新作としてファンを熱狂させた一冊。十二国記ファン必読です。
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Amazonで『丕緒の鳥 十二国記』をチェックするこの記事を書いた人
ゆう
フリーライター
フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。