【要約&レビュー】『木曜日にはココアを』小さな親切がつながる心温まる連作短編集

レビュアー: ゆう
木曜日にはココアを

木曜日にはココアを

著者: 青山美智子

ジャンル: 小説

★★★★(4/5)
#小説#青山美智子#連作短編#癒し

3行で分かるこの本のポイント

  • 東京の喫茶店とシドニーのカフェを結ぶ12の物語が数珠つなぎにつながる連作短編集
  • 一人の小さな親切が次の誰かに届き、善意のリレーが世界を一周する温かな物語
  • じんわりと心が温まる、疲れた時に読みたい癒しの一冊

この本はこんな人におすすめ

  • 心が疲れていて癒される物語を探している方
  • 連作短編が好きな方
  • 短い時間でさくっと読みたい方
  • 人と人のつながりを感じたい方

独自5段階評価

項目 スコア
読みやすさ ★★★★★
ストーリーの引き込み力 ★★★★☆
再読したい度 ★★★★☆
初心者おすすめ度 ★★★★★
温かさ ★★★★★

要約・内容紹介

あらすじ

東京の下町にある喫茶店「マーブル・カフェ」。毎週木曜日に来る常連のお客さんに、マスターはいつもココアを出します。物語はこの喫茶店から始まり、登場人物のリレーのように12の短編がつながっていきます。

ある話の脇役が次の話の主人公になり、小さな親切が次の物語の伏線になる。最後の話が最初の話に繋がった時、読者は温かな「世界はつながっている」という感覚に包まれます。

小さな善意のリレー

本書の美しさは、一つ一つの善意が決して大げさではないこと。席を譲る、言葉をかける、ココアを淹れる。そんな小さな行動が、知らない誰かの人生を少しだけ変える。そのリレーが物語全体を貫いています。

東京とシドニー

物語は東京だけでなく、シドニーにも舞台を移します。海を越えても善意のリレーは途切れない。地球の裏側まで繋がる人と人のつながりが、読後に世界を少し優しく見せてくれます。

読んだ後に残ったこと

寝る前にちょっとずつ読みました。一話が短いので、息子を寝かしつけた後の10分で一つ読める。そして読んだ後に温かい気持ちで眠れる。この本は「寝る前に最適な本」です。

読み終わった後、近所のカフェに行った時にマスターに「おいしかったです」と言いました。普段は言わないのに。この本の影響です。小さな一言が誰かの一日を変えるかもしれない。そう思えるようになっただけで、この本を読んだ価値がありました。

読者の評判・口コミ

楽天レビュー1,800件超え、評価4.25。「心がほっとした」「疲れた時に最適」「人に優しくなれる本」という声が多数。青山美智子の代表作として広く読まれています。

「展開が穏やかすぎる」「もう少し劇的な話もほしい」という声もありますが、この穏やかさこそが本書の持ち味です。

良い点

  • 読後に心が温まる穏やかな物語
  • 連作短編の繋がりが見事
  • 一話が短くて読みやすい

注意点

  • 劇的な展開を求める方には物足りない
  • 12話の繋がりが分かりにくい場合がある
  • 穏やかすぎて物足りないと感じる方もいる

この本の前後に読む本

前に読む本: 特になし。青山美智子の入門として最適。

後に読む本: 青山美智子『お探し物は図書室まで』。同じ著者の本屋大賞ノミネート作。また『カフネ』も温かい物語が好きな方におすすめ。

読了データ

項目 内容
ページ数 約250ページ
読了時間の目安 2〜3時間
図解・イラスト なし
難易度 ★☆☆☆☆(非常に読みやすい)

まとめ

『木曜日にはココアを』は、小さな善意のリレーが世界をつなぐ温かな連作短編集です。疲れた時、人に優しくなりたい時、この本を開けば、ほっと一息つけるはず。一杯のココアのような温かさを、ぜひ味わってください。

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この記事を書いた人

ゆう

フリーライター

フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。