【要約&レビュー】『きいろいゾウ』ムコさんとツマ——西加奈子が描く都会から来た若夫婦の田舎暮らし

レビュアー: ゆう
きいろいゾウ〔小学館文庫〕

きいろいゾウ〔小学館文庫〕

著者: 西 加奈子

ジャンル: 小説

★★★☆☆(3/5)
#小説#西加奈子#夫婦#田舎暮らし

3行で分かるこの本のポイント

  • 都会から田舎に越してきたムコさんとツマの若夫婦の物語
  • 二人が「ムコさん」「ツマ」と呼び合う独特の愛情表現と田舎生活
  • 西加奈子が描く不思議で温かい宮崎あおい×向井理主演映画化原作

この本はこんな人におすすめ

  • 西加奈子作品のファン
  • 夫婦を描いた優しい物語が好きな方
  • 田舎暮らしや自然を描いた小説が好きな方
  • 映画版を観て原作を読みたい方

独自5段階評価

項目 スコア
読みやすさ ★★★★☆
ストーリーの引き込み力 ★★★☆☆
夫婦愛の描写 ★★★★★
独特の世界観 ★★★★☆
西加奈子らしさ ★★★★☆

要約・内容紹介

ムコさんとツマの物語

夫の名は無辜歩(むこ・あゆむ)、妻の名は妻利愛子(つまり・あいこ)。お互いを「ムコさん」「ツマ」と呼び合う若夫婦が、都会から田舎に越してきた——。

背中に大きな刺青を持つムコさんと、動物や死者の声が聞こえるツマ。風変わりな二人の暮らしが、西加奈子さんの独特の筆致で描かれます。

田舎での新生活

田舎に来た二人は、ご近所さんと交流しながら、ゆっくりと根を下ろしていきます。偏屈な婆さん、犬のプース、亡くなった祖父——。様々な出会いと思い出が、二人の関係に深みを与えていきます。

しかし、ムコさんには秘密がありました。都会を離れた理由、背中の刺青の意味——。二人の過去と現在が、静かに交差していきます。

西加奈子の人気代表作

『サラバ!』で直木賞を受賞した西加奈子さんの、2006年の人気作。2013年に廣木隆一監督、宮崎あおい×向井理主演で映画化もされ、大きな話題を呼びました。

独特の造語、擬音、リズム——。西加奈子さんらしい文体が特に光る一冊で、文体から滲み出る「夫婦の温度感」が絶品です。

読んだ後に残ったこと

僕はこの本を読んで、妻との関係の「呼び方」を考えました。ムコさんとツマのように、お互いに特別な呼び方を持つのは、二人だけの絆の表現。

日々の小さな積み重ねが、夫婦を作っていく。ムコさんとツマのような、静かで深い絆を、僕も妻と作っていきたい。そんな気持ちを新たにする一冊でした。

読者の評判・口コミ

楽天レビュー840件超え、評価3.79。「西加奈子の独特の文体が魅力」「ムコさんとツマが愛しい」「映画も良かった」という声があります。

「独特の文体に慣れが必要」「後半の展開に賛否」「淡々としすぎ」という意見もあり、西加奈子ファン向けの一冊と言えます。

良い点

  • 西加奈子らしい独特の文体
  • 夫婦の静かで深い愛情描写
  • 田舎の情景の豊かさ

注意点

  • 独特の文体に慣れが必要
  • 淡々とした展開
  • ストーリー性は弱め

この本の前後に読む本

前に読む本: 『サラバ! 上』。西加奈子の直木賞受賞作。先に読むと著者のスケールの大きさに触れられます。

後に読む本: 『漁港の肉子ちゃん』。西加奈子の名作。本書の後に読むと著者の作風の幅が実感できます。

読了データ

項目 内容
ページ数 約416ページ
読了時間の目安 5〜6時間
図解・イラスト なし
難易度 ★★☆☆☆(読みやすい文体)

まとめ

『きいろいゾウ』は、都会から田舎に越してきた若夫婦ムコさんとツマの物語を温かく描く、西加奈子の人気代表作です。風変わりな二人が作る独特の愛情の形。夫婦で読みたい一冊です。

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この記事を書いた人

ゆう

フリーライター

フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。