【要約&レビュー】『かがみの孤城』不登校の中学生7人が鏡の向こうで出会う感動の物語

レビュアー: ゆう
かがみの孤城

かがみの孤城

著者: 辻村 深月

ジャンル: 小説

★★★★★(5/5)
#小説#本屋大賞#辻村深月#不登校

3行で分かるこの本のポイント

  • 学校に行けない中学生7人が鏡の向こうの城で過ごす1年間を描くファンタジー
  • ラストですべてが繋がる伏線回収に涙する2018年本屋大賞受賞作
  • 不登校やいじめに悩む人だけでなく、「生きづらさ」を感じるすべての人に贈る物語

この本はこんな人におすすめ

  • 学校や職場で「居場所がない」と感じたことがある方
  • ファンタジーと現実が交差する物語が好きな方
  • 辻村深月の作品を初めて読む方
  • 泣ける小説を探している方

独自5段階評価

項目 スコア
読みやすさ ★★★★★
ストーリーの引き込み力 ★★★★★
再読したい度 ★★★★★
初心者おすすめ度 ★★★★★
感動度 ★★★★★

要約・内容紹介

あらすじ

中学1年のこころは、クラスでのいじめがきっかけで学校に行けなくなります。ある日、部屋の鏡が突然光り出し、鏡の向こうにはオオカミさまの仮面をかぶった少女と、西洋風の美しい城がありました。

城に集められたのは、こころと同じように学校に通えない7人の中学生。城にはどこかに「願いの部屋」の鍵が隠されていて、見つけた者は一つだけ願いが叶えられるというルールがあります。

7人それぞれの「行けない理由」

7人が学校に行けない理由は様々です。いじめ、家庭の問題、環境の変化。辻村深月はその一つ一つを丁寧に、決して上から目線ではなく描いています。「学校に行くのが当たり前」という前提を覆し、「行けないことは弱さではない」と伝えてくれます。

衝撃のラスト

物語終盤で明かされる、7人にまつわる「ある真実」。この伏線回収の見事さは、ぜひネタバレなしで体験してほしい。「そういうことだったのか」と気づいた瞬間、涙が止まらなくなります。

読んだ後に残ったこと

3歳の息子を育てながら、いずれ来る「学校」という社会のことをよく考えます。

この本を読んで、もし息子が学校に行けなくなったら、自分はどうするだろうと真剣に考えました。「行きなさい」と言ってしまうのか、「行かなくていい」と言えるのか。この本に出てくる親たちの中には、子どもの痛みに気づけなかった人もいます。

読後に一つだけ決めたことがあります。息子が「つらい」と言った時に、まず否定せずに聞くこと。この本は、その決意を固めてくれた一冊でもあります。

読者の評判・口コミ

楽天レビュー2,600件超え、評価4.39。「不登校だった自分が救われた」「ラストで号泣」「すべての中学生に読んでほしい」という声が多数。2018年本屋大賞受賞、アニメ映画化もされています。

「ファンタジー設定に抵抗がある」「ページ数が多い」という声もありますが、読み始めると止まらないという意見が圧倒的です。

良い点

  • ラストの伏線回収が見事で何度読んでも泣ける
  • 不登校を丁寧に、偏見なく描いている
  • 7人全員のキャラクターが魅力的

注意点

  • 550ページと長いので読了に時間がかかる
  • ファンタジー設定が苦手な方は序盤で引っかかる可能性
  • いじめの描写がつらいと感じる方もいる

この本の前後に読む本

前に読む本: 特になし。辻村深月の入門として最適です。

後に読む本: 辻村深月『傲慢と善良』。同じ著者の代表作で、大人の「生きづらさ」を描いた作品。

読了データ

項目 内容
ページ数 約550ページ
読了時間の目安 6〜8時間
図解・イラスト なし
難易度 ★★☆☆☆(読みやすい文体)

まとめ

『かがみの孤城』は、「居場所がない」と感じたことのあるすべての人に贈る物語です。鏡の向こうの城で出会った7人の中学生たちの1年間は、読者にも「あなたの居場所は必ずある」と語りかけてきます。ラストの感動は、きっと長く心に残るはずです。

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この記事を書いた人

ゆう

フリーライター

フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。