【要約&レビュー】『成瀬は天下を取りにいく』自分を貫く痛快ヒロインの青春連作集

レビュアー: ゆう
成瀬は天下を取りにいく

成瀬は天下を取りにいく

著者: 宮島 未奈

ジャンル: 小説

★★★★★(5/5)
#小説#本屋大賞#青春#宮島未奈

3行で分かるこの本のポイント

  • 「自分の道を行く」を地で行くヒロイン成瀬あかりの痛快な青春連作集
  • 滋賀県大津市を舞台に、西武大津店の閉店から始まるユニークな物語
  • 2024年本屋大賞受賞、読後に元気をもらえると話題の一冊

この本はこんな人におすすめ

  • 元気が出る小説を探している方
  • 「空気を読む」ことに疲れている方
  • 本屋大賞受賞作を読みたい方
  • 軽快で読みやすい小説を探している方

独自5段階評価

項目 スコア
読みやすさ ★★★★★
ストーリーの引き込み力 ★★★★★
再読したい度 ★★★★☆
初心者おすすめ度 ★★★★★
元気が出る度 ★★★★★

要約・内容紹介

あらすじ

「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」。中学2年の成瀬あかりは、閉店が決まった西武大津店に毎日通い、地元テレビの中継に映り込むことを宣言します。この突飛な行動から物語は始まります。

成瀬あかりは、空気を読まない。周りの目を気にしない。でも嫌味ではなく、ただ純粋に「やりたいこと」をやる。そんな彼女に振り回されながらも、周囲の人々は少しずつ変わっていきます。

「空気を読まない」という才能

成瀬の魅力は、「空気を読まない」ことが攻撃性ではなく純粋さから来ていること。M-1に出場したり、琵琶湖を泳いで渡ろうとしたり。常識では考えられない行動の裏に、自分の人生を自分で決めるという確固たる意志があります。

滋賀県大津市への偏愛

西武大津店、琵琶湖、膳所。作品全体に滋賀県大津市への愛が溢れています。地方都市の閉塞感と温かさが絶妙に描かれ、「聖地巡礼」で大津を訪れる読者が急増したのも納得です。

読んだ後に残ったこと

読み終わった後、純粋に「元気をもらった」と感じた小説は久しぶりでした。

フリーランスとして独立した時、周囲から「大丈夫?」「安定した仕事を捨てるの?」と心配されました。その時の僕は「空気を読んで」説明し、理解を求めようとしていました。でも成瀬なら、きっと「やりたいからやる」の一言で終わらせていたでしょう。

息子にも、成瀬のように「やりたいことをやる力」を持ってほしい。そんなことを考えながら読みました。

読者の評判・口コミ

楽天レビュー2,900件超え、評価4.27。「成瀬に元気をもらった」「こんな友達がほしい」「大津に行きたくなった」という声が多数。2024年本屋大賞を受賞し、続編も大ヒットしています。

「成瀬がすごすぎて現実離れしている」「連作短編なので長編ほどの深みはない」という声もありますが、この痛快さこそが本書の魅力です。

良い点

  • 読後に元気がもらえる痛快な物語
  • 空気を読まない成瀬のキャラクターが最高
  • 連作短編で読みやすく、どこから読んでも楽しめる

注意点

  • 主人公が特殊すぎて「こんな人いない」と感じる人もいる
  • 連作短編のため長編ほどの没入感はない
  • 続編(『成瀬は信じた道をいく』)を読みたくなる

この本の前後に読む本

前に読む本: 特になし。シリーズの1作目なのでここから始めてください。

後に読む本: 宮島未奈『成瀬は信じた道をいく』。続編でさらにパワーアップした成瀬が楽しめます。

読了データ

項目 内容
ページ数 約270ページ
読了時間の目安 2〜3時間
図解・イラスト なし
難易度 ★☆☆☆☆(非常に読みやすい)

まとめ

『成瀬は天下を取りにいく』は、「自分の人生を自分で決める」ことの痛快さを教えてくれる小説です。空気を読むことに疲れた時、この本を開けば、成瀬あかりが背中を押してくれるはずです。

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この記事を書いた人

ゆう

フリーライター

フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。