【要約&レビュー】『天国はまだ遠く』死ぬつもりで辿り着いた山奥で始まる再生——瀬尾まいこの優しい癒やしの物語

レビュアー: ゆう
天国はまだ遠く

天国はまだ遠く

著者: 瀬尾まいこ

ジャンル: 小説

★★★★(4/5)
#小説#瀬尾まいこ#再生#癒やし

3行で分かるこの本のポイント

  • 死ぬつもりで辿り着いた山奥の民宿で死に切れなかった23歳女性の物語
  • 民宿の主人・田村さんと過ごす穏やかな田舎暮らしの再生
  • 瀬尾まいこの優しく温かい筆致で描かれる癒やしの一冊

この本はこんな人におすすめ

  • 瀬尾まいこ作品のファン
  • 疲れた心を癒やす静かな物語が好きな方
  • 田舎暮らしや自然に惹かれる方
  • 短めで読みやすい小説を探している方

独自5段階評価

項目 スコア
読みやすさ ★★★★★
ストーリーの引き込み力 ★★★★☆
癒やし度 ★★★★★
田舎描写の美しさ ★★★★★
読後の余韻 ★★★★★

要約・内容紹介

死ぬつもりだった千鶴

主人公の千鶴は23歳。仕事も人間関係もうまくいかず、毎日辛くて息が詰まりそうな日々。「もう死のう」と思い詰めて会社を辞め、山奥の民宿へと辿り着きます。

睡眠薬を飲んで死のうとした彼女ですが、死に切れずに目覚めます。そこから、彼女の新しい日々が始まりました。

田村さんとの穏やかな日々

民宿の主人は、田村さんという寡黙な男性。「ここにいれば」と言うでもなく、ただ淡々と千鶴を受け入れる。彼女は田村さんと一緒に、畑仕事を手伝い、鶏の世話をし、夜は一緒にご飯を食べます。

派手な出来事は何もない。ただ、山奥の自然の中で過ごす一日一日が、千鶴の心を少しずつ癒やしていきます。

瀬尾まいこの優しい筆致

『そして、バトンは渡された』で本屋大賞を受賞した瀬尾まいこさん。本作はその前、2005年に発表された作品ですが、著者の「優しい物語」の原点と言える一作です。

「天国はまだ遠く」——そのタイトル通り、死は選ばれなかった。でも、天国に行かずとも、この世界には生きる価値がある。そんな静かなメッセージが胸に沁みます。

読んだ後に残ったこと

僕はこの本を読んで、疲れたときに逃げ込める「山奥の民宿」のような場所がほしいと思いました。何もしなくていい、ただ自然と一緒にいるだけで回復する時間。

フリーランスの僕は、つい仕事に没頭してしまいがち。本書は「休むこと」「立ち止まること」の大切さを教えてくれる一冊でした。

読者の評判・口コミ

楽天レビュー887件超え、評価3.87。「読んで癒やされた」「瀬尾まいこらしい優しさ」「田村さんのキャラがいい」という声が多いです。

「大きな事件がないので退屈という人も」「薄味」という意見もありますが、逆にその静けさが魅力という読者が多い作品です。

良い点

  • 山奥の自然描写の美しさ
  • 田村さんの寡黙な優しさ
  • 静かな癒やしの読後感

注意点

  • ドラマチックな展開はない
  • 淡々としたペースが合わない層も
  • 短編に近いボリューム

この本の前後に読む本

前に読む本: 『そして、バトンは渡された』。瀬尾まいこの本屋大賞受賞作。先に読むと著者の優しさに馴染めます。

後に読む本: 『カラフル』。森絵都の名作。再生・やり直しをテーマに本書と響き合います。

読了データ

項目 内容
ページ数 約224ページ
読了時間の目安 2〜3時間
図解・イラスト なし
難易度 ★☆☆☆☆(短くて読みやすい)

まとめ

『天国はまだ遠く』は、死ぬつもりで辿り着いた山奥の民宿で死に切れなかった女性の、静かな再生の物語です。瀬尾まいこの優しい筆致が生み出す癒やしの空気。疲れた心にそっと寄り添う一冊です。

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この記事を書いた人

ゆう

フリーライター

フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。