【要約&レビュー】『卒業』加賀恭一郎シリーズの原点、大学生の密室ミステリー

レビュアー: ゆう
卒業

卒業

著者: 東野 圭吾

ジャンル: 小説

★★★☆☆(3/5)
#小説#東野圭吾#ミステリー#加賀恭一郎

3行で分かるこの本のポイント

  • 大学4年生の仲間が密室で死亡——自殺か他殺かを巡るミステリー
  • 後の大人気シリーズとなる加賀恭一郎が初めて登場する記念すべき作品
  • 就職・恋愛・友情——「卒業」という人生の転機を背景にした青春ミステリー

この本はこんな人におすすめ

  • 加賀恭一郎シリーズの原点を読みたい方
  • 東野圭吾の初期作品に興味がある方
  • 密室トリックが好きな方
  • 大学生活を舞台にしたミステリーを読みたい方

独自5段階評価

項目 スコア
読みやすさ ★★★★☆
ストーリーの引き込み力 ★★★☆☆
再読したい度 ★★★☆☆
初心者おすすめ度 ★★★☆☆
トリックの面白さ ★★★☆☆

要約・内容紹介

あらすじ

大学4年生の秋。就職活動や恋愛に追われる7人の仲間たち。ある日、そのうちの一人・祥子が自室で死んでいるのが見つかります。部屋は密室状態で、一見すると自殺。しかし、心優しき大学生・加賀恭一郎は、祥子が残した日記を手がかりに、彼女の死の真相を追い始めます。

加賀恭一郎の原点

後に『赤い指』『新参者』など大人気シリーズとなる加賀恭一郎が、本作で初めて登場します。まだ大学生の加賀は、後のシリーズに見られる鋭い洞察力の片鱗を見せつつ、仲間の死に真正面から向き合います。シリーズファンにとっては、加賀の若き日を知ることができる貴重な作品です。

茶道のトリック

本作の密室トリックには茶道が絡んでいます。東野圭吾らしい「専門知識を使ったトリック」の原型がここにあります。トリック自体はやや渋めですが、友人関係の中で浮かび上がる動機が物語に深みを加えています。

読んだ後に残ったこと

大学を卒業する時、友人関係も変わります。就職先が決まり、それぞれの道を歩き始める。あの独特の寂しさと高揚感。本書はミステリーでありながら、「卒業」という人生の転機の空気感を描いています。

東野圭吾の初期作品なので、後の傑作群と比べると粗削りな部分もあります。でもだからこそ、著者の成長を追う楽しみがある。加賀恭一郎シリーズを読んでいる方には、原点として味わってほしい一冊です。

読者の評判・口コミ

楽天レビュー1,310件超え、評価3.46。「加賀恭一郎の原点を知れてよかった」「大学生の青春が感じられる」という声がある一方、「トリックが地味」「他の東野作品と比べると物足りない」という声も。

初期作品ならではの粗さはありますが、シリーズの出発点として読む価値は十分あります。

良い点

  • 加賀恭一郎シリーズの原点が分かる
  • 大学生の「卒業」という時期の空気感が良い
  • 東野圭吾の初期の文体を楽しめる

注意点

  • 東野圭吾の初期作品で粗削りな部分がある
  • トリックのインパクトはやや弱い
  • 加賀恭一郎シリーズを知らないと魅力が半減するかも

この本の前後に読む本

前に読む本: 特になし。加賀恭一郎シリーズの最初の作品です。

後に読む本: 『赤い指』。同じ加賀恭一郎シリーズ。大学生から刑事に成長した加賀の姿が見られます。

読了データ

項目 内容
ページ数 約350ページ
読了時間の目安 4〜5時間
図解・イラスト なし
難易度 ★★☆☆☆(読みやすい文体)

まとめ

『卒業』は、大学生の密室殺人を加賀恭一郎が解き明かす東野圭吾の初期ミステリーです。後の大人気シリーズの原点として、加賀の若き日の姿を知ることができます。「卒業」という人生の転機を背景にした、青春とミステリーが交差する一冊です。

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この記事を書いた人

ゆう

フリーライター

フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。