【要約&レビュー】『アイネクライネナハトムジーク』運命は運転免許センターで待っていた——伊坂幸太郎の恋愛群像劇

レビュアー: ゆう
アイネクライネナハトムジーク

アイネクライネナハトムジーク

著者: 伊坂 幸太郎

ジャンル: 小説

★★★★(4/5)
#小説#伊坂幸太郎#恋愛#連作短編

3行で分かるこの本のポイント

  • 妻に出て行かれたサラリーマン、片思い中の美容師、OL——6編の連作短編
  • 運転免許センターや駐輪場で運命が動き出す小さな奇跡
  • 伊坂幸太郎が描く唯一の「ラブストーリー」短編集

この本はこんな人におすすめ

  • 伊坂幸太郎のファンで恋愛要素も楽しみたい方
  • 連作短編の伏線回収を味わいたい方
  • 斉藤和義さんの楽曲とコラボした原作を読みたい方
  • 佐藤健主演の映画の原作が気になる方

独自5段階評価

項目 スコア
読みやすさ ★★★★★
伏線回収の気持ちよさ ★★★★★
恋愛描写の温かさ ★★★★☆
伊坂作品らしさ ★★★★★
読後の幸福感 ★★★★★

要約・内容紹介

日常の中の「小さな運命」

本書は6編からなる連作短編集。それぞれの物語の主人公は、妻に出て行かれたサラリーマン、声しか知らない相手に恋する美容師、元いじめっ子と再会してしまったOL——皆、冴えない日常を生きる普通の人たちです。

人生は楽しいことばかりじゃない。でも、運転免許センターで、リビングで、駐輪場で——小さな奇跡が彼らに訪れます。

緩やかに繋がる6つの物語

それぞれの短編は独立していますが、登場人物が別の章に顔を出したり、キーアイテムがリンクしていたり。読み進めるうちに「全部つながっている!」と気づく伊坂幸太郎らしい構成が楽しめます。

斉藤和義さんとのコラボ

本作は、斉藤和義さんのアルバム『45 STONES』とのコラボレーションから生まれた小説。タイトル『アイネクライネナハトムジーク』は斉藤さんの楽曲から。BGMを聴きながら読むとより深く楽しめます。

読んだ後に残ったこと

僕はこの本を読んで、「日常の奇跡」について考えました。独立してフリーランスになった今、毎日が平凡に流れていく。でも本書を読むと、この平凡な日々の中にも「運命の瞬間」が潜んでいるんだと気づけます。

妻と出会った日、息子が生まれた日——あのとき別の選択をしていたら、今の僕はいない。本書は、そんな「今ある幸せ」を噛み締めさせてくれる一冊でした。

読者の評判・口コミ

楽天レビュー938件超え、評価3.95。「伊坂幸太郎の中で一番優しい」「読後に幸せな気持ちになる」「映画も良かった」という声が多いです。

「伊坂らしい派手さがない」「恋愛要素が苦手な人には合わない」という意見もありますが、読後の幸福感は伊坂作品随一です。

良い点

  • 連作短編の巧みな伏線回収
  • 読後に心が温かくなる幸福感
  • 日常の奇跡を信じたくなるメッセージ

注意点

  • 伊坂作品らしい派手さはない
  • 恋愛要素が苦手な人には向かない
  • 6編の繋がりを把握するために集中力が必要

この本の前後に読む本

前に読む本: 『ゴールデンスランバー』。伊坂幸太郎の代表作。本書とは趣が違うが、伊坂の「無名の個人を描く姿勢」は共通しています。

後に読む本: 『フィッシュストーリー』。伊坂幸太郎の連作短編。本書と同じく伏線回収の快感を続けて味わえます。

読了データ

項目 内容
ページ数 約328ページ
読了時間の目安 4〜5時間
図解・イラスト なし
難易度 ★★☆☆☆(読みやすい)

まとめ

『アイネクライネナハトムジーク』は、平凡な日常に訪れる小さな奇跡を描く、伊坂幸太郎唯一の恋愛群像劇です。伏線回収の快感と、読後の温かな幸福感。伊坂作品の入り口にもおすすめの優しい一冊です。

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この記事を書いた人

ゆう

フリーライター

フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。