【要約&レビュー】『何者』SNS時代の就活を描いた直木賞受賞作
何者
著者: 朝井 リョウ
ジャンル: 小説
試し読みもできます
Amazonで『何者』をチェックする3行で分かるこの本のポイント
- 就活中の大学生5人がSNSで**「意識高い系」を演じる姿**をリアルに描く直木賞受賞作
- 「観察する側」だと思っていた主人公が最後に突きつけられる真実が衝撃的
- 「自分は何者か」という問いがSNS時代の今こそ刺さる朝井リョウの代表作
この本はこんな人におすすめ
- 就活を経験したことがある方
- SNSでの「自己演出」に疲れている方
- 朝井リョウの作品を初めて読む方
- 「自分とは何か」を考えたい方
独自5段階評価
| 項目 | スコア |
|---|---|
| 読みやすさ | ★★★★★ |
| ストーリーの引き込み力 | ★★★★★ |
| 再読したい度 | ★★★★☆ |
| 初心者おすすめ度 | ★★★★★ |
| 衝撃度 | ★★★★★ |
要約・内容紹介
あらすじ
就職活動を控えた大学生5人。演劇サークルの拓人、バンドを続けるか就職するかで揺れる光太郎、留学経験をアピールする瑞月、「意識高い系」の理香、理香の彼氏の隆良。
5人はそれぞれのSNSで「就活している自分」を発信しながら、裏では互いを観察し、評価し合っている。特に主人公の拓人は、一歩引いた視点から周囲の就活生を冷静に分析するタイプ。
SNSという「舞台」
本書が秀逸なのは、SNS上の発言と本音の乖離を丁寧に描いているところ。意識高いポストの裏にある不安、冷静な分析のように見える嫉妬。誰もがSNSで「何者か」を演じている。その息苦しさが、痛いほどリアルに描かれています。
最後の衝撃
「自分は観察する側だ」と思っていた拓人に、最後に突きつけられる言葉。その衝撃は、読者自身にも向けられます。「人を分析することで自分を守っていたのではないか」。この問いかけは、SNS時代を生きるすべての人に刺さります。
読んだ後に残ったこと
正直、読後に自分のSNSの使い方を振り返って恥ずかしくなりました。
フリーランスとして仕事用のSNSアカウントを運用していますが、そこで見せている自分は「何者」なのか。成功した仕事だけをポストして、苦しいことは書かない。それって拓人と同じじゃないかと。
でも、この本の本当のメッセージは「SNSをやめろ」ではないと思います。「何者でもない自分」を受け入れた上で、それでも何かになろうとする姿勢の大切さ。就活を終えた大人にこそ響く一冊でした。
読者の評判・口コミ
楽天レビュー1,640件超え、評価3.62。「最後の衝撃がすごい」「就活の痛みが蘇る」「SNS世代必読」という声が多数。映画化もされた話題作です。
「暗い」「共感できない」「痛すぎる」という声もありますが、その「痛さ」こそが本書の持ち味。共感できないという反応自体が、作品の狙い通りかもしれません。
良い点
- SNS時代の「自己演出」をリアルに描いている
- 最後に突きつけられるメッセージの衝撃
- テンポが良く一気読みできる
注意点
- 就活の痛い記憶が蘇る方もいる
- 後味は良くない
- SNSの描写が刺さりすぎて辛いかもしれない
この本の前後に読む本
前に読む本: 特になし。朝井リョウの入門として最適です。
後に読む本: 『六人の嘘つきな大学生』。同じく就活を舞台にした小説で、「人間の多面性」を描いたミステリー。
読了データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ページ数 | 約310ページ |
| 読了時間の目安 | 3〜4時間 |
| 図解・イラスト | なし |
| 難易度 | ★★☆☆☆(テンポ良く読みやすい) |
まとめ
『何者』は、SNS時代の就活を舞台に「自分は何者か」を問う朝井リョウの直木賞受賞作です。誰もが「何者か」を演じている時代に、「何者でもない自分」と向き合う勇気をくれます。最後の一行まで、目が離せない衝撃作です。
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Amazonで『何者』をチェックするこの記事を書いた人
ゆう
フリーライター
フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。