【要約&レビュー】『逆転美人』美人すぎるゆえの不幸を綴る衝撃の手記——藤崎翔が仕掛ける驚愕のどんでん返しミステリー

レビュアー: ゆう
逆転美人

逆転美人

著者: 藤崎 翔

ジャンル: 小説

★★★★(4/5)
#小説#藤崎翔#ミステリー#どんでん返し

3行で分かるこの本のポイント

  • 「美人すぎるせい」で不幸ばかり歩んだシングルマザー香織の告白手記
  • 娘の学校の教師に襲われ——美人ゆえの被害を訴える女性の物語
  • 藤崎翔が仕掛ける読者を驚愕させるどんでん返しミステリー

この本はこんな人におすすめ

  • 叙述トリック・どんでん返しが好きな方
  • 藤崎翔作品のファン
  • 一気読みできるミステリーを探している方
  • 美醜に関する社会的テーマに興味がある方

独自5段階評価

項目 スコア
読みやすさ ★★★★★
ストーリーの引き込み力 ★★★★★
どんでん返しの衝撃度 ★★★★★
手記形式の独自性 ★★★★☆
再読時の発見 ★★★★★

要約・内容紹介

美人すぎる女性の手記

物語は、シングルマザー香織(仮名)の一人称の手記として始まります。「私は報道されている通り、美人に該当する人間です。でもそれが私の人生に不幸を招き続けているのです」——。

飛び抜けた美人であるせいで、幼少期から周囲の嫉妬や男性からの執拗なアプローチに苦しめられてきた香織。シングルマザーとなった現在も、娘の学校の教師に襲われるという事件が起こり——。

手記形式に隠された仕掛け

本作は、香織の書いた手記そのものが本の大部分を占める独特の構成。読者は彼女の告白を読み進めながら、次第に違和感を覚えはじめます。

「美人すぎる」という異様な自負、周囲への被害者意識、微妙に辻褄が合わない記述——。藤崎翔さんは、手記という一人称形式を最大限に活かし、読者の認識を鮮やかに裏切る仕掛けを用意しています。最後の数ページで、すべての景色が反転する読書体験が待っています。

藤崎翔の技巧が光るミステリー

藤崎翔さんは、元お笑い芸人という異色の経歴を持つミステリー作家。『神様の裏の顔』などで知られます。軽快な筆致と意外性のあるプロットが持ち味です。

本作はその技巧が最もよく発揮された一冊。「全部読み終わった後、もう一度最初から読み返したくなる」という声が多く、叙述ミステリー好きにはたまらない仕上がりです。

読んだ後に残ったこと

僕はこの本を読んで、「語り手を疑う」読書の面白さを改めて感じました。手記の一人称というのは、どうしても書き手の主観に引っ張られてしまう。でも、その主観の揺らぎこそがミステリーの醍醐味なのですね。

フリーライターとして取材記事を書くときも、誰かの「語り」をそのまま鵜呑みにせず、複数の視点で検証する大切さを再認識。本書は書き手としても学びの多い一冊でした。

読者の評判・口コミ

楽天レビュー799件超え、評価3.8と高評価。「最後のどんでん返しに鳥肌」「手記形式の仕掛けが秀逸」「一気読みした」という声が多いです。

「途中まで退屈に感じる」「手記の読み進めが辛い」という意見もありますが、それこそが仕掛けの一部。最後まで読むと評価が一変する一冊です。

良い点

  • 衝撃のどんでん返し
  • 一人称手記形式の活用
  • 再読したくなる構成

注意点

  • 中盤まで冗長に感じる
  • 語り手の自己陶酔がくどい部分も(仕掛けだが)
  • 好みが分かれるテーマ

この本の前後に読む本

前に読む本: 『medium 霊媒探偵城塚翡翠』。相沢沙呼のミステリー大賞三冠。先に読むと叙述ミステリーに馴染めます。

後に読む本: 『十角館の殺人』。綾辻行人のどんでん返し代表作。本書の後に読むと叙述ミステリーの幅が広がります。

読了データ

項目 内容
ページ数 約336ページ
読了時間の目安 4〜5時間
図解・イラスト なし
難易度 ★★☆☆☆(読みやすい文体)

まとめ

『逆転美人』は、美人すぎるシングルマザーの手記という形で語られる、藤崎翔のどんでん返しミステリーです。一人称形式ゆえの仕掛けと鮮やかな反転。叙述ミステリー好きに必読の一冊です。

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この記事を書いた人

ゆう

フリーライター

フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。