【要約&レビュー】『1Q84 BOOK1』村上春樹が描くもう一つの1984年

レビュアー: ゆう
1Q84 BOOK1

1Q84 BOOK1

著者: 村上 春樹

ジャンル: 小説

★★★★(4/5)
#小説#村上春樹#ディストピア#純文学

3行で分かるこの本のポイント

  • タクシーの中で世界が変わった――月が二つある「1Q84年」の世界で展開する壮大な物語
  • 小説家志望の天吾と暗殺者の青豆、二人の視点が交互に語られる圧巻の構成
  • 社会現象となった村上春樹の超大作シリーズの幕開け

この本はこんな人におすすめ

  • 村上春樹の長編に挑戦したい方
  • 壮大な世界観の物語が好きな方
  • ジョージ・オーウェル『1984年』に興味がある方
  • パラレルワールド的な設定が好きな方

独自5段階評価

項目 スコア
読みやすさ ★★★☆☆
ストーリーの引き込み力 ★★★★★
再読したい度 ★★★★☆
初心者おすすめ度 ★★★☆☆
世界観の壮大さ ★★★★★

要約・内容紹介

あらすじ

1984年。フィットネスインストラクターの青豆は、タクシーの中で運転手に不思議な忠告を受けます。首都高の非常階段を降りた瞬間から、彼女の世界は微妙に変わっていました。空には月が二つ浮かんでいる。ここは1984年ではなく「1Q84年」。

一方、予備校講師で小説家志望の天吾は、編集者から17歳の少女・ふかえりが書いた新人賞応募作のリライトを持ちかけられます。「空気さなぎ」と題されたその小説には、不思議な力を持つ「リトル・ピープル」が登場します。

二つの視点、一つの世界

天吾と青豆のパートが交互に語られ、二人は同じ「1Q84年」の世界にいながら、まだ出会っていません。それぞれの物語が少しずつ接近していく緊張感が、ページをめくる手を止めさせません。

「リトル・ピープル」の謎

物語の核にある「リトル・ピープル」は、オーウェルの「ビッグ・ブラザー」の対概念。権力ではなく、もっと曖昧で根源的な存在。その正体は、シリーズを通じて徐々に明かされていきます。

読んだ後に残ったこと

発売日に書店に並んで買ったことを覚えています。あの社会現象のような熱気の中で読んだ体験自体が、僕にとっての「1Q84」です。

村上春樹の長編は、読んでいる間ずっと「ここではない世界」に入り込んでいる感覚があります。フリーランスの仕事を終えて深夜に読んでいると、自分の部屋が1Q84年の世界の一部のように感じられる。その没入感は、他の小説ではなかなか味わえません。

BOOK1だけでは物語は完結しません。でもこの「始まり」の興奮は、シリーズを最後まで読み通す原動力になります。

読者の評判・口コミ

楽天レビュー2,000件超え、評価3.86。「村上春樹の集大成」「世界観に引き込まれた」「天吾と青豆の関係が気になる」という声が多数。

「長すぎる」「分かりにくい」「BOOK1だけでは何も分からない」という声も。全3巻の長編シリーズなので、覚悟を持って読み始める必要があります。

良い点

  • 「月が二つある世界」という圧倒的な世界観
  • 天吾と青豆の二つの視点が交差する緊張感
  • 村上春樹の文章力が存分に発揮されている

注意点

  • BOOK1だけでは物語は完結しない
  • 全3巻で合計1800ページ以上と長大
  • 村上春樹特有の文体に馴染めない方には不向き

この本の前後に読む本

前に読む本: 村上春樹『ノルウェイの森(上)』。村上春樹の入門として先に読むのがおすすめ。

後に読む本: 村上春樹『1Q84 BOOK2』。そのまま続きを読んでください。

読了データ

項目 内容
ページ数 約550ページ
読了時間の目安 7〜9時間
図解・イラスト なし
難易度 ★★★★☆(村上春樹の長編の中でも重厚)

まとめ

『1Q84 BOOK1』は、村上春樹が放つ壮大な物語の幕開けです。月が二つある世界で、天吾と青豆の運命が交差し始める。全3巻の長い旅の始まりですが、この世界に足を踏み入れたら、最後まで読まずにはいられなくなるはずです。

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この記事を書いた人

ゆう

フリーライター

フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。