【要約&レビュー】『ポリアモリー 複数の愛を生きる』深海菊絵——「一対一」を前提にしない恋愛の形を問うノンフィクション

レビュアー: ゆう

※本記事はAIを活用して作成しています。

ポリアモリー複数の愛を生きる

ポリアモリー複数の愛を生きる

著者: 深海菊絵

ジャンル: 恋愛・結婚

★★★★(4/5)
#ポリアモリー#恋愛#ノンフィクション#関係性#深海菊絵

3行で分かるこの本のポイント

  • 「一対一の恋愛が当然」という前提を問い直す、ポリアモリー(複数愛)の入門ノンフィクション
  • 日本・アメリカのポリアモリー実践者へのインタビューをもとにリアルな複数愛の実態を伝える
  • 恋愛・結婚の「当たり前」をいったん疑いたい人に思考の刺激を与えてくれる一冊

この本はこんな人におすすめ

  • 恋愛や結婚の形に違和感を感じている方
  • ポリアモリーという言葉を聞いたことがあり、詳しく知りたい方
  • 人間の愛や関係性について幅広い視点で考えたい方
  • 学術的に丁寧に書かれたノンフィクションが好きな方

こんな人には合わないかも

  • 一対一の恋愛・婚姻関係を絶対視している方(読んで不快に感じる可能性があります)
  • エンタメ的な読みやすさを求めている方(本書は学術的な記述が多め)
  • ポリアモリーを実践するための実用ガイドを求めている方

独自5段階評価

評価項目 評価
内容の濃さ ★★★★☆
読みやすさ ★★★☆☆
実践のしやすさ ★★☆☆☆
初心者向き度 ★★★☆☆
コスパ(満足度) ★★★★☆

要約・内容紹介

ポリアモリーとは何か

「ポリアモリー(Polyamory)」とは、複数の相手と、全員の合意のもとで恋愛・性的関係を持つライフスタイルです。浮気や不倫とは根本的に異なり、関係者全員が知っており、誠実さを軸とした関係が前提になっています。

著者の深海菊絵氏は社会学者として、日本とアメリカでポリアモリーを実践している人々へのインタビューを行い、彼らの言葉と経験を通じてこの生き方の実態を明らかにしていきます。

「当たり前」を問い直す視点

われわれは普段、一対一の恋愛関係(モノガミー)を疑問なく「正しい形」として前提にして生きています。本書はその前提が歴史的・文化的に作られたものであることを示しながら、複数愛という選択肢がなぜ生まれ、どのように実践されているかを丁寧に解説します。

インタビューに登場する実践者たちは、嫉妬や葛藤、周囲との摩擦と向き合いながらも、自分に合った関係性を模索しています。その声は生々しく、単なる理論書では伝わらないリアルさがあります。

学術的考察と当事者の声のバランス

本書は社会学的な分析と当事者インタビューを組み合わせた構成をとっています。ポリアモリーが社会的にどう位置づけられているか、嫉妬という感情をどう扱うか、子育てや家族形成との関係など、多角的な問いを立てながら考察が進みます。日本語でポリアモリーを本格的に論じた数少ない一冊として、この分野の基本文献と言えます。

読んだ後に残ったこと

読む前の期待

タイトルのインパクトから「センセーショナルな内容かな」という先入観がありました。一方で、著者が社会学者という背景から、学術的にフラットに論じてくれるだろうという期待もありました。個人的に一対一の関係が当たり前だと思って生きてきたので、自分の前提がどこから来ているかを考えるきっかけになれば、という気持ちで読み始めました。

読んで残ったもの

最も印象に残ったのは、インタビューに登場する実践者たちが「嫉妬と向き合う」ことに多大なエネルギーを使っているという話でした。ポリアモリーは「嫉妬を感じない特別な人」がやるものではなく、嫉妬を感じながらもそれを対話と内省で乗り越えていく、きわめて意識的な関係性なのだということが伝わってきました。

一対一の関係を選んでいる自分も、「なぜ一対一なのか」を改めて考える機会になりました。これまで無意識に選んできた関係の形が、どのような価値観の上に成り立っているかを問い直すことができました。

読後の変化

他者の恋愛・関係性のあり方に対して、以前より判断を急がなくなりました。自分が選ばない生き方だからといって、それが間違っているわけではない——そういう余裕が少し生まれた気がします。

正直、ここが物足りなかった

本書は研究書・ノンフィクションとしての性格が強く、読みやすさという点では一般向けエッセイや読み物に比べて敷居が高い場面があります。学術的な記述が続く部分では、予備知識のない読者には少々難しく感じるかもしれません。

また、インタビューが日本とアメリカに絞られているため、ポリアモリーが世界でどのように展開しているかという広がりが少し物足りなく感じます。欧米のポリアモリーコミュニティの成り立ちや現状についてはもう少し掘り下げてほしかったと思います。

読者の評判・口コミ

楽天レビューでは「こういう本が日本語で読めるのはありがたい」「自分の恋愛観を見直すきっかけになった」という声がある一方、「難しかった」「もっと当事者の声を増やしてほしかった」という意見もあります。学術的な構成ゆえに、評価が賛否に分かれる傾向があります。

良い点

  • 日本語でポリアモリーを学術的に論じた数少ない良書
  • インタビューによる当事者の生々しい声が読み応えを高めている
  • 恋愛・結婚の前提を問い直す知的な刺激がある

注意点

  • 学術的な記述が続く部分はやや読みづらい場合がある
  • ポリアモリー実践のための実用的なアドバイスは本書の目的ではない
  • 自分の価値観と異なる内容に不快感を覚える方には向かない

似た本と比べると

同じノンフィクション系の恋愛・関係性の本では、岩波新書などから出ている結婚制度や家族社会学の本と近いテイストです。ただし、本書はより当事者の声を重視している点で読み物としての側面も持っています。ポリアモリーを扱った英語圏の自助書(Dossie Eastonの『The Ethical Slut』など)と比べると、本書は実践ガイドよりも研究書としての性格が強いです。

この本の前後に読む本

前に読む本: 上野千鶴子『家父長制と資本制』(一対一の恋愛・結婚制度の歴史的背景を知る) 後に読む本: ベル・フックス『愛すること、生きること』(愛の本質についてより深く考える)

読了データ

項目 内容
ページ数 約240ページ
読了時間の目安 4〜6時間
図解・イラスト なし
難易度 ★★★☆☆(社会学の基礎知識があると読みやすい)

まとめ

『ポリアモリー 複数の愛を生きる』は、一対一の恋愛を当たり前と思って生きてきた人が、自分の価値観の根拠を問い直すのに最適な一冊です。ポリアモリーを選ぶかどうかに関わらず、「なぜ自分はこの関係の形を選んでいるのか」を考えるきっかけになります。恋愛・関係性について深く考えたい方にぜひおすすめです。

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この記事を書いた人

ゆう

フリーライター

フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。