【要約&レビュー】『読みたいことを、書けばいい。』田中泰延——電通コピーライターが教える「自分のための文章術」
読みたいことを、書けばいい。
著者: 田中 泰延
ジャンル: 語学・英語学習
試し読みもできます
Amazonで『読みたいことを、書けばいい。』をチェックする3行で分かるこの本のポイント
- 「書くことは、たった1人のベンチャー起業だ」——電通コピーライター24年を経た著者が伝える文章の本質
- 「自分が読みたいことだけ書く」という方針で依頼殺到した孤高のwebライターの処女作——読者のためではなく自分のために書く逆説
- 「誰かに読まれる文章」を書くための唯一の方法——ライターのみならず「書く」全ての人へ
この本はこんな人におすすめ
- ブログ・SNS・仕事の文章に悩んでいる方
- 「読まれる文章」を書きたいライター・クリエイター
- 「書くことが怖い」という文章コンプレックスがある方
- 田中泰延のファン・文章術に興味がある方
独自5段階評価
| 項目 | スコア |
|---|---|
| 読みやすさ | ★★★★★ |
| 文章術としての斬新さ | ★★★★★ |
| 実践への応用度 | ★★★★☆ |
| 笑える・楽しい読み口 | ★★★★★ |
| ライター向きの深さ | ★★★★☆ |
要約・内容紹介
「自分が読みたいことを書く」という逆説
多くの文章術の本は「読者のことを考えて書け」と教えます。しかし本書の主張は真逆です——「自分が読みたいことを書けばいい」。
なぜなら、著者によれば「世界で唯一無二の読者は自分自身」だからです。自分が本当に面白いと思うことを、調べ尽くして、誠実に書いた文章だけが、結果として多くの読者を引きつける——という逆説的な文章論です。
「書くことはベンチャー起業だ」という意味
著者は「書くこと」を「たった1人のベンチャー起業」と表現します。資本ゼロ、リスクほぼゼロ、誰でも始められる——しかし「面白いもの」を作らなければ誰にも読まれない。この厳しさと可能性が「ベンチャー」という比喩に込められています。
電通コピーライターとして24年、その後無職を経て依頼殺到するwebライターになった著者の経歴が、このメッセージに重みを加えています。
調べること・書き切ることの重要性
本書が繰り返し強調するのは「調べること」の重要性です。「自分が読みたいこと」を書くためには、そのテーマを徹底的に調べ、自分が本当に面白いと思える部分を発見する必要があります。「薄い知識で書いた文章は読まれない」という著者の主張は、ライターとして耳が痛いですが真実です。
実際に試してみた
フリーライターとして「クライアントが望むことを書く」という意識が強すぎて、時々「誰のために書いているか分からない」という感覚に陥ることがあります。本書を読んで「まず自分が面白いと思うことを調べ尽くす」という姿勢を取り戻しました。
「自分が読みたいことを書く」という方針で書いた記事は、不思議と反応が良い。自分の好奇心と熱量が文章に出るのかもしれません。本書はライターとしての「初心」を取り戻させてくれる一冊です。
読者の評判・口コミ
楽天レビュー321件、評価3.99と堅実な評価。「書くことへの見方が変わった」「文章術の本の中で一番面白かった」「田中泰延の文章自体が面白い」という声が多数。
「抽象的すぎて実践に落としにくい」という批判もあります。確かに具体的なHow To より「考え方」の本なので、技術的なハウツーを求める方には向かないかもしれません。
良い点
- 「自分が読みたいことを書く」という逆説的な文章論が新鮮
- 著者自身の文章が面白く、読書自体が楽しい
- 「書くことへの恐れ」を取り除いてくれる
注意点
- 具体的な文章技術より「文章哲学」を語る本なので、HOW TOを求めると物足りない
- 著者の独特の文体に好みが分かれる
- 「自分が読みたいことを書く」という方針を実践するには自分の好奇心を磨く必要がある
この本の前後に読む本
前に読む本: 特になし。文章を書く仕事に就いていなくても楽しめます。
後に読む本: 特になし。本書の「書く哲学」を実践に落とすには、実際に書き続けることが最善です。
読了データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ページ数 | 約224ページ |
| 読了時間の目安 | 2〜3時間 |
| 図解・イラスト | なし |
| 難易度 | ★☆☆☆☆(非常に読みやすい) |
まとめ
『読みたいことを、書けばいい。』は、電通コピーライター24年の経験を持つ田中泰延による文章哲学の本です。「自分が読みたいことを書く」という逆説——書くことへの恐れを取り除き、「自分のために書く」という本質を取り戻させてくれる、すべての書き手に読んでほしい一冊です。
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Amazonで『読みたいことを、書けばいい。』をチェックするこの記事を書いた人
ゆう
フリーライター
フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。