【要約&レビュー】『生きる言葉』俵万智——スマホ時代に問う、日本語の足腰を鍛え「言葉の力」で生きること

レビュアー: ゆう
生きる言葉

生きる言葉

著者: 俵 万智

ジャンル: 語学・英語学習

★★★★(4/5)
#言葉#日本語#俵万智#表現#読書論

3行で分かるこの本のポイント

  • スマホとネットが日常になった現代——「言葉の力が生きる力となる時代」に日本語の足腰をどう鍛えるかを問う
  • 顔の見えない人ともコミュニケーションできる便利な反面——やっかいになった言葉の扱いに向き合う俵万智の言葉論
  • 「サラダ記念日」の著者が伝える——言葉と丁寧に向き合うことの大切さ、言葉で生きることの喜び

この本はこんな人におすすめ

  • 俵万智の短歌・文章が好きな方
  • 言葉・日本語の豊かさに関心がある方
  • SNSやデジタルコミュニケーションの中で「言葉の使い方」を考えたい方
  • 言語感覚・表現力を磨きたい方

独自5段階評価

項目 スコア
読みやすさ ★★★★☆
言葉への洞察の深さ ★★★★★
俵万智の文体の美しさ ★★★★★
現代への問いかけの鋭さ ★★★★☆
日本語を愛する気持ちへの共鳴度 ★★★★★

要約・内容紹介

「言葉の力が生きる力」という時代認識

本書の出発点は「スマホとネットが日常の一部となった現代社会では、言葉の力がより大切になっている」という俵万智の時代認識です。

顔が見えない相手とコミュニケーションすることが増えた現代——言葉だけで思いを伝え、誤解を生まず、関係を築く力が求められています。便利になった反面、「やっかいになった」言葉との関係に、本書は正直に向き合います。

日本語の足腰を鍛えるとは

「日本語の足腰を鍛える」という著者の表現が印象的です。足腰が弱いと遠くへ歩けないように、言葉の力が弱いと深い思考・感情の表現が届かなくなる——この比喩が本書のテーマを体現しています。

短歌という「限られた言葉で最大の意味を込める表現」を長年実践してきた著者だからこそ語れる、言葉の鍛え方が本書には詰まっています。

言葉と丁寧に向き合う

本書全体を通じて伝わるのは「言葉を丁寧に扱うことへの愛」です。大量の情報が溢れ、言葉が消費される現代に、一つひとつの言葉の重みを感じながら生きること——俵万智の文章はそのモデルを体現しています。

実際に試してみた

フリーライターとして毎日大量の言葉を扱う自分には、本書の「言葉を丁寧に扱う」という姿勢が刺さりました。「早く書く」ことを優先するあまり、言葉を雑に扱っていないか——本書を読んでから、一文一文の言葉選びをより意識するようになりました。

「サラダ記念日」の著者が語る言葉論は、短歌の深みと同じ精度で書かれています。

読者の評判・口コミ

楽天レビュー261件前後、評価4.2前後と高評価。「俵万智の文章の美しさに改めて感動した」「言葉への向き合い方が変わった」という声が多数。

「内容が難しい部分がある」という批評もありますが、言葉・日本語に関心がある層からの評価は高いです。

良い点

  • 俵万智の美しい文体自体が「言葉の力」の実証になっている
  • 現代的なデジタルコミュニケーションの問題にも向き合っている
  • 「言葉を丁寧に扱う」という姿勢が読後に残る

注意点

  • 俵万智の文体・短歌に関心がないと刺さりにくい
  • 実践的なHow-toよりエッセイ的な内容が中心
  • 「言葉論として深い」だけに読むのにエネルギーが必要

この本の前後に読む本

前に読む本: 特になし。俵万智の「サラダ記念日」を読んでから本書に来ると、著者の言葉への想いがより深く理解できます。

後に読む本: 特になし。本書の「言葉を丁寧に」という視点を日常の書くこと・読むことに活かすことが次のステップです。

読了データ

項目 内容
ページ数 約200ページ
読了時間の目安 2〜3時間
図解・イラスト なし
難易度 ★★☆☆☆(読みやすい)

まとめ

『生きる言葉』は、「サラダ記念日」の俵万智がスマホ時代に問う「言葉の力が生きる力」の書です。日本語の足腰をどう鍛えるか——言葉と丁寧に向き合うことの大切さを、著者自身の美しい文体で体現した、言葉を愛する人に手渡したい一冊です。

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この記事を書いた人

ゆう

フリーライター

フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。