【要約&レビュー】『ローマ世界の終焉 下』塩野七生——西ローマ崩壊後のゴート族とユスティニアヌスが争った、最後のローマの物語

レビュアー: ゆう

※本記事はAIを活用して作成しています。

ローマ世界の終焉 下

ローマ世界の終焉 下

著者: 塩野 七生

ジャンル: 歴史

★★★★(4/5)
#歴史#ローマ史#塩野七生#西洋史#ビザンツ

3行で分かるこの本のポイント

  • 西ローマ崩壊後の権力闘争を描く——オドアケル・テオドリックら北方民族のイタリア支配と、東ローマのユスティニアヌスによる奪還戦争を塩野七生が描く
  • ローマという文明の最後の輝きと終焉——西ローマ滅亡後もローマの名の下に統治しようとした人々の、壮大で哀しい物語
  • 塩野七生の圧倒的な物語力——歴史の細部を生き生きとした人物描写で語る、50年に及ぶローマ史大作シリーズの終章

この本はこんな人におすすめ

  • 塩野七生の『ローマ人の物語』シリーズを読んでいる方
  • 西ローマ帝国崩壊後の歴史に興味がある方
  • 西洋史・ビザンツ帝国に関心がある方
  • 歴史を人物の視点から読みたい方

独自5段階評価

項目 スコア
読みやすさ ★★★★☆
歴史の再現力・臨場感 ★★★★★
登場人物の人間描写の深さ ★★★★★
ローマ史シリーズとしての完成度 ★★★★★
単独での読みやすさ(入門) ★★★☆☆

要約・内容紹介

西ローマ崩壊後の混乱とゴート族の支配

著者の塩野七生は『ローマ人の物語』シリーズなど50年以上にわたってローマ史を書き続けてきた作家です。本書はそのシリーズの続章として、西ローマ帝国崩壊後の時代を描きます。

「476年に西ローマ皇帝位を廃したオドアケルの後、テオドリックらゴート族がイタリア王として統治を開始した——西ローマの形式的な後継として統治した北方民族の王たちは、ローマの法と慣行を尊重しながら権力を維持しようとした——この微妙な均衡が崩れたのは東ローマ帝国皇帝ユスティニアヌスの奪還戦争によってだ——ヴァンダル族を撃退し、ゴート族との長期戦争でイタリアを再支配しようとした東ローマの戦略が、本書下巻の核心だ」という歴史の大きなうねりを、塩野七生の筆が描き出します。

ユスティニアヌスという野望の皇帝

本書の中心人物は東ローマ皇帝ユスティニアヌスです。

「ユスティニアヌスはローマ帝国の再統一という壮大な夢を持っていた——名将ベリサリウスを司令官に、ヴァンダル族の北アフリカを奪回し、ゴート族支配のイタリアへと侵攻した——しかしこの長年の戦争はイタリアの荒廃と東ローマ自身の疲弊をもたらした——ローマを取り戻すという夢が、ローマを壊した——塩野七生はこの逆説を鋭く描く」という人物描写が、歴史を生きた物語として読者に届けます。

文明の終焉という主題

本書は単なる権力闘争の記録を超えた意味を持ちます。

「西ローマ崩壊後も『ローマ』の名のもとに統治し続けようとした人々の物語は、文明の終焉がいかに緩やかで哀しいものかを示している——一つの帝国が消えるのは一瞬ではなく、数百年にわたる緩慢な変容だ——その過程で生きた人々が何を守ろうとし、何を諦めたかを、塩野七生は一人ひとりの人物を通して描く——これが50年に及ぶ塩野ローマ史の総決算としての本書の主題だ」という歴史観が、本書を読後も余韻として残ります。

実際に試してみた

塩野七生の『ローマ人の物語』を数冊読んできた身として、本書は「あのローマがどう終わったか」という問いへの答えとして手に取りました。読んでいると、強大な帝国の終わり方がいかに地味で複雑かを感じます。

華々しい崩壊ではなく、少しずつ形を変えながら「ローマらしいもの」が薄れていく様子を追うのは、少し切ない読書体験でした。歴史の哀愁を感じたい方に強くすすめたい一冊です。

読者の評判・口コミ

楽天レビュー98件前後、評価4.45と高評価。「シリーズの締めくくりとして感慨深かった」「塩野七生の筆力に改めて感動」という声が多く、「上下巻通して読んで正解だった」という声も。

一方で「シリーズを通読していないと分かりにくい部分がある」という指摘もあります。

良い点

  • 塩野七生ならではの生き生きとした人物描写と臨場感
  • 西ローマ崩壊後の知られざる時代の歴史を丁寧に描く
  • ローマ史大作シリーズの総決算としての完成度

注意点

  • シリーズ通読が前提で、単独では背景理解が難しい場合がある
  • 歴史の複雑な人間関係・地名に慣れが必要
  • 歴史の「入門書」としては難易度が高い

この本の前後に読む本

前に読む本: 特なし。塩野七生の『ローマ人の物語』シリーズを通読してから読むと内容が深まります。

後に読む本: 特なし。本書でローマ史に興味が深まったら、ビザンツ帝国や中世ヨーロッパ史の専門書も合わせて読むと理解が広がります。

読了データ

項目 内容
ページ数 約400ページ
読了時間の目安 4〜6時間
図解・イラスト 地図あり
難易度 ★★★☆☆(シリーズ読者向け)

まとめ

『ローマ世界の終焉 下』は塩野七生が西ローマ崩壊後のゴート族支配とユスティニアヌスの奪還戦争を描いた、50年に及ぶローマ史大作の完結編です。文明の終わりがいかに緩やかで哀しいか——ローマという巨大な物語の最後の章を読みたい方に薦める一冊です。

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この記事を書いた人

ゆう

フリーライター

フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。