【要約&レビュー】『女帝 小池百合子』石井妙子——大宅壮一ノンフィクション賞受賞・小池百合子の「虚像と実像」に迫る
女帝 小池百合子
著者: 石井 妙子
ジャンル: 歴史
試し読みもできます
Amazonで『女帝 小池百合子』をチェックする3行で分かるこの本のポイント
- 第52回大宅壮一ノンフィクション賞受賞の本格調査報道——女性初の東京都知事・小池百合子の知られざる半生と「カイロ大学首席卒業」伝説の真相
- 「われわれは彼女のことを何も知らなかった」——テレビに映る女性政治家の「虚像」と・石井妙子が長年の取材で明らかにした「実像」
- コロナ禍・東京五輪を前にした東京の命運——最も重要な時期に最も重要な役職にいる人物の素顔とは何か
この本はこんな人におすすめ
- 日本の政治・政治家に関心がある方
- ノンフィクションの読み物として楽しみたい方
- 小池百合子に疑問や関心を持っている方
- 大宅壮一ノンフィクション賞の受賞作を読みたい方
独自5段階評価
| 項目 | スコア |
|---|---|
| 読みやすさ | ★★★★☆ |
| 取材の徹底度 | ★★★★★ |
| 内容の衝撃度 | ★★★★★ |
| ノンフィクションとしての完成度 | ★★★★★ |
| 政治への客観的視点 | ★★★★☆ |
要約・内容紹介
「カイロ大学首席卒業」の真相
本書が最も衝撃を与えたのは、小池百合子が長年語り続けてきた「カイロ大学首席卒業」という経歴への検証です。著者の石井妙子は長年にわたり当時のカイロの関係者に取材を重ねた結果、学歴を巡る「事実と証言の乖離」を詳細に記録しています。
「政治家の経歴は有権者が判断する材料——それが作られたものであるとすれば・何が問われるべきか」——本書が問いかける核心です。
「女帝」と呼ばれる半生
本書は単なる疑惑追及の本ではなく、小池百合子の生い立ちから政界入り・都知事選挙までを丁寧に追ったノンフィクションです。テレビに映る「カリスマ女性政治家」の姿の背後にある、人間小池百合子の半生が描かれます。
「なぜ彼女はここまで上り詰めたのか——才能か・運か・戦略か」——この問いへの答えが本書を読む醍醐味です。
コロナ禍・東京五輪という文脈
本書が出版されたのはコロナ禍の真っ只中です。「最も重要な時期に・最も重要な役職にいる人物」の素顔を問うことの切迫感が、本書に独特の緊張感を与えています。
「首都・東京の命運を担う政治家が何者か——それを知ることは民主主義の基本」——石井妙子のこの姿勢が本書全体に貫かれています。
実際に試してみた
政治にあまり関心がなかった私ですが、「ノンフィクションの読み物」として本書を手に取りました。事前に「カイロ大学の話」は知っていましたが、幼少期から現在までの半生を追う構成により、政治家像への見方が大きく変わりました。
「一人の人間が作り上げた物語と・現実の間にある緊張感」——政治への関心以前に、ノンフィクション文学としての面白さに引き込まれました。
読者の評判・口コミ
楽天レビュー187件前後、評価4.2前後と安定した評価。「読み始めたら止まらなかった」「ノンフィクションとして完成度が高い」という声が多数。「著者の主観が強すぎる」「小池百合子への偏見がある」という批判的な声も。
政治関心層・ノンフィクション読者を中心に広く読まれており、「都知事選の前に読むべき本」として薦められることが多いです。
良い点
- 長年の綿密な取材に基づいた信頼性の高い内容
- 政治の場を超えた「人間ドラマ」として読める
- 大宅壮一ノンフィクション賞受賞という高い完成度
注意点
- 著者の見方・立場が色濃く反映されている
- 政治家としての評価は読者が判断する必要がある
- 小池百合子支持者には受け入れにくい内容かもしれない
この本の前後に読む本
前に読む本: 特になし。日本の政治・ノンフィクションの入門として本書から始めても問題ありません。
後に読む本: 特になし。本書で日本政治のノンフィクションに興味を持った方は大宅壮一ノンフィクション賞受賞作の他の作品にも進んでみてください。
読了データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ページ数 | 約430ページ |
| 読了時間の目安 | 6〜8時間 |
| 図解・イラスト | なし |
| 難易度 | ★★☆☆☆(読みやすい) |
まとめ
『女帝 小池百合子』は、石井妙子が長年の取材をもとに小池百合子の半生と「経歴問題」に迫った本格ノンフィクションです。政治家・小池百合子の「虚像と実像」を問うことが、現代の民主主義への重大な問いかけになっている——大宅壮一賞受賞に値する力作です。
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Amazonで『女帝 小池百合子』をチェックするこの記事を書いた人
ゆう
フリーライター
フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。