【要約&レビュー】『時をかけるゆとり』戦後最年少直木賞作家のゆる〜い日常——朝井リョウ初エッセイ

レビュアー: ゆう
時をかけるゆとり

時をかけるゆとり

著者: 朝井 リョウ

ジャンル: エッセイ

★★★★(4/5)
#エッセイ#朝井リョウ#ユーモア#ゆとり世代

3行で分かるこの本のポイント

  • 戦後最年少直木賞作家・朝井リョウの初エッセイ集
  • 上京・バイト・就活・社会人生活をゆとり世代らしいユーモアで綴る
  • 作家という肩書きを感じさせない**「素の朝井リョウ」**が楽しめる

この本はこんな人におすすめ

  • 朝井リョウの小説ファン
  • 肩の力を抜いて笑えるエッセイを探している方
  • 「ゆとり世代」と呼ばれた世代の生活に興味がある方
  • 大学生・若手社会人のリアルな日常を覗きたい方

独自5段階評価

項目 スコア
読みやすさ ★★★★★
ユーモアセンス ★★★★★
共感度 ★★★★☆
観察眼の鋭さ ★★★★★
作家としての人柄が見える度 ★★★★★

要約・内容紹介

直木賞作家の「ゆるい」日常

2013年、23歳という戦後最年少で直木賞を受賞した朝井リョウさん。本書はそんな若き大作家の「ゆる〜い」日常を綴ったエッセイ集です。

上京、大学生活、バイト経験、就職活動、そして社会人——まさに「ゆとり世代」真っ只中で生きてきた著者のリアルな日々が、独特の観察眼とユーモアで描かれています。

小説家らしからぬ「素の姿」

『何者』『桐島、部活やめるってよ』で鋭い青春群像劇を描く朝井さん。本書ではその重厚さは影をひそめ、自虐も交えながら等身大の姿を見せてくれます。

ファミレスで起きた小さな事件、合コンでの失敗、会社員として働く葛藤——誰もが経験するような出来事を、朝井さんの筆にかかると笑える話に変わります。

観察眼の鋭さは健在

肩の力は抜けているものの、小説家らしい観察眼は健在。何気ない日常の違和感を捉え、それを面白く料理する技はさすがです。「あるある」と笑いながら、どこかでハッとさせられる瞬間も。

読んだ後に残ったこと

僕は朝井さんより一回り年上ですが、本書を読んで「若い世代の感覚って、こうなんだ」と妙に納得しました。特に就活エピソードは、当時の自分の記憶とリンクして胸が熱くなります。

息子が大学生になる頃、僕は50代。そのとき息子と僕では「普通」の感覚がまったく違うはず。本書を読みながら、世代間のギャップをユーモアで消化する大切さを学びました。

読者の評判・口コミ

楽天レビュー973件超え、評価4.25と高評価。「声を出して笑った」「朝井リョウの人柄が好きになる」「小説とのギャップが面白い」という声が多数です。

「朝井リョウの小説が好きな人向け」「共感度は世代による」という意見もありますが、ユーモアエッセイとしての完成度は非常に高い一冊です。

良い点

  • 一気に読める軽やかさ
  • 小説家らしからぬ等身大の語り口
  • 自虐を交えた高いユーモアセンス

注意点

  • 朝井リョウの小説を期待すると肩透かし
  • 世代特有のネタが分かりにくい場合も
  • エッセイなので情報量は少なめ

この本の前後に読む本

前に読む本: 『何者』。朝井リョウの代表作。就活生を描いた直木賞受賞作で、エッセイとの温度差が楽しめます。

後に読む本: 『時をかけるゆとり姉妹編・もういちど生まれる』。朝井リョウの青春小説。エッセイ後に小説を読むと人物造形の裏側が見えてきます。

読了データ

項目 内容
ページ数 約320ページ
読了時間の目安 3〜4時間
図解・イラスト なし
難易度 ★☆☆☆☆(気軽に読める)

まとめ

『時をかけるゆとり』は、戦後最年少直木賞作家・朝井リョウの「素の日常」を綴ったユーモアたっぷりの初エッセイ集です。小説のイメージとは違う朝井さんの人柄が知れる、ファン必読の一冊。疲れた日の癒しにもぴったりです。

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この記事を書いた人

ゆう

フリーライター

フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。