【要約&レビュー】『美女と竹林』森見登美彦——『四畳半神話大系』の著者が京都の竹林に挑んだ爆笑エッセイ
美女と竹林
著者: 森見登美彦
ジャンル: エッセイ
試し読みもできます
Amazonで『美女と竹林』をチェックする3行で分かるこの本のポイント
- 「これからは竹林の時代だ!」と閃いた著者が、京都の荒れた竹林の手入れを始める——森見登美彦ならではの妄想と現実が混在する爆笑エッセイ
- 竹林成金を目指して奮闘する「登美彦氏」の珍道中——『四畳半神話大系』の著者が放つ脱力系ユーモアの傑作
- 京都・桂の竹林を舞台にした作家の日常——小説とは違う素顔の森見登美彦が楽しめる一冊
この本はこんな人におすすめ
- 森見登美彦の小説が好きな方
- 脱力系・シュールなエッセイが好きな方
- 京都・日常系の読み物を探している方
- 「竹林」というワードに何か感じる方
独自5段階評価
| 項目 | スコア |
|---|---|
| 読みやすさ | ★★★★★ |
| 森見登美彦らしさ | ★★★★★ |
| ユーモアの独自性 | ★★★★☆ |
| エッセイとしての完成度 | ★★★☆☆ |
| 竹林への愛の深さ | ★★★★★ |
要約・内容紹介
「竹林の時代」という閃き
本書の始まりは著者の唐突な閃きです。「これからは竹林の時代であるな!」——登美彦氏はある日突然そう思い立ち、実家の先輩が持つ京都・桂の荒れ果てた竹林の手入れを買って出ます。
その動機は竹林成金(MBC:森見登美彦竹林カンパニー)への夢——という完全に妄想と現実が混在した森見世界の幕開けです。
竹林と格闘する作家の日常
本書の前半は実際の竹林の手入れ記録です。竹を切り、運び、整備する——その体験が森見登美彦の独特の語り口で描かれます。「竹が固い」「体が痛い」というリアルな苦労が、著者独特の大げさな表現で語られる対比が笑えます。
「竹林の美女たちを迎えるために整備する」という妄想が随所に挟まれ、現実と妄想の境界線が曖昧なのが森見エッセイの真骨頂です。
小説とは違う素顔
本書の読みどころのひとつは「小説とは違う素顔の森見登美彦」に触れられることです。京都での日常・友人たちとのやりとり・竹林作業の疲労感——小説では「登美彦氏」として虚構化されながらも、かすかにリアルな著者の姿が見えます。
読んだ後に残ったこと
「これからは竹林の時代だ」という閃きの荒唐無稽さが、読んでいる間ずっと笑えました。自分も仕事で「なんかよく分からないけど面白そう」という動機で動き始めることがあるので、共感してしまう部分があります。
評価3なのは、森見登美彦のファンには最高の一冊ですが、初めて読む人には入り口として適切かが微妙なところ。まず小説を読んでから来た方が楽しめると感じました。
読者の評判・口コミ
楽天レビュー271件前後、評価3.62前後と堅実な評価。「森見登美彦らしくて好き」「竹林への愛が伝わった」という声がある一方、「小説の方が面白い」「エッセイとして薄い」という批評も。
森見登美彦ファンと、そうでない人で評価が大きく割れる傾向があります。
良い点
- 森見登美彦の独特の語り口が存分に楽しめる
- 竹林という特殊題材が唯一無二の味わいを生む
- 一気読みできる軽快なテンポ
注意点
- 森見登美彦を知らないと半分以下の面白さになる
- エッセイとしての完成度より「著者のファンサービス」的な性格が強い
- 「竹林で何かを学べる本」ではない
この本の前後に読む本
前に読む本: 特になし。まず森見登美彦の代表作(『四畳半神話大系』など)を読んでから本書に来るのがおすすめです。
後に読む本: 特になし。本書を入口に森見登美彦の他エッセイや小説を読み進めるのがベストです。
読了データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ページ数 | 約250ページ |
| 読了時間の目安 | 3〜4時間 |
| 図解・イラスト | なし |
| 難易度 | ★☆☆☆☆(非常に読みやすい) |
まとめ
『美女と竹林』は、「これからは竹林の時代だ!」と閃いた森見登美彦が、京都・桂の荒れた竹林の手入れに挑む爆笑エッセイです。妄想と現実が混在する著者独特の語り口——竹林成金を夢見る作家の珍道中は、森見ファンなら間違いなく楽しめる脱力系の一冊です。
試し読みもできます
Amazonで『美女と竹林』をチェックするこの記事を書いた人
ゆう
フリーライター
フリーライター。WEBビジネス歴10年以上。3歳の息子を持つパパでもあり、育児と仕事の合間に年間200冊以上を読破。「この本で世界の見方が変わった」という体験を読者と共有したいと思いこのサイトを始めました。